mission 13:jealousy ~黒い澱みとお茶の味~
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「え、勉強会ですか?」
テストも終わり、イースター休暇が終わり、そろそろ一番大事なテスト…次の学年に上がるための学年末テストの時期になる。
そんな折、イースター前での数学テストの成績が50点を下回ってギリギリだったディーヴァを心配してか、数学の講師がとある提案を持ちかけてきた。
それは赤点を取った生徒、赤点ギリギリだった生徒同士で勉強会をしてみてはどうか、というものである。
1人よりも2人、2人よりも3人。
集まって勉強したほうが絶対にいいに決まっている。
赤点は免れたが、それでもギリギリ。
次のテストもギリギリではあまりよくない。
赤点でなくても、次の学年に上がる学力がないと判断されれば、留年を勧められることもあるからだ。
そんな事態に陥ろう物なら、お預けくらったままの我が家のバカでかい犬が暴れてしまうのは確実。
想像するのも恐ろしい。
ディーヴァはしばらく思案してから、その提案に快く頷いた。
数学で悪い成績をとった者の内、集まったのは4、5人ほど。
中には不良高校生もいるだろうし、実際はこれより多かったことであろう。
不良高校生は大抵、こういった勉強会には参加しないことが多い。
勉強会は放課後に行われる。
ダンテにはその旨をキチンと伝えてあり、渋々ながらも承諾していた。
男女比率が半々だと伝えなかったら首を縦に振らなかっただろう。
そして、勉強会最終日にそれは起きた。
仲良くなった勉強会のメンバーと、近くのファーストフード店で勉強することにしたのだ。
勉強会自体は上手くいった。
次のテストでの数学にも絶対の自信がある。
みんなで勉強して本当によかったと思う。
1人、用事があると帰り、また1人家が遠いからと帰り…最後にはディーヴァと男子生徒1人。
つまり2人っきりになってしまった。
勉強に真剣に取り組んでいたディーヴァはそれに気がつかなかった。
やがて、自分をじっと見つめる目に気がつく。
「な、何…?って、アレ?他の人は?」
「帰っちゃったよ、ディーヴァが勉強してる間に」
「そうなんだ…あたし達もそろそろお開きにしよっか」
「そうだね、暗くなる前に帰らないと」
その言葉を皮切りに、固まった体を伸ばして道具を片す。
「ふー、勉強会出来てよかったー!」
「ディーヴァ、」
「ん?」
ちゅ。
振り向くと頬に小さくキスされた。
「僕も一緒に勉強出来てよかったよ!お互い、テストでは赤点とらないよう頑張ろう!」
「え、あ…えっと…?」
「深い意味はないから安心して!」
びっくりしたが、その言葉にハッと思い出した。
そういえばこの男子生徒は、友愛の意のキスを仲のよい他生徒にすることがあるらしい。
「うん、そだね。頑張ろ!」
ディーヴァはにっこり笑って頷き、お互い別れた。
それを嫉妬深い赤い悪魔が見ていたことにも気がつかず…。
テストも終わり、イースター休暇が終わり、そろそろ一番大事なテスト…次の学年に上がるための学年末テストの時期になる。
そんな折、イースター前での数学テストの成績が50点を下回ってギリギリだったディーヴァを心配してか、数学の講師がとある提案を持ちかけてきた。
それは赤点を取った生徒、赤点ギリギリだった生徒同士で勉強会をしてみてはどうか、というものである。
1人よりも2人、2人よりも3人。
集まって勉強したほうが絶対にいいに決まっている。
赤点は免れたが、それでもギリギリ。
次のテストもギリギリではあまりよくない。
赤点でなくても、次の学年に上がる学力がないと判断されれば、留年を勧められることもあるからだ。
そんな事態に陥ろう物なら、お預けくらったままの我が家のバカでかい犬が暴れてしまうのは確実。
想像するのも恐ろしい。
ディーヴァはしばらく思案してから、その提案に快く頷いた。
数学で悪い成績をとった者の内、集まったのは4、5人ほど。
中には不良高校生もいるだろうし、実際はこれより多かったことであろう。
不良高校生は大抵、こういった勉強会には参加しないことが多い。
勉強会は放課後に行われる。
ダンテにはその旨をキチンと伝えてあり、渋々ながらも承諾していた。
男女比率が半々だと伝えなかったら首を縦に振らなかっただろう。
そして、勉強会最終日にそれは起きた。
仲良くなった勉強会のメンバーと、近くのファーストフード店で勉強することにしたのだ。
勉強会自体は上手くいった。
次のテストでの数学にも絶対の自信がある。
みんなで勉強して本当によかったと思う。
1人、用事があると帰り、また1人家が遠いからと帰り…最後にはディーヴァと男子生徒1人。
つまり2人っきりになってしまった。
勉強に真剣に取り組んでいたディーヴァはそれに気がつかなかった。
やがて、自分をじっと見つめる目に気がつく。
「な、何…?って、アレ?他の人は?」
「帰っちゃったよ、ディーヴァが勉強してる間に」
「そうなんだ…あたし達もそろそろお開きにしよっか」
「そうだね、暗くなる前に帰らないと」
その言葉を皮切りに、固まった体を伸ばして道具を片す。
「ふー、勉強会出来てよかったー!」
「ディーヴァ、」
「ん?」
ちゅ。
振り向くと頬に小さくキスされた。
「僕も一緒に勉強出来てよかったよ!お互い、テストでは赤点とらないよう頑張ろう!」
「え、あ…えっと…?」
「深い意味はないから安心して!」
びっくりしたが、その言葉にハッと思い出した。
そういえばこの男子生徒は、友愛の意のキスを仲のよい他生徒にすることがあるらしい。
「うん、そだね。頑張ろ!」
ディーヴァはにっこり笑って頷き、お互い別れた。
それを嫉妬深い赤い悪魔が見ていたことにも気がつかず…。