mission 1:prayer and voluntary ~心の回復~
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「ちょっと来なさい」
夕飯の支度に勤しむディーヴァの陰で、ダンテはネヴァン、ケルベロスら、魔具達に連れ出された。
行った先は魔具達に与えた階段わきの収納スペース…クローゼット。
そこには双剣兄弟も控えていた。
囲まれると、さながら校舎裏で集団リンチを受ける前の生徒の気分だ。
「何なんだよお前ら」
ガンをつける不良生徒のように、ネヴァンとケルベロス、ついでに双剣兄弟を順繰りにねめつける。
「何ってアンタ…わかんない?」
その呼び方は『ダンテ』呼びからすでに『アンタ』呼びに変わっている。
「あ?」
「アンタは……アンタはブラコンかっ」
ゴォォォォーン!!
イイ音がダンテとネヴァンの額の間に鳴り響いた。
ネヴァンから思いきり頭突きを受けたのだ。
「い゙っ!!」
「っつぅ~…頭固すぎ!」
ぷしゅ~…
2人の間には煙が立ち上る。
その額は真っ赤に腫れていた…特に攻撃をしかけたネヴァンの額の方が。
「さすがはかのスパーダの息子。半分しか悪魔ではないというに完全な悪魔のネヴァンよりも固い頭だとは…」
『ただ痛みに鈍いのでは?』
『馬鹿は痛みに鈍いと聞いた』
犬姿のケルベロス、アグニとルドラがひそひそと話す。
「おいっ!十分痛がってるっつの!!
用件を言え、用件を!!大体ブラコンって何だ!?」
「アミュレットだったかしら、ソレ見てばっかりで兄のことを考えてるんだか知らないけど大の男がメソメソと!
みっともないわね!それでも男?」
「メソメソなんかしてないだろ!?」
「こちらから見ればメソメソしているように見えているぞ。もちろん…ディーヴァにはそれが一番伝わっている」
「う゛…」
こいつらにそう思われているのもいやだが、ディーヴァにまでメソメソしていると思われているとは。
…さらに落ち込む。
「ダンテ、アンタねぇ…ディーヴァが心配しているのがわからないの?」
「心、配…?」
「そうだ。あんなに一生懸命…ダンテが元気になるように気を配っているだろう」
『朝から酒を飲むのを容認したり』
『マッサージしたり』
『『大忙しじゃったの』
「え。あれはてっきり頑張ったオレへのご褒美か、ディーヴァがただ甘やかしてくれただけなのかと」
「そんなわけないでしょう。
あんなにアンタのためなんかに気を使っちゃって。
見損なったわ…なんで私はこんな男に負けたんでしょうね」
「わ、悪い…でも、何もそこまで言わなくても…うぅ、ぐすん」
言われ過ぎてダンテは膝を抱え、隅っこでのの字を書きだした。
黒い空気を背負っており、今にも悪魔を呼び出してしまいそうである。
…すでに悪魔の血をひいてはいるが。
『お、お主…』
『少し言い過ぎではないか?』
「ブツも持たないただの剣が私に楯突くの?」
『『!!?』』
剣の柄にくっついているアグニとルドラの顔が、ネヴァンのそのセリフに吹き出した。
『ブ、ブツは持っておらんが挿すための剣はある。のう、ルドラ』
『そうじゃそうじゃ』
ネヴァンの下ネタにも必死に対抗する双剣に、ケルベロスが前に出ていさめた。
「主ら…その辺にしてくれんか。ネヴァンもあまりダンテのやつをいじめてやるな。
逆効果になりつつある」
「…わかったわよ」
怒りをおさめ、ネヴァンは一歩引いたところからダンテとケルベロスの動向を探ることにした。
夕飯の支度に勤しむディーヴァの陰で、ダンテはネヴァン、ケルベロスら、魔具達に連れ出された。
行った先は魔具達に与えた階段わきの収納スペース…クローゼット。
そこには双剣兄弟も控えていた。
囲まれると、さながら校舎裏で集団リンチを受ける前の生徒の気分だ。
「何なんだよお前ら」
ガンをつける不良生徒のように、ネヴァンとケルベロス、ついでに双剣兄弟を順繰りにねめつける。
「何ってアンタ…わかんない?」
その呼び方は『ダンテ』呼びからすでに『アンタ』呼びに変わっている。
「あ?」
「アンタは……アンタはブラコンかっ」
ゴォォォォーン!!
イイ音がダンテとネヴァンの額の間に鳴り響いた。
ネヴァンから思いきり頭突きを受けたのだ。
「い゙っ!!」
「っつぅ~…頭固すぎ!」
ぷしゅ~…
2人の間には煙が立ち上る。
その額は真っ赤に腫れていた…特に攻撃をしかけたネヴァンの額の方が。
「さすがはかのスパーダの息子。半分しか悪魔ではないというに完全な悪魔のネヴァンよりも固い頭だとは…」
『ただ痛みに鈍いのでは?』
『馬鹿は痛みに鈍いと聞いた』
犬姿のケルベロス、アグニとルドラがひそひそと話す。
「おいっ!十分痛がってるっつの!!
用件を言え、用件を!!大体ブラコンって何だ!?」
「アミュレットだったかしら、ソレ見てばっかりで兄のことを考えてるんだか知らないけど大の男がメソメソと!
みっともないわね!それでも男?」
「メソメソなんかしてないだろ!?」
「こちらから見ればメソメソしているように見えているぞ。もちろん…ディーヴァにはそれが一番伝わっている」
「う゛…」
こいつらにそう思われているのもいやだが、ディーヴァにまでメソメソしていると思われているとは。
…さらに落ち込む。
「ダンテ、アンタねぇ…ディーヴァが心配しているのがわからないの?」
「心、配…?」
「そうだ。あんなに一生懸命…ダンテが元気になるように気を配っているだろう」
『朝から酒を飲むのを容認したり』
『マッサージしたり』
『『大忙しじゃったの』
「え。あれはてっきり頑張ったオレへのご褒美か、ディーヴァがただ甘やかしてくれただけなのかと」
「そんなわけないでしょう。
あんなにアンタのためなんかに気を使っちゃって。
見損なったわ…なんで私はこんな男に負けたんでしょうね」
「わ、悪い…でも、何もそこまで言わなくても…うぅ、ぐすん」
言われ過ぎてダンテは膝を抱え、隅っこでのの字を書きだした。
黒い空気を背負っており、今にも悪魔を呼び出してしまいそうである。
…すでに悪魔の血をひいてはいるが。
『お、お主…』
『少し言い過ぎではないか?』
「ブツも持たないただの剣が私に楯突くの?」
『『!!?』』
剣の柄にくっついているアグニとルドラの顔が、ネヴァンのそのセリフに吹き出した。
『ブ、ブツは持っておらんが挿すための剣はある。のう、ルドラ』
『そうじゃそうじゃ』
ネヴァンの下ネタにも必死に対抗する双剣に、ケルベロスが前に出ていさめた。
「主ら…その辺にしてくれんか。ネヴァンもあまりダンテのやつをいじめてやるな。
逆効果になりつつある」
「…わかったわよ」
怒りをおさめ、ネヴァンは一歩引いたところからダンテとケルベロスの動向を探ることにした。