mission 14:blood is thicker than water ~家族というもの~
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ディーヴァはダンテを指差した。
「……オレ?」
「覚えて…ないの?」
コクリ、頷く。
いくらか精神が錯乱していたとは言え、ダンテは身に覚えがないようだ。
ディーヴァは頬を赤く染めながらダンテに教えた。
「何個かついたこの痕跡は、ダンテがやったんだよ」
「マジ!?……へぇ、無意識で所有者の証を刻印するとはさすがオレの唇!
ただ欲を言うならもっと意識のハッキリした時にしたかったな」
「………ダンテ?」
本音がさらりと口をついて出る。
ディーヴァは咎めるような鋭い視線でダンテをねめつけた。
「ゔ、スマン」
「はあ…。元気になったんだったらいいけど。うーん、これがキスマークかあ…」
鏡に映る自分の胸元。
そこに咲いた紅い華をじっと見つめる。
初めて目にしたそれに、感心したような声を出すディーヴァ。
「なんとか…虫刺され?にも見えなくない、かなあ?」
「おいおい、ずいぶんでっけえ虫刺されだな」
確かに虫刺されにしては少々大きすぎる。
まだ、先に言ったように呪いと言った方がそれらしいだろう。
「わかる奴にはすぐキスマークだってバレるぜ」
「そうなの?しょうがない、包帯…ううん、タートルネックとか着て隠すよ。
夏だから暑いし嫌だけどね~?」
ムスーと口を尖らす。
その様子がとてもかわいく見えて、ダンテはその唇をつまむようにキスをした。
「何するの!」
「キスして欲しそうな顔だったからさ」
「どこがよ!」
途端、ダンテは急にしおらしくなってディーヴァの髪を漉きながら謝った。
「ごめん……。それと、マジでありがとな、ディーヴァ。なんか元気出たよ」
「うん…ホントによかった」
髪から頬に滑り降りてきた手のひらに、ディーヴァは自分の手を重ね、優しく撫でた。
「ダンテ……あたしがそばにいる。また悪夢を見そうになったら遠慮なく起こして。ダンテの母親にはなれない、けれどあたしもダンテの『家族』なんだから」
家族という言葉と、ディーヴァの心遣いに嬉しくなる。
ダンテは涙ぐみそうな気持ちを誤魔化すべく、お得意の冗談を飛ばした。
「恋人でもあるけどな」
「うん。時に家族に、時に恋人に。時には赤の他人に!だね!」
「赤の他人はないだろ…」
「え?連れと思われたくないと感じたら赤の他人に早変わりするよ。TPOで使い分けるの」
カラカラと笑うディーヴァに、ダンテは「ひっでえ…」とこぼすことしか出来なかった。
「……オレ?」
「覚えて…ないの?」
コクリ、頷く。
いくらか精神が錯乱していたとは言え、ダンテは身に覚えがないようだ。
ディーヴァは頬を赤く染めながらダンテに教えた。
「何個かついたこの痕跡は、ダンテがやったんだよ」
「マジ!?……へぇ、無意識で所有者の証を刻印するとはさすがオレの唇!
ただ欲を言うならもっと意識のハッキリした時にしたかったな」
「………ダンテ?」
本音がさらりと口をついて出る。
ディーヴァは咎めるような鋭い視線でダンテをねめつけた。
「ゔ、スマン」
「はあ…。元気になったんだったらいいけど。うーん、これがキスマークかあ…」
鏡に映る自分の胸元。
そこに咲いた紅い華をじっと見つめる。
初めて目にしたそれに、感心したような声を出すディーヴァ。
「なんとか…虫刺され?にも見えなくない、かなあ?」
「おいおい、ずいぶんでっけえ虫刺されだな」
確かに虫刺されにしては少々大きすぎる。
まだ、先に言ったように呪いと言った方がそれらしいだろう。
「わかる奴にはすぐキスマークだってバレるぜ」
「そうなの?しょうがない、包帯…ううん、タートルネックとか着て隠すよ。
夏だから暑いし嫌だけどね~?」
ムスーと口を尖らす。
その様子がとてもかわいく見えて、ダンテはその唇をつまむようにキスをした。
「何するの!」
「キスして欲しそうな顔だったからさ」
「どこがよ!」
途端、ダンテは急にしおらしくなってディーヴァの髪を漉きながら謝った。
「ごめん……。それと、マジでありがとな、ディーヴァ。なんか元気出たよ」
「うん…ホントによかった」
髪から頬に滑り降りてきた手のひらに、ディーヴァは自分の手を重ね、優しく撫でた。
「ダンテ……あたしがそばにいる。また悪夢を見そうになったら遠慮なく起こして。ダンテの母親にはなれない、けれどあたしもダンテの『家族』なんだから」
家族という言葉と、ディーヴァの心遣いに嬉しくなる。
ダンテは涙ぐみそうな気持ちを誤魔化すべく、お得意の冗談を飛ばした。
「恋人でもあるけどな」
「うん。時に家族に、時に恋人に。時には赤の他人に!だね!」
「赤の他人はないだろ…」
「え?連れと思われたくないと感じたら赤の他人に早変わりするよ。TPOで使い分けるの」
カラカラと笑うディーヴァに、ダンテは「ひっでえ…」とこぼすことしか出来なかった。