mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
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最後の場所へ近づくにつれ、まるでこれ以上いかせないとでも言いたげなほど、悪魔が増えていた。
エンカウント率が高いというレベルではない。
「どんどん増えてるみたいだよダンテ」
「ああ、近いみたいだな!」
その先の観音開きの扉を開ける。
広がるのは濡れてつるつる滑る床、縦横上に長く広い空間。
中央の大きな窪みに並々満たされた水。
上に伸びた飛び込み台。
そして独特の香りが鼻につく白と水色に統一された場所。
「って、ここ…夜になると足を引っ張られるっていうプールじゃん!!」
悪魔に気をとられ、扉の向こうがプールなことなどすっかり忘れていた。
悪魔関係なくとも、夜に水泳の練習をすると足を何かに引っ張られる、という怪談は元々あるのだ。
そしてディーヴァは怪談話が大の苦手であり、今は問題の夜。
「ひー!幽霊こわい!!」
「幽霊より、今は目の前の悪魔だと思うけどな」
みっちりと悪魔がプールサイドを埋めている。
今はネズミの悪魔だが、瞬く間に共食いしてあの巨大な一個体に変わるだろう。
「あ、本らしきもの発見!」
悪魔の多く密集するその場所に、際限なく悪魔を輩出する一冊の分厚い本があるのにディーヴァが気がついた。
その本はハードカバーでちょうど真ん中ほどで開かれており、紙が光を放つ度に悪魔が生成されているようだった。
「これ以上悪魔を増やされてたまるかってんだ!閉じるぞ、ディーヴァ!!」
「うんっ!」
予想では本を閉じれば悪魔の召喚はやむはずだ。
ネズミを蹴り飛ばしながら進むダンテ。
ディーヴァも同じくダンテに続き、ネズミを気にせずに走る。
さきほどネズミを嫌がっていた時とはえらい違いだ。
バッシャーン!!
突然、大きく水飛沫が上がった。
濡れた床により、狙いすましたかのように足を滑らせる2人。
「ぶっ!!」
「きゃああああ!!」
揃いも揃ってすってんころりん、すっとんとん!
プールサイドを走るのはやめましょう。
そのまま伸びてきた何者かの腕により、ディーヴァは単身、水中に引きずりこまれた。
「ディーヴァっ!!」
プールの中はゆうに2、3メートルはありそうに深く、澄みわたっている。
飛び込み専用のプール側に落とされたのだろう。
いきなりで気が動転したが、ディーヴァは視界をどうにか操って引きずりこんだ腕の持ち主を見た。
長い金髪を水中に揺らし、その耳はサンショウウオのような突起と化している。
ディーヴァにひけをとらないたわわな胸を惜しげもなくさらし、その下半身には足ではなくヒレのついた魚の長い尻尾がついていた。
鱗でびっしりと覆われた尻尾を優雅に動かすと、その度にキラキラ光を反射してとても美しく思えた。
かの有名なアンデルセン童話でお馴染み、人魚だ。
あの人魚姫の物語同様、この人魚達も水中で歌を歌っていた。
聴いたことのない不思議な旋律を聞き惚れていると…。
いきなりぐわぱ!!と牙をむき出し、まるでサメのような形相になった。
せっかくの美しい造形の表情がもったいない。
一度水上に顔をあげることに成功したディーヴァ。
酸素を肺に送り込み、ダンテに手を伸ばす。
「何あれ!マーメイド!?」
「いや、違う。あの顔を見たろ、人魚型の悪魔みたいだ。早く水から上がれ、ディーヴァ!」
ダンテも手を伸ばして、ディーヴァを引き上げようとするも、その手が届く寸前、ディーヴァは足を引っ張られ、再び水底へと連れ去られた。
いくらディーヴァが水泳は得意な方とはいえ、人魚とどちらが泳ぎが得意か、なんて聞かずともわかる。
エンカウント率が高いというレベルではない。
「どんどん増えてるみたいだよダンテ」
「ああ、近いみたいだな!」
その先の観音開きの扉を開ける。
広がるのは濡れてつるつる滑る床、縦横上に長く広い空間。
中央の大きな窪みに並々満たされた水。
上に伸びた飛び込み台。
そして独特の香りが鼻につく白と水色に統一された場所。
「って、ここ…夜になると足を引っ張られるっていうプールじゃん!!」
悪魔に気をとられ、扉の向こうがプールなことなどすっかり忘れていた。
悪魔関係なくとも、夜に水泳の練習をすると足を何かに引っ張られる、という怪談は元々あるのだ。
そしてディーヴァは怪談話が大の苦手であり、今は問題の夜。
「ひー!幽霊こわい!!」
「幽霊より、今は目の前の悪魔だと思うけどな」
みっちりと悪魔がプールサイドを埋めている。
今はネズミの悪魔だが、瞬く間に共食いしてあの巨大な一個体に変わるだろう。
「あ、本らしきもの発見!」
悪魔の多く密集するその場所に、際限なく悪魔を輩出する一冊の分厚い本があるのにディーヴァが気がついた。
その本はハードカバーでちょうど真ん中ほどで開かれており、紙が光を放つ度に悪魔が生成されているようだった。
「これ以上悪魔を増やされてたまるかってんだ!閉じるぞ、ディーヴァ!!」
「うんっ!」
予想では本を閉じれば悪魔の召喚はやむはずだ。
ネズミを蹴り飛ばしながら進むダンテ。
ディーヴァも同じくダンテに続き、ネズミを気にせずに走る。
さきほどネズミを嫌がっていた時とはえらい違いだ。
バッシャーン!!
突然、大きく水飛沫が上がった。
濡れた床により、狙いすましたかのように足を滑らせる2人。
「ぶっ!!」
「きゃああああ!!」
揃いも揃ってすってんころりん、すっとんとん!
プールサイドを走るのはやめましょう。
そのまま伸びてきた何者かの腕により、ディーヴァは単身、水中に引きずりこまれた。
「ディーヴァっ!!」
プールの中はゆうに2、3メートルはありそうに深く、澄みわたっている。
飛び込み専用のプール側に落とされたのだろう。
いきなりで気が動転したが、ディーヴァは視界をどうにか操って引きずりこんだ腕の持ち主を見た。
長い金髪を水中に揺らし、その耳はサンショウウオのような突起と化している。
ディーヴァにひけをとらないたわわな胸を惜しげもなくさらし、その下半身には足ではなくヒレのついた魚の長い尻尾がついていた。
鱗でびっしりと覆われた尻尾を優雅に動かすと、その度にキラキラ光を反射してとても美しく思えた。
かの有名なアンデルセン童話でお馴染み、人魚だ。
あの人魚姫の物語同様、この人魚達も水中で歌を歌っていた。
聴いたことのない不思議な旋律を聞き惚れていると…。
いきなりぐわぱ!!と牙をむき出し、まるでサメのような形相になった。
せっかくの美しい造形の表情がもったいない。
一度水上に顔をあげることに成功したディーヴァ。
酸素を肺に送り込み、ダンテに手を伸ばす。
「何あれ!マーメイド!?」
「いや、違う。あの顔を見たろ、人魚型の悪魔みたいだ。早く水から上がれ、ディーヴァ!」
ダンテも手を伸ばして、ディーヴァを引き上げようとするも、その手が届く寸前、ディーヴァは足を引っ張られ、再び水底へと連れ去られた。
いくらディーヴァが水泳は得意な方とはいえ、人魚とどちらが泳ぎが得意か、なんて聞かずともわかる。