mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
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この日は音楽の授業があった。
それを知っていてか、それとも知らないというのにか、ダンテはスクールバッグ代わりにギターケースを携えていた。
「重そうだけどなに入ってるの?ギター弾くの?」
「企業秘密だ」
朝にそう聞いた時、ニッと笑ったダンテが記憶に新しい。
ただ、ダンテがギターをやりたかったとして、音楽の授業は選択授業。
コーラスかバンドを選ぶのだが、ダンテはバンドを選ぶ必要がある。
周りのいかにもバンドやってます!的な男子生徒達にもお誘いを受けていることだし、ダンテはバンドを選択するかのように見えたが…。
「ダンテはバンドやればいいじゃない。誘われてるし、ギターケース持ってるし」
「いーや、オレは絶対お前と一緒がいい。コーラスだ!」
ディーヴァはコーラスを選択している。
それを知ったダンテはそちらをやると言って聞かなかった。
「そう…まあいいけどね。ていうか、無理に出る必要ないんじゃない?」
「確かに、学生生活のためじゃなく依頼で来てるんだからな」
「でも、編入早々に選択授業もサボリって言うのもなんか変」
「そうだな、だから参加させてもらうぜ」
というわけで、コーラスの授業へと向かうダンテとディーヴァだった。
「コーラス用の音楽室はこっちだよ、ダンテ」
道を案内しながら、会話する。
ダンテはすれ違う様々な生徒達の好奇の視線を堂々と浴びながら進む。
その中にはディーヴァへの羨望と憧れの視線も交じっていた。
さすがはオレのディーヴァだぜ!
だが、てめぇらあまり見すぎるなよ、『オレの』だからな!
オレの、をやけに強調してダンテは周りに牽制の目を向けた。
「そう言えばお前、コーラスのサークル入ってたんだったよな」
「ああ、うん。昔ね」
昔と言っても、二年前。
あの頃は悪魔なんて知らず、毎日楽しくて幸せだった。
今は今でダンテに出会えて幸せだが。
「今から行く選択授業に、サークル時代の仲間で、よく遊ぶ友達がいるよ。紹介するね」
授業が終わると、ダンテはディーヴァの友達に囲まれた。
以前、喧嘩をしたといっていた友達だ。
仲直りした現場を屋上から見ていたので顔だけならよく知っている。
「どこの馬の骨と思ったら、開けてびっくり!ただの駄馬か種馬にするくらいしか能のない馬だと思ってたのに、ペガサスやユニコーンだったわ!」
「いいえ、見た目がそれなだけで中身はケルピーみたいなのかもしれないわ。歌も音程がずれてたし」
「お前ら…」
「あははは…」
どちらも美しい生き物だが、ペガサスやユニコーンは馬の姿をした神獣に近く、反対にケルピーは水中にさらった人間を肝だけを残して貪り食らう恐ろしい魔物である。
そんな恐ろしい魔物に例えるとは、なんだか失礼な言いぐさだが、大事な友人であるディーヴァを横からかっさらっていった敵でもあるダンテに、少し厳しくなってしまうのはしかたない。
友人達は、しばらくたっぷりダンテをいじり倒し、絡み、たまりにたまっていた文句をネチネチ言い終えると、満足したのか2人を祝福した。
それを知っていてか、それとも知らないというのにか、ダンテはスクールバッグ代わりにギターケースを携えていた。
「重そうだけどなに入ってるの?ギター弾くの?」
「企業秘密だ」
朝にそう聞いた時、ニッと笑ったダンテが記憶に新しい。
ただ、ダンテがギターをやりたかったとして、音楽の授業は選択授業。
コーラスかバンドを選ぶのだが、ダンテはバンドを選ぶ必要がある。
周りのいかにもバンドやってます!的な男子生徒達にもお誘いを受けていることだし、ダンテはバンドを選択するかのように見えたが…。
「ダンテはバンドやればいいじゃない。誘われてるし、ギターケース持ってるし」
「いーや、オレは絶対お前と一緒がいい。コーラスだ!」
ディーヴァはコーラスを選択している。
それを知ったダンテはそちらをやると言って聞かなかった。
「そう…まあいいけどね。ていうか、無理に出る必要ないんじゃない?」
「確かに、学生生活のためじゃなく依頼で来てるんだからな」
「でも、編入早々に選択授業もサボリって言うのもなんか変」
「そうだな、だから参加させてもらうぜ」
というわけで、コーラスの授業へと向かうダンテとディーヴァだった。
「コーラス用の音楽室はこっちだよ、ダンテ」
道を案内しながら、会話する。
ダンテはすれ違う様々な生徒達の好奇の視線を堂々と浴びながら進む。
その中にはディーヴァへの羨望と憧れの視線も交じっていた。
さすがはオレのディーヴァだぜ!
だが、てめぇらあまり見すぎるなよ、『オレの』だからな!
オレの、をやけに強調してダンテは周りに牽制の目を向けた。
「そう言えばお前、コーラスのサークル入ってたんだったよな」
「ああ、うん。昔ね」
昔と言っても、二年前。
あの頃は悪魔なんて知らず、毎日楽しくて幸せだった。
今は今でダンテに出会えて幸せだが。
「今から行く選択授業に、サークル時代の仲間で、よく遊ぶ友達がいるよ。紹介するね」
授業が終わると、ダンテはディーヴァの友達に囲まれた。
以前、喧嘩をしたといっていた友達だ。
仲直りした現場を屋上から見ていたので顔だけならよく知っている。
「どこの馬の骨と思ったら、開けてびっくり!ただの駄馬か種馬にするくらいしか能のない馬だと思ってたのに、ペガサスやユニコーンだったわ!」
「いいえ、見た目がそれなだけで中身はケルピーみたいなのかもしれないわ。歌も音程がずれてたし」
「お前ら…」
「あははは…」
どちらも美しい生き物だが、ペガサスやユニコーンは馬の姿をした神獣に近く、反対にケルピーは水中にさらった人間を肝だけを残して貪り食らう恐ろしい魔物である。
そんな恐ろしい魔物に例えるとは、なんだか失礼な言いぐさだが、大事な友人であるディーヴァを横からかっさらっていった敵でもあるダンテに、少し厳しくなってしまうのはしかたない。
友人達は、しばらくたっぷりダンテをいじり倒し、絡み、たまりにたまっていた文句をネチネチ言い終えると、満足したのか2人を祝福した。