mission 15:undercover ~憧れの学生生活?~
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『セント・エデン・クロスハイスクール』
それがディーヴァの通う高校の名前である。
夏休み期間を無事に終え、ディーヴァははれて最高学年である『シニア』学年となった。
卒業までのカウントダウンが始まる。
学生の本分は勉強。
きちんと勉強して、ちゃんとした成績をとり続けなくては卒業は厳しい。
そして、卒業のためと勉強に勤しむディーヴァが誕生日を迎えて18になり、10月初めのホームカミングを終えた頃…それは訪れた。
朝のSHRはいつも短い。
なのにその日は違っていて、クラスの担当教諭が咳払いとともに追加の連絡をしだした。
「えー、本日、シニア学年に1人編入生が入ることになった。入りたまえ」
「こんな時期に珍しいね…」
誰かがボソッとそう言った後、扉がガラッと開かれる。
興味無いのか、それとも卒業に向けて今から躍起になっているのか…多分後者だろうが、一心不乱に勉強するディーヴァは下を向いたまま、見ようともしなかった。
隣に座るサラは、ボーッとしたまま、目の前の入ってきた男を見た。
ちなみに、サラとはクラス替えをしたら同じクラスになった。
男子生徒は背が高く、制服が窮屈そうだった。
だが、モデルのように適度にかっこよく着崩しており、とても似合っていた。
首には太いシルバーチェーンが垂れ下がり、重そうなアクセサリーがぶら下がっているように思える。
そしてその顔を見た瞬間、サラはブーッ!と吹き出した。
ニヒルな笑みを浮かべた銀髪碧眼の男子生徒……見覚えのある青年だったからだ。
「サラ、汚いよ」
ディーヴァはチラとだけサラを見て小さく咎めた。
そんなディーヴァは、まだ目の前の事態に気がついてない。
同じく小さな声を出し、慌てながら目の前を指すサラ。
「そ、それよりディーヴァあれ、あれ」
「?」
きょとりと首を傾げながら、目の前を向くと……。
ディーヴァは立ち上がろうとでも思ったのか、ガタンと椅子から転げ落ちた。
盛大な椅子ゴケ!
さらには何も言葉を発せず、ぱくぱく口を開けるのみ。
「ディーヴァ、大丈夫?」
「……ぅ、ん…」
やっとの思いで返事し、椅子を直して座る。
その男子生徒…いや男とは毎日顔を合わせ、毎日キスをする仲だ。
二丁拳銃と身の丈ほどもある長剣を軽々と振り回し、蔓延る悪魔を狩ることが生業の凄腕のデビルハンター。
そんな彼がトレードマークたる赤いコートの代わりに、今日は我が高校の男子用制服を着て、すぐそこに立っていた。
「彼の名前はダンテ。しばらくの間だけ、うちの高校に滞在することになっています」
「…ダンテだ。しばらく世話になるからよろしくな」
教壇机から身を僅かに乗り出し、ダンテがウインクをした瞬間、女生徒が色めきたった。
そのウインクは周りではなく、自分に向けられているとわかり、ディーヴァは口許をひくつかせるのだった。
それがディーヴァの通う高校の名前である。
夏休み期間を無事に終え、ディーヴァははれて最高学年である『シニア』学年となった。
卒業までのカウントダウンが始まる。
学生の本分は勉強。
きちんと勉強して、ちゃんとした成績をとり続けなくては卒業は厳しい。
そして、卒業のためと勉強に勤しむディーヴァが誕生日を迎えて18になり、10月初めのホームカミングを終えた頃…それは訪れた。
朝のSHRはいつも短い。
なのにその日は違っていて、クラスの担当教諭が咳払いとともに追加の連絡をしだした。
「えー、本日、シニア学年に1人編入生が入ることになった。入りたまえ」
「こんな時期に珍しいね…」
誰かがボソッとそう言った後、扉がガラッと開かれる。
興味無いのか、それとも卒業に向けて今から躍起になっているのか…多分後者だろうが、一心不乱に勉強するディーヴァは下を向いたまま、見ようともしなかった。
隣に座るサラは、ボーッとしたまま、目の前の入ってきた男を見た。
ちなみに、サラとはクラス替えをしたら同じクラスになった。
男子生徒は背が高く、制服が窮屈そうだった。
だが、モデルのように適度にかっこよく着崩しており、とても似合っていた。
首には太いシルバーチェーンが垂れ下がり、重そうなアクセサリーがぶら下がっているように思える。
そしてその顔を見た瞬間、サラはブーッ!と吹き出した。
ニヒルな笑みを浮かべた銀髪碧眼の男子生徒……見覚えのある青年だったからだ。
「サラ、汚いよ」
ディーヴァはチラとだけサラを見て小さく咎めた。
そんなディーヴァは、まだ目の前の事態に気がついてない。
同じく小さな声を出し、慌てながら目の前を指すサラ。
「そ、それよりディーヴァあれ、あれ」
「?」
きょとりと首を傾げながら、目の前を向くと……。
ディーヴァは立ち上がろうとでも思ったのか、ガタンと椅子から転げ落ちた。
盛大な椅子ゴケ!
さらには何も言葉を発せず、ぱくぱく口を開けるのみ。
「ディーヴァ、大丈夫?」
「……ぅ、ん…」
やっとの思いで返事し、椅子を直して座る。
その男子生徒…いや男とは毎日顔を合わせ、毎日キスをする仲だ。
二丁拳銃と身の丈ほどもある長剣を軽々と振り回し、蔓延る悪魔を狩ることが生業の凄腕のデビルハンター。
そんな彼がトレードマークたる赤いコートの代わりに、今日は我が高校の男子用制服を着て、すぐそこに立っていた。
「彼の名前はダンテ。しばらくの間だけ、うちの高校に滞在することになっています」
「…ダンテだ。しばらく世話になるからよろしくな」
教壇机から身を僅かに乗り出し、ダンテがウインクをした瞬間、女生徒が色めきたった。
そのウインクは周りではなく、自分に向けられているとわかり、ディーヴァは口許をひくつかせるのだった。