mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「もうすぐ1ヶ月だってのに…何も起きねぇな」
ダンテが高校生として潜入捜査しだして、あと少しで1ヶ月になる。
だが、調べても一向に事件についての尻尾が掴めなかった。
ディーヴァの学校での様子を余すところなく間近で見られるし、ディーヴァがとっても良いことだと言い張るような時間帯に起きる習慣がついてきた気もする。
良いことづくめだったからよしとしてもいいかもしれない。
それでも依頼を受け、しかも高校に入り込める手筈を整えてもらった手前、そのままにしておくわけにはいかない。
ほっぼりだしたことで後になってディーヴァに危険でも迫ろうなら大変だ。
そして、実際に悪魔の気配は微弱にだが感じる。
でもそれはどこにだって起こりえることであり、世界の様々な場所に悪魔は蔓延っている。
今回の場合、イメージとしては大した力もなく弱い、倒す必要のない悪魔といったものの気配しか感じなかった。
ダンテはどこにいるか探せないほどの弱さのそんな悪魔には手を出さない。
出さないと言うより、見つけられなくて手が出せなかった。
悪魔か、悪魔に魅入られた人間のしわざか、それとも悪意ある人間のしわざか。
何者かによって何かが起きるのをダンテは待っていた。
時間は夕方。
夕日が階段の踊り場からさし込み、階段を一段一段赤く染めあげる。
ダンテは階段の下の方の段に座り、珍しく帰るのが遅くなるディーヴァを待ちながら依頼について考え込んでいた。
その顔には眉間に小さくもシワがより、ダンテの兄バージルを彷彿とさせる。
と、そんなダンテに夕日によって長くなった影がかかった。
そのシルエットと足音だけで、それが愛するディーヴァだとわかる。
「お待たせ、ダンテ」
振り向けば、ジャック・ポッド。
にっこり笑うディーヴァがいた。
この間とは反対に、ディーヴァが階段の上からの登場である。
「ああ、おつか……」
労いの言葉をかけようとして、はた、と気づいた。
「ディーヴァ、ちょっとそこから動くな」
「えっ!?」
一段一段おりていたディーヴァを鋭い目をしてダンテは止める。
まさか悪魔?と、ディーヴァの歩みは止まった。
「オーケィ、そのまま動くなよ、よしよーし…」
ダンテはそろーり、そろーりと後退し、何かを下から覗くようにしゃがんだ。
ディーヴァの制服のスカートはデフォルトが短めに出来ている。
生徒によってはさらに短く折るものもいるらしい。
ダンテは顔を上げると、すらりとした足を辿り暗がりに紛れた聖域を見上げた。
その表情はさきほどの鋭い目付きとは一変し、ニタニタしている。
「フッ!思った通りだぜ!純白の天使が御目見えブフォア!!」
「ダンテの変態っ!」
真っ赤になってスカートの前見ごろを隠し、ディーヴァはダンテの顔目掛けて荷物を投げた。
というわけで、ダンテが何を見上げていたかはもうお分かりだろう。
ダンテは顔で受け止めたディーヴァの荷物を片手に、非常に嬉しそうに笑った。
「もうっ!悪魔でも来たのかと勘違いしちゃったじゃない!!」
「はは、悪い。覗きにベストな状況と場所だったもんで。
帰りになんか奢るから許せ」
「う~…わかった。何食べよっかな~」
口を尖らせて言うが、次の瞬間にはもう食べ物の方へ考えが飛んでいる。
「ディーヴァの食いたいもんなら何でもいいぜ。どうせこの時間は送迎バスはないんだろ、ゆっくり歩いて帰ろうぜ」
「うん、放課後デートは初めてのことだから楽しみ!」
「ほ、放課後デート……ッ!!」
甘酸っぱい青春の一ページまで経験できるとは思いもしなかった。
しかも、ディーヴァの『初めて』をまた1つ得られた!
