mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
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ちら、とプールを見ると、ダンテが水中でプールに潜んでいたすべての悪魔に取り囲まれるところだった。
…ダンテのためにも急がないと。
こんなふうに悪魔を際限なく呼び出す本があるからいけないのだ。
「とりゃっ!!」
隠し持っていた試験管の中身、硫酸を残りのネズミに浴びせて排除し、スライディングするように本に飛び付くと、ディーヴァは急いで本を閉じ胸に抱えた。
「よし!え、…この本って……」
水を含んでハードカバーの表紙すらべちゃべちゃにふやけているが、赤褐色のこの本には見覚えがある。
先日、ダンテが気弱そうだと思ったあの後輩が抱えていた本の一冊であり、ディーヴァも何の本だか気になっていた物である。
だがまさか悪魔の本だったとは思いもしなかった。
これは、あとで詳しくあの後輩に問い詰める必要がありそうだ。
とりあえずは、これで悪魔の召喚はやむはずだ。
「ダンテ…!!」
ディーヴァ、水面下で行われているであろう、激しい戦闘を思い浮かべた。
と、ぶくぶくぶくと水泡が弾けたかと思うと、水柱が垂直に上がった。
「え゙」
ディーヴァが口をあんぐりと開けて、上を見上げると水柱と共に悪魔が打ち上がっているのが見える。
その頂点には鎌形態のネヴァン。
たぶん、ネヴァンお得意の斬り込み技、バットリフトだろう。
人魚を打ち上げるさまは、まるで水揚げ漁のそれだ。
悪魔に囲まれているダンテを心配する必要はなさそうだ。
それどころかひどく楽しんでいる。
先に水面に落ちたネヴァンを構えたダンテを中心として、バチバチバチと、プール全体が青白く電気で発光している。
(レッツロック!)
ダンテは水中にもかかわらず、ジャムセッションをかき鳴らした。
人魚の歌声が消し飛び、エレキギター独特の音が水中から流れてくる。
音が鳴るのはネヴァン、つまりは音と共に高圧電流が流れているはずだ。
今近づけばディーヴァも危険。
そして、大量の水と共に落下してきた悪魔は体に電流を流してすべてが感電死させられた。
焦げた焼き魚のような屍類々がプカプカ浮いてきて、しばらくして泡となって消えていく。
泡となるところは人魚姫にそっくりだが、相手は悪魔。
ディーヴァの中に憐れみは生まれなかった。
しかし、ダンテは少しやり過ぎなのではなかろうか。
今もなお、激しいロックミュージックが鳴り響き、水中ライブの真っ最中だ。
口元をひきつらせ、ディーヴァは冷や汗をかいた。
「…あ、そうだ!」
手元のずぶ濡れの赤褐色の本を見る。
後輩の私物かもしれないが、こんな悪魔関連の物を残しておくのも、返すのも危険すぎる。
一瞬だけためらってから、ディーヴァはいまだ電流の流れる水中にポーン、と本を投げ入れた。
本は、跡形もなくボロボロに崩れ、ただの屑となって散ってゆく。
本が消えたからか、周りの悪魔が、ネズミ型、人魚型含め、まとめて煙のように消え去り、ディーヴァはホッと胸を撫で下ろした。
だが、悪魔が消えてもダンテは気がつかない。
息が切れて水面に上がってくるまでがライブだろう。
水底ではまだ、雷のような轟音と激しいロックが流れていた。
「ダンテったら…」
呆れてため息しかでないが、相手はあのダンテ、諦めるしかない。
あとはダンテのライブが終わるのを待つだけである。
***
後日、拾っただけだと言い張るあの気弱な後輩に何も言えず、ディーヴァは理事やダンテには告げ口せずに、黙っていることにした。
そして、事件は解決し、ダンテの高校生活も終わりをつげ、あとに残ったのは女子トイレ破壊の請求書(こればっかりはダンテを責めるわけにもいかない)と、何に使うのかはしらないが男子用の制服である。
いつかクローゼットの肥やしになるであろう、壁にかかるそれを見て、意外と楽しかったなあ、と思うダンテとディーヴァだった。
●あとがき
