mission 13:jealousy ~黒い澱みとお茶の味~
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恐怖にうち震えながらもディーヴァは必死に懇願する。
「お願い、いつものダンテに戻ってよ…」
「あ?いつものオレ?
言っておくが、今は悪魔にとらわれてるわけでも血に飢えてるわけでもない。ちょっとばっかし今のお前にムカついてるだけだ」
なおさら最悪な気がする。
何をされるか想像がつかない分、悪魔のダンテよりも恐ろしく思えた。
「だが…」
ダンテの口が弧を描く。
「いいシチュエーションであることには変わりないな」
じっと上から下までを舐めるような視線で見られ、ディーヴァはハッとする。
着替える途中であったため、生足が露になっており今のディーヴァは裸足。
加えてブラウスも脱ぐ前だったためネクタイリボンを取り去って首もとが涼しい状態だ。
そして、恐怖におののいた生け贄の子羊のような表情と体勢。
ダンテの底に眠る悪魔としての…いや、人間として誰でも持っている感情が鎌首をもたげる。
その感情の名は加虐心。
それを煽られたダンテはゆっくりとディーヴァに近づいた。
後ろは炎。
下がりたくともこれ以上下がることは出来ない。
「ぃや…来ないで…」
ディーヴァは絶望に似た眼差しをダンテに向けた。
それさえダンテの心には火をつける材料でしかない。
ダンテは指の先に小さな青い炎を灯すと、ディーヴァの衣服に放った。
「ひっ!」
ディーヴァのスカートの端に着火した炎は燃え広がりこそしないが、ゆっくりじわじわとなぶるように燃やした。
炎すらダンテが操れるのか、燃えていく場所は限られている。
「動くと火傷するぜ。オレとしても綺麗なお前の肌も滑らかな髪の毛にも傷をつけたくない。お前だって痛いのはいやだろ?」
ブラウスにも炎を着火させたダンテは、チリチリと端を燃やしては獲物をいたぶるように遊んでいた。
薄っぺらいブラウスとプリーツの利いたスカートが容赦なく燃える。
数センチ、数ミリ単位で体を覆う範囲がせばまっていくのにあわせて、恐怖心が増えていく。
「やだ…やだよ、ダンテ…。許して…こんなこと…やめてよ……」
「オレの怒りを買うようなことをした自分を呪うんだな。
それにオレのいうことを聞けない悪い子には…仕置きが必要だ。そんな子には服なんかいらない、そう思わないか?」
答えを求める形をとってはいるが、その実、勝手に先へ進めている。
もはや、身に付けていた衣服は下着姿となんら変わらないくらいの短さになっていた。
透き通るような白磁の肌が露になり、青い炎の中美しく映える。
いつものダンテならば誘うようなその肌に、口づけのひとつでも送りたくなるところだが、今のダンテは違った。
ただ、ひたすらに怒りに、そして加虐心に身を任せていた。
「あとは…そうだな。悪い子は閉じ込めておかなくちゃいけないよな。オレだけしか見えないように、オレのことしか考えられないように」
いや違う。
その目には今は怒りも、加虐心もない。
光を持たない闇のような青い瞳があるだけだ。
「な、何を…言っている、の…?」
「もっと早くこうすべきだったんだ。そうしたらディーヴァも悪魔に襲われないですむ。安全だよな、うん…。オレの部屋なら安心だ。それで、ずっとずっと2人で…」
ダンテの心は嫉妬の地獄に入り込んだことを始めとして、もう戻れないんじゃないかと思うところまで堕ちた。
そこに存在する頑丈な楔が穿たれ、がんじがらめになり囚われ始めた。
だが、別にいい。
これも自分の本当の心の内。
誰に聞かせるでもなく自問自答のような呟きをしたあと、ダンテはゆっくりとこちらを向いた。
暗い瞳にはディーヴァは映っていない。
カタカタ震えては涙を流すディーヴァの細い腕に手を伸ばすと、ぐいと掴んで立ち上がらせた。
普段のダンテならありえない強さだ。
「やだ!やだってば!放してダンテ!」
その声を無視して、ダンテは強引に引っぱった。
「お願い、いつものダンテに戻ってよ…」
「あ?いつものオレ?
