mission 14:blood is thicker than water ~家族というもの~
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朝、ディーヴァが目を覚ますと、頬をほんのりと朱に染めたダンテがすでに起きていた。
「ありがとな、ディーヴァ」
照れ臭そうにそっぽを向いて言うダンテに、ディーヴァはその言葉への返答はせず、代わりに小さくおはようの口づけをしてみせた。
ダンテが涙を流すのに合わせて、自分も多少とはいえ泣いてしまった。
少しだけ目元が腫れぼったく感じるから、赤くなっているかもしれない。
汗もかいたことだし軽くシャワーを浴びるべく、ディーヴァはダンテに一言言って、バスルームへ向かう。
鏡の前で服を脱いでいると。
「……ぇ」
映り込んだ肌、鎖骨のあたりを見て驚愕。
「な、何これっ!」
大きな声を出してしまってから、ダンテに聞こえてしまうかもしれないことに気がついた。
急いで口を覆うが、時すでに遅し。
ダンテは思ったとおりディーヴァの元へ「何事だっ!?」と慌てたようにかけてきた。
勢いよく開け放たれた扉。
「きゃあ!ダンテ入って来ないでよっ!」
入ってきたダンテを見るや否や、ディーヴァは急いで一糸まとわぬ体を着ていた服で隠した。
…およそ0.5秒間ほどは、絶対見られた。
それを証拠にダンテが嬉しそうな顔を隠そうともしない。
「いやあああ!出てってーっ!!」
ディーヴァは真っ赤な顔をしてダンテ目掛けてそばにあったものを次々に投げた。
ダンテは投げられたものを軽くかわし、扉の外へ退避した。
「…イイもん見れた」
得たものは大きい。
しばらく羞恥から叫んでいたディーヴァがそろりと顔を出すまで、ダンテのニヤニヤした笑顔は消えなかった。
「ダンテ、…今の忘れて……お願い」
シャワーを浴びる前だと言うのに、ディーヴァの全身からは湯気が上がっているように錯覚できる。
それだけの屈辱的羞恥に襲われたのだから当たり前といえよう。
そんな可愛らしい彼女が見れるのに誰が『イエス』と言えようか。
だが、恥ずかしさのあまり泣き出されても困る。
ダンテはすぐに忘れると了承、しかし脳内に永久保存したのだった。
扉から顔だけを覗かせていたディーヴァが、ちょいちょいと手招きする。
共に足を踏み入れるとバスタオルで体を覆い、胸元を限界ギリギリまでさらした状態のディーヴァが迎えた。
…その格好もじゅうぶん襲ってくれと言っているように見えるのは、この際黙っておく。
「これ…変な痣ができちゃって。あたし、何かの呪いにかかったのかな?」
「呪い?どれ…」
直前まで胸元を隠していた手をどける。
白磁の肌には紅い跡が3つほど、まるで新雪を踏み荒らすように咲いていた。
それは呪いというよりも…。
「これって…キスマーク……誰につけられたっ!?」
がしっ!
ダンテが肩を掴んで揺さぶり聞いてきた。
目を見開き、その瞳孔は開ききっていて少し怖い。
「え、ちょ、キッキスマークゥ!?」
対して、ディーヴァはすっとんきょうな声をあげた。
いくら疎いディーヴァとはいえ、キスマークという名前くらいは知っている。
「ああ!キスマークだ!誰だっ!クロか!?ネヴァンか!?バージルか!?」
ダンテ、お前ちょっと落ち着け。
憤慨するダンテをよそにディーヴァは、昨晩起きた事を思い出していた。
これがキスマークということは、だ。
昨日の夜、ダンテがキスしている箇所にチクリとした痛みがあったが、あの時のがそれに違いないのだ。
つまり、犯人は…。
「ありがとな、ディーヴァ」
照れ臭そうにそっぽを向いて言うダンテに、ディーヴァはその言葉への返答はせず、代わりに小さくおはようの口づけをしてみせた。
ダンテが涙を流すのに合わせて、自分も多少とはいえ泣いてしまった。
少しだけ目元が腫れぼったく感じるから、赤くなっているかもしれない。
汗もかいたことだし軽くシャワーを浴びるべく、ディーヴァはダンテに一言言って、バスルームへ向かう。
鏡の前で服を脱いでいると。
「……ぇ」
映り込んだ肌、鎖骨のあたりを見て驚愕。
「な、何これっ!」
大きな声を出してしまってから、ダンテに聞こえてしまうかもしれないことに気がついた。
急いで口を覆うが、時すでに遅し。
ダンテは思ったとおりディーヴァの元へ「何事だっ!?」と慌てたようにかけてきた。
勢いよく開け放たれた扉。
「きゃあ!ダンテ入って来ないでよっ!」
入ってきたダンテを見るや否や、ディーヴァは急いで一糸まとわぬ体を着ていた服で隠した。
…およそ0.5秒間ほどは、絶対見られた。
それを証拠にダンテが嬉しそうな顔を隠そうともしない。
「いやあああ!出てってーっ!!」
ディーヴァは真っ赤な顔をしてダンテ目掛けてそばにあったものを次々に投げた。
ダンテは投げられたものを軽くかわし、扉の外へ退避した。
「…イイもん見れた」
得たものは大きい。
しばらく羞恥から叫んでいたディーヴァがそろりと顔を出すまで、ダンテのニヤニヤした笑顔は消えなかった。
「ダンテ、…今の忘れて……お願い」
シャワーを浴びる前だと言うのに、ディーヴァの全身からは湯気が上がっているように錯覚できる。
それだけの屈辱的羞恥に襲われたのだから当たり前といえよう。
そんな可愛らしい彼女が見れるのに誰が『イエス』と言えようか。
だが、恥ずかしさのあまり泣き出されても困る。
ダンテはすぐに忘れると了承、しかし脳内に永久保存したのだった。
扉から顔だけを覗かせていたディーヴァが、ちょいちょいと手招きする。
共に足を踏み入れるとバスタオルで体を覆い、胸元を限界ギリギリまでさらした状態のディーヴァが迎えた。
…その格好もじゅうぶん襲ってくれと言っているように見えるのは、この際黙っておく。
「これ…変な痣ができちゃって。あたし、何かの呪いにかかったのかな?」
「呪い?どれ…」
直前まで胸元を隠していた手をどける。
白磁の肌には紅い跡が3つほど、まるで新雪を踏み荒らすように咲いていた。
それは呪いというよりも…。
「これって…キスマーク……誰につけられたっ!?」
がしっ!
ダンテが肩を掴んで揺さぶり聞いてきた。
目を見開き、その瞳孔は開ききっていて少し怖い。
「え、ちょ、キッキスマークゥ!?」
対して、ディーヴァはすっとんきょうな声をあげた。
いくら疎いディーヴァとはいえ、キスマークという名前くらいは知っている。
「ああ!キスマークだ!誰だっ!クロか!?ネヴァンか!?バージルか!?」
ダンテ、お前ちょっと落ち着け。
憤慨するダンテをよそにディーヴァは、昨晩起きた事を思い出していた。
これがキスマークということは、だ。
昨日の夜、ダンテがキスしている箇所にチクリとした痛みがあったが、あの時のがそれに違いないのだ。
つまり、犯人は…。