これは高校生をさせてくれた理事には、本当に感謝しなくては。
「ダンテとこうやって学校に通えるなんて、やっぱり夢みたいだよね」
ニコニコと笑い、ディーヴァはダンテの腕に手を絡めた。
「オレもそう思うよ、幸せだ」
柔らかく笑って寄り添い歩く2人。
ダンテは学校から出てすぐ感謝するように校舎を見上げた。
「…ん?気のせい、か」
校舎の窓に何か映るのをダンテは見た気がした。
ダンテが高校生として潜入捜査しだして、あと少しで1ヶ月になる。
だが、調べても一向に事件についての尻尾が掴めなかった。
ディーヴァの学校での様子を余すところなく間近で見られるし、ディーヴァがとっても良いことだと言い張るような時間帯に起きる習慣がついてきた気もする。
良いことづくめだったからよしとしてもいいかもしれない。
それでも依頼を受け、しかも高校に入り込める手筈を整えてもらった手前、そのままにしておくわけにはいかない。
ほっぼりだしたことで後になってディーヴァに危険でも迫ろうなら大変だ。
そして、実際に悪魔の気配は微弱にだが感じる。
でもそれはどこにだって起こりえることであり、世界の様々な場所に悪魔は蔓延っている。
今回の場合、イメージとしては大した力もなく弱い、倒す必要のない悪魔といったものの気配しか感じなかった。
ダンテはどこにいるか探せないほどの弱さのそんな悪魔には手を出さない。
出さないと言うより、見つけられなくて手が出せなかった。
悪魔か、悪魔に魅入られた人間のしわざか、それとも悪意ある人間のしわざか。
何者かによって何かが起きるのをダンテは待っていた。
時間は夕方。
夕日が階段の踊り場からさし込み、階段を一段一段赤く染めあげる。
ダンテは階段の下の方の段に座り、珍しく帰るのが遅くなるディーヴァを待ちながら依頼について考え込んでいた。
その顔には眉間に小さくもシワがより、ダンテの兄バージルを彷彿とさせる。
と、そんなダンテに夕日によって長くなった影がかかった。
そのシルエットと足音だけで、それが愛するディーヴァだとわかる。
「お待たせ、ダンテ」
振り向けば、ジャック・ポッド。
にっこり笑うディーヴァがいた。
この間とは反対に、ディーヴァが階段の上からの登場である。
「ああ、おつか……」
労いの言葉をかけようとして、はた、と気づいた。
「ディーヴァ、ちょっとそこから動くな」
「えっ!?」
一段一段おりていたディーヴァを鋭い目をしてダンテは止める。
まさか悪魔?と、ディーヴァの歩みは止まった。
「オーケィ、そのまま動くなよ、よしよーし…」
ダンテはそろーり、そろーりと後退し、何かを下から覗くようにしゃがんだ。
ディーヴァの制服のスカートはデフォルトが短めに出来ている。
生徒によってはさらに短く折るものもいるらしい。
ダンテは顔を上げると、すらりとした足を辿り暗がりに紛れた聖域を見上げた。
その表情はさきほどの鋭い目付きとは一変し、ニタニタしている。
「フッ!思った通りだぜ!純白の天使が御目見えブフォア!!」
「ダンテの変態っ!」
真っ赤になってスカートの前見ごろを隠し、ディーヴァはダンテの顔目掛けて荷物を投げた。
というわけで、ダンテが何を見上げていたかはもうお分かりだろう。
ダンテは顔で受け止めたディーヴァの荷物を片手に、非常に嬉しそうに笑った。
「もうっ!悪魔でも来たのかと勘違いしちゃったじゃない!!」
「はは、悪い。覗きにベストな状況と場所だったもんで。
帰りになんか奢るから許せ」
「う~…わかった。何食べよっかな~」
口を尖らせて言うが、次の瞬間にはもう食べ物の方へ考えが飛んでいる。
「ディーヴァの食いたいもんなら何でもいいぜ。どうせこの時間は送迎バスはないんだろ、ゆっくり歩いて帰ろうぜ」
「うん、放課後デートは初めてのことだから楽しみ!」
「ほ、放課後デート……ッ!!」
甘酸っぱい青春の一ページまで経験できるとは思いもしなかった。
しかも、ディーヴァの『初めて』をまた1つ得られた!
これは高校生をさせてくれた理事には、本当に感謝しなくては。
「ダンテとこうやって学校に通えるなんて、やっぱり夢みたいだよね」
ニコニコと笑い、ディーヴァはダンテの腕に手を絡めた。
「オレもそう思うよ、幸せだ」
柔らかく笑って寄り添い歩く2人。
ダンテは学校から出てすぐ感謝するように校舎を見上げた。
「…ん?気のせい、か」
校舎の窓に何か映るのをダンテは見た気がした。