mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
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参加したくない、なおかつ参加しなくても大丈夫な授業についてはダンテは授業に顔を出さず、その代わりに本来の仕事である事件の調査に勤しんだ。
だが、そこは我らがダンテ。
仕事より恋人。
面倒事よりも、興味のある方に吸い寄せられていくのが、常である。
何のために制服まで着ているか…そんなのディーヴァと一緒にいるために決まっている!!
ダンテは欲望に忠実だった。
幸い、教師陣はダンテがここにいる理由を知っている。
授業を受けていても文句は言わないどころか、居眠りをしていようと歩き回ろうとも何も言わない。
それが依頼の遂行に必要だとでも思っているのかもしれない。
……アホかッ!!
借りた教科書を広げつつ、ダンテはディーヴァが熱心に授業を受ける様をじっと見ていた。
頑張っている。
すごく、よく、頑張っている。
…きゅん!!
真面目な顔で勉強に取り組むその姿に胸が高まる。
家でもディーヴァが勉強する姿はいつも見ているはずなのだが、どうしてだろう…家と学校とでは何かが違って見えた。
ずっと見つめていると、ディーヴァが無意識か、こちらがドキドキする仕草をし出した。
ペン先を唇の下にちょんちょんと当てて、考え事をしている。
「……ッ!」
ダンテの顔に熱が集まる。
無意識とは時に恐ろしいものだ。
ダンテはディーヴァが持っているペンになりたくてたまらなくなった。
そのついでに、放課後の教室でイイことしたい。
むしろ体育館倉庫や保健室でイイことしたい!!
めくるめくダンテの妄想ワールド炸裂。
考えるだけで「WHOOOO!!」と叫び出したくなるが、ここは我慢。
そして、ダンテがドキドキしたりよからぬことを考えて見ていることも露知らず、ディーヴァはその視線をまるで授業参観に来た親に見られているように感じていたそうな。
しばらくして終了の鐘がなる。
「ダンテ、ダンテってば」
まるでドラッグでもキメたかのように、どこか違う世界にうっとりトリップして授業時間を過ごしたダンテへとかかる愛しい者の声。
「んぁ?」
「…寝てたの?ダメじゃない」
寝ていたわけではないが似たような物だし、今考えていたことを下手に話すわけにもいかない。
ここは妥当に返事しておくに限る。
「悪い。教科書を滑らかに読み上げる天使の声が頭ン中に響いてさ、心地よくってつい寝ちまった」
「もう……」
先ほどの授業は文学系の授業。
ダンテが見ているからはりきったのか、積極的に手を上げてディーヴァは教科書を読み上げたのだ。
「ん?何だその紙」
ダンテはディーヴァが持っている分厚い紙の束が気になった。
「ああ、これ?高校の最後にね、SATっていう卒業試験にあたるテストがあるの」
「へぇ、もうそんな時期か」
「それの予行練習?みたいなテストが近々あるんだよ。
確か今回はエッセイのテストだったかな…それのプリント。おうちでやって来るの、簡単に言えば宿題」
そう言って、同じ束をダンテにも渡すディーヴァ。
「は?」
意味も分からず、とりあえず受け取る。
分厚い紙の束には細かい文字がたくさん綴られていて、見るのも嫌だった。
「それ、ダンテの分だよ。せっかくだからダンテも一回受けてみれば?」
「冗談だろ!勉強しろってか」
「うん、冗談。授業態度悪いし勉強をサボるダンテが出来るわけないもんね。どうせ名前書いて終わりでしょ」
小馬鹿にしているのか、ディーヴァはケラケラと笑う。
むか。
そこまで言われるとなんだかむかつく。
家に持ち帰ってダンテが宿題をしたかどうか、それは皆様の想像に任せることにしよう。
だが、そこは我らがダンテ。
仕事より恋人。
面倒事よりも、興味のある方に吸い寄せられていくのが、常である。
何のために制服まで着ているか…そんなのディーヴァと一緒にいるために決まっている!!
ダンテは欲望に忠実だった。
幸い、教師陣はダンテがここにいる理由を知っている。
授業を受けていても文句は言わないどころか、居眠りをしていようと歩き回ろうとも何も言わない。
それが依頼の遂行に必要だとでも思っているのかもしれない。
……アホかッ!!
借りた教科書を広げつつ、ダンテはディーヴァが熱心に授業を受ける様をじっと見ていた。
頑張っている。
すごく、よく、頑張っている。
…きゅん!!
真面目な顔で勉強に取り組むその姿に胸が高まる。
家でもディーヴァが勉強する姿はいつも見ているはずなのだが、どうしてだろう…家と学校とでは何かが違って見えた。
ずっと見つめていると、ディーヴァが無意識か、こちらがドキドキする仕草をし出した。
ペン先を唇の下にちょんちょんと当てて、考え事をしている。
「……ッ!」
ダンテの顔に熱が集まる。
無意識とは時に恐ろしいものだ。
ダンテはディーヴァが持っているペンになりたくてたまらなくなった。
そのついでに、放課後の教室でイイことしたい。
むしろ体育館倉庫や保健室でイイことしたい!!
めくるめくダンテの妄想ワールド炸裂。
考えるだけで「WHOOOO!!」と叫び出したくなるが、ここは我慢。
そして、ダンテがドキドキしたりよからぬことを考えて見ていることも露知らず、ディーヴァはその視線をまるで授業参観に来た親に見られているように感じていたそうな。
しばらくして終了の鐘がなる。
「ダンテ、ダンテってば」
まるでドラッグでもキメたかのように、どこか違う世界にうっとりトリップして授業時間を過ごしたダンテへとかかる愛しい者の声。
「んぁ?」
「…寝てたの?ダメじゃない」
寝ていたわけではないが似たような物だし、今考えていたことを下手に話すわけにもいかない。
ここは妥当に返事しておくに限る。
「悪い。教科書を滑らかに読み上げる天使の声が頭ン中に響いてさ、心地よくってつい寝ちまった」
「もう……」
先ほどの授業は文学系の授業。
ダンテが見ているからはりきったのか、積極的に手を上げてディーヴァは教科書を読み上げたのだ。
「ん?何だその紙」
ダンテはディーヴァが持っている分厚い紙の束が気になった。
「ああ、これ?高校の最後にね、SATっていう卒業試験にあたるテストがあるの」
「へぇ、もうそんな時期か」
「それの予行練習?みたいなテストが近々あるんだよ。
確か今回はエッセイのテストだったかな…それのプリント。おうちでやって来るの、簡単に言えば宿題」
そう言って、同じ束をダンテにも渡すディーヴァ。
「は?」
意味も分からず、とりあえず受け取る。
分厚い紙の束には細かい文字がたくさん綴られていて、見るのも嫌だった。
「それ、ダンテの分だよ。せっかくだからダンテも一回受けてみれば?」
「冗談だろ!勉強しろってか」
「うん、冗談。授業態度悪いし勉強をサボるダンテが出来るわけないもんね。どうせ名前書いて終わりでしょ」
小馬鹿にしているのか、ディーヴァはケラケラと笑う。
むか。
そこまで言われるとなんだかむかつく。
家に持ち帰ってダンテが宿題をしたかどうか、それは皆様の想像に任せることにしよう。