なんとか今のダンテの年齢ならまだ…イケる!!今の内に制服きせちゃえ!←
ダンテが学生(モドキだけど)やってたら書きたいネタもほぼ全てぶっこみましたら長くなりましたすみません。
…ダンテのためにも急がないと。
こんなふうに悪魔を際限なく呼び出す本があるからいけないのだ。
「とりゃっ!!」
隠し持っていた試験管の中身、硫酸を残りのネズミに浴びせて排除し、スライディングするように本に飛び付くと、ディーヴァは急いで本を閉じ胸に抱えた。
「よし!え、…この本って……」
水を含んでハードカバーの表紙すらべちゃべちゃにふやけているが、赤褐色のこの本には見覚えがある。
先日、ダンテが気弱そうだと思ったあの後輩が抱えていた本の一冊であり、ディーヴァも何の本だか気になっていた物である。
だがまさか悪魔の本だったとは思いもしなかった。
これは、あとで詳しくあの後輩に問い詰める必要がありそうだ。
とりあえずは、これで悪魔の召喚はやむはずだ。
「ダンテ…!!」
ディーヴァ、水面下で行われているであろう、激しい戦闘を思い浮かべた。
と、ぶくぶくぶくと水泡が弾けたかと思うと、水柱が垂直に上がった。
「え゙」
ディーヴァが口をあんぐりと開けて、上を見上げると水柱と共に悪魔が打ち上がっているのが見える。
その頂点には鎌形態のネヴァン。
たぶん、ネヴァンお得意の斬り込み技、バットリフトだろう。
人魚を打ち上げるさまは、まるで水揚げ漁のそれだ。
悪魔に囲まれているダンテを心配する必要はなさそうだ。
それどころかひどく楽しんでいる。
先に水面に落ちたネヴァンを構えたダンテを中心として、バチバチバチと、プール全体が青白く電気で発光している。
(レッツロック!)
ダンテは水中にもかかわらず、ジャムセッションをかき鳴らした。
人魚の歌声が消し飛び、エレキギター独特の音が水中から流れてくる。
音が鳴るのはネヴァン、つまりは音と共に高圧電流が流れているはずだ。
今近づけばディーヴァも危険。
そして、大量の水と共に落下してきた悪魔は体に電流を流してすべてが感電死させられた。
焦げた焼き魚のような屍類々がプカプカ浮いてきて、しばらくして泡となって消えていく。
泡となるところは人魚姫にそっくりだが、相手は悪魔。
ディーヴァの中に憐れみは生まれなかった。
しかし、ダンテは少しやり過ぎなのではなかろうか。
今もなお、激しいロックミュージックが鳴り響き、水中ライブの真っ最中だ。
口元をひきつらせ、ディーヴァは冷や汗をかいた。
「…あ、そうだ!」
手元のずぶ濡れの赤褐色の本を見る。
後輩の私物かもしれないが、こんな悪魔関連の物を残しておくのも、返すのも危険すぎる。
一瞬だけためらってから、ディーヴァはいまだ電流の流れる水中にポーン、と本を投げ入れた。
本は、跡形もなくボロボロに崩れ、ただの屑となって散ってゆく。
本が消えたからか、周りの悪魔が、ネズミ型、人魚型含め、まとめて煙のように消え去り、ディーヴァはホッと胸を撫で下ろした。
だが、悪魔が消えてもダンテは気がつかない。
息が切れて水面に上がってくるまでがライブだろう。
水底ではまだ、雷のような轟音と激しいロックが流れていた。
「ダンテったら…」
呆れてため息しかでないが、相手はあのダンテ、諦めるしかない。
あとはダンテのライブが終わるのを待つだけである。
***
後日、拾っただけだと言い張るあの気弱な後輩に何も言えず、ディーヴァは理事やダンテには告げ口せずに、黙っていることにした。
そして、事件は解決し、ダンテの高校生活も終わりをつげ、あとに残ったのは女子トイレ破壊の請求書(こればっかりはダンテを責めるわけにもいかない)と、何に使うのかはしらないが男子用の制服である。
いつかクローゼットの肥やしになるであろう、壁にかかるそれを見て、意外と楽しかったなあ、と思うダンテとディーヴァだった。
●あとがき
なんとか今のダンテの年齢ならまだ…イケる!!今の内に制服きせちゃえ!←
ダンテが学生(モドキだけど)やってたら書きたいネタもほぼ全てぶっこみましたら長くなりましたすみません。
