mission 1:prayer and voluntary ~心の回復~
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少しでもダンテの心が軽くなれば、そう思ったディーヴァは寝る前になって声をかけた。
「ねえ、ダンテ」
「んー?」
目を閉じて眠りにつこうとするダンテが、愛しい恋人の声に再び瞼を開く。
心配そうな、でもそれを悟らせないで明るく努めているような、そんな顔をしたディーヴァが顔を覗かせていた。
「1人で思いこんだら体に良くないよ。あまり塞ぎ込まないでね?
そりゃあ、あたしじゃ上手い言葉をかけてあげられないかもしれないけど……でも、聞くだけならできるよ」
目を見開くダンテの両頬を手で覆い、目線をしっかり合わせる。
悪戯っぽく笑うとディーヴァは追加した。
「あたし、今だけダンテのカウンセラーね?」
「……」
「ありゃ?必要…ないかな。
差し出がましかったね、ごめん…ちょっと言ってみただけだから忘れて!」
表情を崩さず黙ったままのダンテに、あわてるディーヴァ。
「いや…そういうわけじゃないんだ、すげー嬉しい。ディーヴァのカウンセリングならいつだって受けたいね!特にキスっていう薬とかは、な?
でも……」
その気持ちは嬉しい。
ダンテは冗談を交えながらそう言うが、暗い感情を滲ませたままだ。
「ダンテが何も望まないならそれでいいの。
とにかくゆっくり休んで。ね?」
「…ワリィ」
苦笑してダンテの頬を優しく撫でるディーヴァに、ダンテは申し訳なさそうに笑った。
「ううん、いいの。それじゃ…おやすみダンテ」
「ああ、おやすみ」
ディーヴァがダンテの額に小さなキスを落とすと、その瞳のエメラルドがまぶたの裏へと消える。
ダンテもお返しにとディーヴァの額に優しくキスを送り、目を閉じた。
…。
目は閉じたものの、眠ることは出来なかった。
実際に涙を流していたわけではないが、ダンテの心がひどく泣いているのが伝わってきたから。
気配に鋭いダンテの手前、さすがに目は開かなかったが、そう感じるのはつらかった。
その手は寝ている今でさえもアミュレットを握りしめている。
昼間も夜も、アミュレットを見つめては悲しみに暮れるダンテ。
その心には深い傷が出来ているよう。
ディーヴァはその傷に触れぬよう無理に話を聞くことを避け、そっとしておくことに決めた。
「早くいつものダンテに戻りますように…」
満月だった夜…テメンニグルを登った夜から数えてまだ2日。
まだまだ小さく欠けただけの月に祈りを捧げるディーヴァ。
ダンテからの小さい寝息が聞こえた頃になって、ディーヴァはホッとしてようやく眠りについた。
「ねえ、ダンテ」
「んー?」
目を閉じて眠りにつこうとするダンテが、愛しい恋人の声に再び瞼を開く。
心配そうな、でもそれを悟らせないで明るく努めているような、そんな顔をしたディーヴァが顔を覗かせていた。
「1人で思いこんだら体に良くないよ。あまり塞ぎ込まないでね?
そりゃあ、あたしじゃ上手い言葉をかけてあげられないかもしれないけど……でも、聞くだけならできるよ」
目を見開くダンテの両頬を手で覆い、目線をしっかり合わせる。
悪戯っぽく笑うとディーヴァは追加した。
「あたし、今だけダンテのカウンセラーね?」
「……」
「ありゃ?必要…ないかな。
差し出がましかったね、ごめん…ちょっと言ってみただけだから忘れて!」
表情を崩さず黙ったままのダンテに、あわてるディーヴァ。
「いや…そういうわけじゃないんだ、すげー嬉しい。ディーヴァのカウンセリングならいつだって受けたいね!特にキスっていう薬とかは、な?
でも……」
その気持ちは嬉しい。
ダンテは冗談を交えながらそう言うが、暗い感情を滲ませたままだ。
「ダンテが何も望まないならそれでいいの。
とにかくゆっくり休んで。ね?」
「…ワリィ」
苦笑してダンテの頬を優しく撫でるディーヴァに、ダンテは申し訳なさそうに笑った。
「ううん、いいの。それじゃ…おやすみダンテ」
「ああ、おやすみ」
ディーヴァがダンテの額に小さなキスを落とすと、その瞳のエメラルドがまぶたの裏へと消える。
ダンテもお返しにとディーヴァの額に優しくキスを送り、目を閉じた。
…。
目は閉じたものの、眠ることは出来なかった。
実際に涙を流していたわけではないが、ダンテの心がひどく泣いているのが伝わってきたから。
気配に鋭いダンテの手前、さすがに目は開かなかったが、そう感じるのはつらかった。
その手は寝ている今でさえもアミュレットを握りしめている。
昼間も夜も、アミュレットを見つめては悲しみに暮れるダンテ。
その心には深い傷が出来ているよう。
ディーヴァはその傷に触れぬよう無理に話を聞くことを避け、そっとしておくことに決めた。
「早くいつものダンテに戻りますように…」
満月だった夜…テメンニグルを登った夜から数えてまだ2日。
まだまだ小さく欠けただけの月に祈りを捧げるディーヴァ。
ダンテからの小さい寝息が聞こえた頃になって、ディーヴァはホッとしてようやく眠りについた。