言っておくが、今は悪魔にとらわれてるわけでも血に飢えてるわけでもない。ちょっとばっかし今のお前にムカついてるだけだ」
なおさら最悪な気がする。
何をされるか想像がつかない分、悪魔のダンテよりも恐ろしく思えた。
「だが…」
ダンテの口が弧を描く。
「いいシチュエーションであることには変わりないな」
じっと上から下までを舐めるような視線で見られ、ディーヴァはハッとする。
着替える途中であったため、生足が露になっており今のディーヴァは裸足。
加えてブラウスも脱ぐ前だったためネクタイリボンを取り去って首もとが涼しい状態だ。
そして、恐怖におののいた生け贄の子羊のような表情と体勢。
ダンテの底に眠る悪魔としての…いや、人間として誰でも持っている感情が鎌首をもたげる。
その感情の名は加虐心。
それを煽られたダンテはゆっくりとディーヴァに近づいた。
後ろは炎。
下がりたくともこれ以上下がることは出来ない。
「ぃや…来ないで…」
ディーヴァは絶望に似た眼差しをダンテに向けた。
それさえダンテの心には火をつける材料でしかない。
ダンテは指の先に小さな青い炎を灯すと、ディーヴァの衣服に放った。
「ひっ!」
ディーヴァのスカートの端に着火した炎は燃え広がりこそしないが、ゆっくりじわじわとなぶるように燃やした。
炎すらダンテが操れるのか、燃えていく場所は限られている。
「動くと火傷するぜ。オレとしても綺麗なお前の肌も滑らかな髪の毛にも傷をつけたくない。お前だって痛いのはいやだろ?」
ブラウスにも炎を着火させたダンテは、チリチリと端を燃やしては獲物をいたぶるように遊んでいた。
薄っぺらいブラウスとプリーツの利いたスカートが容赦なく燃える。
数センチ、数ミリ単位で体を覆う範囲がせばまっていくのにあわせて、恐怖心が増えていく。
「やだ…やだよ、ダンテ…。許して…こんなこと…やめてよ……」
「オレの怒りを買うようなことをした自分を呪うんだな。
それにオレのいうことを聞けない悪い子には…仕置きが必要だ。そんな子には服なんかいらない、そう思わないか?」
答えを求める形をとってはいるが、その実、勝手に先へ進めている。
もはや、身に付けていた衣服は下着姿となんら変わらないくらいの短さになっていた。
透き通るような白磁の肌が露になり、青い炎の中美しく映える。
いつものダンテならば誘うようなその肌に、口づけのひとつでも送りたくなるところだが、今のダンテは違った。
ただ、ひたすらに怒りに、そして加虐心に身を任せていた。
「あとは…そうだな。悪い子は閉じ込めておかなくちゃいけないよな。オレだけしか見えないように、オレのことしか考えられないように」
いや違う。
その目には今は怒りも、加虐心もない。
光を持たない闇のような青い瞳があるだけだ。
「な、何を…言っている、の…?」
「もっと早くこうすべきだったんだ。そうしたらディーヴァも悪魔に襲われないですむ。安全だよな、うん…。オレの部屋なら安心だ。それで、ずっとずっと2人で…」
ダンテの心は嫉妬の地獄に入り込んだことを始めとして、もう戻れないんじゃないかと思うところまで堕ちた。
そこに存在する頑丈な楔が穿たれ、がんじがらめになり囚われ始めた。
だが、別にいい。
これも自分の本当の心の内。
誰に聞かせるでもなく自問自答のような呟きをしたあと、ダンテはゆっくりとこちらを向いた。
暗い瞳にはディーヴァは映っていない。
カタカタ震えては涙を流すディーヴァの細い腕に手を伸ばすと、ぐいと掴んで立ち上がらせた。
普段のダンテならありえない強さだ。
「やだ!やだってば!放してダンテ!」
その声を無視して、ダンテは強引に引っぱった。