mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
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一方こちらは、ネズミ達から逃げるディーヴァ。
後ろを振り返る度に、大群が減り、代わりに大きくなっていっている気がするのは見間違いではなさそうだ。
「なにあれなにあれ~!?」
ディーヴァが逃げるのではなく、どこかに隠れようと思った時には相手は、大型の熊かグリズリーのような出で立ちになってしまっていた。
ディーヴァの数倍はある。
『まぁア~てぇェェ~』
…しかもしゃべるときた。
ディーヴァは何を思ったか、出入口が1つしかない袋小路にしかならない場所、女子トイレへと逃げ込んだ。
完全に絶体絶命の死亡フラグだと思うのは自分だけだろうか。
個室よりも狭いある一室に入り、鍵をかけてほっと一息。
…と。
『てーンし、どーこだーァ』
あの悪魔の声と足音が聞こえる。
ここまで、追ってきたようだった。
あたしはここにいないから、早くどっかに行って!お願いだから違うところに行って!
口を押さえ、言葉を一言も漏らさぬよう、固く唇を結ぶ。
呼吸や鼓動すら止まっているかのような静寂。
『いなァい…?』
悪魔はトイレ独特の臭気で鼻があまり利かなかったのか、トイレは探さずに諦めて違う場所に行こうとしたようだ。
踵を返すような足音がした。
ほっ。
安堵して気を抜くディーヴァ。
コツン。
それがあだとなったか、壁に頭をぶつけ、僅かな音をたててしまった。
静寂の中では小さな音すら命取りだ。
…やば。
そう思った時には遅く、悪魔が気づいてしまった。
『…ここにィ……、いるゥ?』
のっしのっし。
大きな体をゆらし。
ずーるずーる。
太い尻尾をひきずり。
わざとらしくゆっくりと恐怖をあおるように近づいてくる。
その獣臭が、呼気が、壁一枚を通してこちらまで臭ってくる気がした。
トントン。
『はいってますかァァ~?』
ザシュッガガガッ!!
一秒待って、破壊音が響く。
扉ごと中身を、ディーヴァを傷つけようとしているようだ。
コンコン。
『でてきてくれませんかァァ~?』
バキバキッ!ベキャッ!
また破壊音。
巨大化したことで鋭利になった長い爪で引き裂いて壊したのだ、あんな攻撃が体を直撃したら、命はないだろう。
ドンドン!
『てんしはここにいませんかァァァ~?』
バキッベキッ!バリバリッ!
更に乱暴に扉が破壊された音が近く、響いた。
ガンガンガン!!
『じゃあ、ここかなァァ~?』
そうこうしている内に、最後の扉の前に来たようだ。
ニタァ、と嫌な笑みを浮かべる悪魔の表情は想像に堅くない。
『ここだよねえェェェ!!!』
ゆっくりと腕を振りかぶり、扉に向かって必殺の爪を振り下ろす悪魔。
その強力かつ鋭い爪は、中の全てをズタズタに引き裂いた。
後ろを振り返る度に、大群が減り、代わりに大きくなっていっている気がするのは見間違いではなさそうだ。
「なにあれなにあれ~!?」
ディーヴァが逃げるのではなく、どこかに隠れようと思った時には相手は、大型の熊かグリズリーのような出で立ちになってしまっていた。
ディーヴァの数倍はある。
『まぁア~てぇェェ~』
…しかもしゃべるときた。
ディーヴァは何を思ったか、出入口が1つしかない袋小路にしかならない場所、女子トイレへと逃げ込んだ。
完全に絶体絶命の死亡フラグだと思うのは自分だけだろうか。
個室よりも狭いある一室に入り、鍵をかけてほっと一息。
…と。
『てーンし、どーこだーァ』
あの悪魔の声と足音が聞こえる。
ここまで、追ってきたようだった。
あたしはここにいないから、早くどっかに行って!お願いだから違うところに行って!
口を押さえ、言葉を一言も漏らさぬよう、固く唇を結ぶ。
呼吸や鼓動すら止まっているかのような静寂。
『いなァい…?』
悪魔はトイレ独特の臭気で鼻があまり利かなかったのか、トイレは探さずに諦めて違う場所に行こうとしたようだ。
踵を返すような足音がした。
ほっ。
安堵して気を抜くディーヴァ。
コツン。
それがあだとなったか、壁に頭をぶつけ、僅かな音をたててしまった。
静寂の中では小さな音すら命取りだ。
…やば。
そう思った時には遅く、悪魔が気づいてしまった。
『…ここにィ……、いるゥ?』
のっしのっし。
大きな体をゆらし。
ずーるずーる。
太い尻尾をひきずり。
わざとらしくゆっくりと恐怖をあおるように近づいてくる。
その獣臭が、呼気が、壁一枚を通してこちらまで臭ってくる気がした。
トントン。
『はいってますかァァ~?』
ザシュッガガガッ!!
一秒待って、破壊音が響く。
扉ごと中身を、ディーヴァを傷つけようとしているようだ。
コンコン。
『でてきてくれませんかァァ~?』
バキバキッ!ベキャッ!
また破壊音。
巨大化したことで鋭利になった長い爪で引き裂いて壊したのだ、あんな攻撃が体を直撃したら、命はないだろう。
ドンドン!
『てんしはここにいませんかァァァ~?』
バキッベキッ!バリバリッ!
更に乱暴に扉が破壊された音が近く、響いた。
ガンガンガン!!
『じゃあ、ここかなァァ~?』
そうこうしている内に、最後の扉の前に来たようだ。
ニタァ、と嫌な笑みを浮かべる悪魔の表情は想像に堅くない。
『ここだよねえェェェ!!!』
ゆっくりと腕を振りかぶり、扉に向かって必殺の爪を振り下ろす悪魔。
その強力かつ鋭い爪は、中の全てをズタズタに引き裂いた。