mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
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長い廊下を走ったダンテとディーヴァは途中で曲がり、すぐそばにあった教室――理科室に飛び込んで、鍵を閉めた。
気がつかなかったかネズミ共は通りすぎ、ザワザワと走り去る音と共に気配が遠退いていく。
それがわかり、2人は安堵のため息をこぼしてズルズルと壁に身を預けた。
「いつも清掃員さん達が校舎内を綺麗にしてるのに、なんでネズミが…?」
「赤い目を見なかったのか?あのネズミ共は悪魔だ」
「また悪魔?勘弁してよ…」
うんざりと嫌そうに呟くディーヴァ。
今回は関係ないとは思いたいが、天使という自分の血筋柄、どうしても相反する勢力、悪魔という存在ははいつでもディーヴァについてまわる。
「悪魔を見つけた以上、退治するのがオレの仕事だ。
お前、どうする?どうしても嫌ならここで待つか?」
「はあ…こんなことなら来なきゃよかった」
「今さら言ったって遅いっての」
「ううう…」
正直ダンテと一緒に悪魔の前に行くのも嫌だが、夜の理科室に1人で待つ、という行為はディーヴァにとって悪魔とはまた違う恐怖を呼び起こす。
実態を持ち物理攻撃をしかける悪魔と。
実態を持たないかもしれない上にどちらかというと精神攻撃をしかけてくるおばけ。
非常に迷う選択肢だが、1人でおばけの恐怖に怯えるよりも、ダンテと一緒に行動した方がましというもの。
「………1人になりたくないし、ダンテと一緒に行く」
「そうしとけ、その方が守れるしな。
まあ、あいつらは数が多いだけで弱いだろうから心配ないだろうけど」
それでも怖いのだろう、ディーヴァは薬品戸棚の鍵が開いたままなのを確認し、コルク封をされた試験管を取り出した。
「ん?なんだそりゃ」
「聖水に限りなく近い物。一応持っとこうと思って」
ちゃぷん、ディーヴァの手の中で試験管に入った無色透明の液体が音をたてた。
ゆっくりと扉を開けて…なんてことはなく、ダンテは勢いよく扉を開け放った。
大きな物音をたてて、悪魔にこちらの存在を気づかせる。
「ちょっと、なんで大きな音を出すのよ」
「とっとと片付けるために決まってるだろ?
ネズミ共!オレ達はここだぜ!」
「あああ、叫んでるし!
こっそり近付いて不意討ちでもなんでもすればいいじゃない!」
「確かにそうだったかもしれない」
言うが時すでに遅し。
地鳴りのようにも聞こえる音が遠くから大量に近づいてくる。
空気が振動し、魔の気配が首の後ろにチリチリと痛みに似た感覚を生む。
そして近づくにつれ、ネズミ独特の獣臭がきつくなってゆく。
「…さっきより大量だな」
最後の角を曲がり、こちらに牙を剥き出して向かってくるネズミがようやく見えた。
ダンテが小さく呟いたようにその数、百以上の連なり。
「ひいぃぃぃぃ…」
顔をひきつらせ、その大群を目にしたディーヴァは数歩後ずさる。
反対にダンテは背中に背負うギターケースからリベリオンを取り出して構え、前へ進んだ。
まだギターケースには何やらリベリオン同等の重さの物が入っているような気がするが、ディーヴァは今それどころではない。
「よしこーい、まとめてにっくにくにしてやんよ!」
「ダンテ、変なネタ入れなくていいから!!」
リベリオンをひと振り、ふた振り。
ダンテはネズミ型の悪魔をまとめて薙ぎ払った。
気がつかなかったかネズミ共は通りすぎ、ザワザワと走り去る音と共に気配が遠退いていく。
それがわかり、2人は安堵のため息をこぼしてズルズルと壁に身を預けた。
「いつも清掃員さん達が校舎内を綺麗にしてるのに、なんでネズミが…?」
「赤い目を見なかったのか?あのネズミ共は悪魔だ」
「また悪魔?勘弁してよ…」
うんざりと嫌そうに呟くディーヴァ。
今回は関係ないとは思いたいが、天使という自分の血筋柄、どうしても相反する勢力、悪魔という存在ははいつでもディーヴァについてまわる。
「悪魔を見つけた以上、退治するのがオレの仕事だ。
お前、どうする?どうしても嫌ならここで待つか?」
「はあ…こんなことなら来なきゃよかった」
「今さら言ったって遅いっての」
「ううう…」
正直ダンテと一緒に悪魔の前に行くのも嫌だが、夜の理科室に1人で待つ、という行為はディーヴァにとって悪魔とはまた違う恐怖を呼び起こす。
実態を持ち物理攻撃をしかける悪魔と。
実態を持たないかもしれない上にどちらかというと精神攻撃をしかけてくるおばけ。
非常に迷う選択肢だが、1人でおばけの恐怖に怯えるよりも、ダンテと一緒に行動した方がましというもの。
「………1人になりたくないし、ダンテと一緒に行く」
「そうしとけ、その方が守れるしな。
まあ、あいつらは数が多いだけで弱いだろうから心配ないだろうけど」
それでも怖いのだろう、ディーヴァは薬品戸棚の鍵が開いたままなのを確認し、コルク封をされた試験管を取り出した。
「ん?なんだそりゃ」
「聖水に限りなく近い物。一応持っとこうと思って」
ちゃぷん、ディーヴァの手の中で試験管に入った無色透明の液体が音をたてた。
ゆっくりと扉を開けて…なんてことはなく、ダンテは勢いよく扉を開け放った。
大きな物音をたてて、悪魔にこちらの存在を気づかせる。
「ちょっと、なんで大きな音を出すのよ」
「とっとと片付けるために決まってるだろ?
ネズミ共!オレ達はここだぜ!」
「あああ、叫んでるし!
こっそり近付いて不意討ちでもなんでもすればいいじゃない!」
「確かにそうだったかもしれない」
言うが時すでに遅し。
地鳴りのようにも聞こえる音が遠くから大量に近づいてくる。
空気が振動し、魔の気配が首の後ろにチリチリと痛みに似た感覚を生む。
そして近づくにつれ、ネズミ独特の獣臭がきつくなってゆく。
「…さっきより大量だな」
最後の角を曲がり、こちらに牙を剥き出して向かってくるネズミがようやく見えた。
ダンテが小さく呟いたようにその数、百以上の連なり。
「ひいぃぃぃぃ…」
顔をひきつらせ、その大群を目にしたディーヴァは数歩後ずさる。
反対にダンテは背中に背負うギターケースからリベリオンを取り出して構え、前へ進んだ。
まだギターケースには何やらリベリオン同等の重さの物が入っているような気がするが、ディーヴァは今それどころではない。
「よしこーい、まとめてにっくにくにしてやんよ!」
「ダンテ、変なネタ入れなくていいから!!」
リベリオンをひと振り、ふた振り。
ダンテはネズミ型の悪魔をまとめて薙ぎ払った。