mission 13:jealousy ~黒い澱みとお茶の味~
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カチャン、食器を置いてティータイム終了。
ディーヴァは傍らに持ってきていた勉強道具一式を取り出した。
「さて、脳に栄養を与えたことだし、勉強しないとね」
「テスト近いんだっけな」
「そ。邪魔しないでよ?」
「わかってる」
去年の二の舞はこちらとしてもごめんだ。
予定していた旅行がディーヴァの赤点のせいで丸ごとつぶれた苦い思い出が蘇る。
邪魔はしないが、どうしても気になることがある。
「今回のテストは自信あるのか?」
「バッチリ!…と言いたいけど、自信はないなあ」
「大丈夫かよ…」
「前回ほどじゃないってことだけは言えるかな」
ちなみに自信がないのはまたしても数学。
『数学』という名の悪魔はいつだってディーヴァを苦しめる天敵だ。
赤点になったらもれなくイースター休暇がつぶれてしまう。
…絶対赤点にならないよう頑張らなくては。
「単位も足りないとかじゃないし、あたしの杞憂は学力のみ。超、超!頑張りますよぉ~」
ふんふん息巻くディーヴァ。
と、そこでダンテの疑問が投げかけられる。
「なぁディーヴァ、単位って何だ?」
「……」
「……」
シーン…。
お互い黙りこくる。
「…そこからなの?えーと、ね…」
しばし説明のターン。
そののち、理解したダンテはテレビで見たことで知ったことを提案した。
「もう単位だの成績だのめんどくせぇから、飛び級しちまえよ」
「はぁ!?」
確かにディーヴァの高校にも飛び級の制度はある。
しかしそれを利用できるのは本当に頭のいい一部の人間のみだ。
赤点など一度もとったことのないような、そんな人物…。
「何言ってるの、飛び級なんて高等技術使うのはオツムのよく出来た一部だけなんだからね。あたしなんか恐れ多くってとてもとても…」
数学は苦手だし…と追加し、ディーヴァは自分で言っていてガックリと落ち込んでしまった。
ダンテはそんなディーヴァを撫でで慰め、口を尖らせる。
「ちぇー。ディーヴァが早いとこ卒業すれば、オレが心待ちにしてることができるのに…」
その考えはいつも通りのものであり、自分の欲望に忠実だ。
ディーヴァはそれがなんのことだかわかったのか、赤い顔を隠すようにそっぽをむいて反論した。
「ダンテってそういうことばっかり。ロマンの欠片もないんだから…」
「だって、早くディーヴァとイイコトしたいって思うのは、男だししかたないだろ」
「言っとくけど早く卒業しても年齢は成人しないよ?無理だからね」
『お互いがキチンと成人するまでは』
と、そういうコトをしないと決めた以上、絶対我慢。
それも卒業してしまえば成人したことになるのでは?と勘違いしていたらしいダンテ。
「はっ!しまった!そうだったーっ!!うぉぉぉぉ!!」
しかし、そうではないと分かるや否や、叫んで嘆く。
「はあ~………ダンテったら、おバカなんだから」
ディーヴァは深いため息を吐き出すのだった。
ディーヴァは傍らに持ってきていた勉強道具一式を取り出した。
「さて、脳に栄養を与えたことだし、勉強しないとね」
「テスト近いんだっけな」
「そ。邪魔しないでよ?」
「わかってる」
去年の二の舞はこちらとしてもごめんだ。
予定していた旅行がディーヴァの赤点のせいで丸ごとつぶれた苦い思い出が蘇る。
邪魔はしないが、どうしても気になることがある。
「今回のテストは自信あるのか?」
「バッチリ!…と言いたいけど、自信はないなあ」
「大丈夫かよ…」
「前回ほどじゃないってことだけは言えるかな」
ちなみに自信がないのはまたしても数学。
『数学』という名の悪魔はいつだってディーヴァを苦しめる天敵だ。
赤点になったらもれなくイースター休暇がつぶれてしまう。
…絶対赤点にならないよう頑張らなくては。
「単位も足りないとかじゃないし、あたしの杞憂は学力のみ。超、超!頑張りますよぉ~」
ふんふん息巻くディーヴァ。
と、そこでダンテの疑問が投げかけられる。
「なぁディーヴァ、単位って何だ?」
「……」
「……」
シーン…。
お互い黙りこくる。
「…そこからなの?えーと、ね…」
しばし説明のターン。
そののち、理解したダンテはテレビで見たことで知ったことを提案した。
「もう単位だの成績だのめんどくせぇから、飛び級しちまえよ」
「はぁ!?」
確かにディーヴァの高校にも飛び級の制度はある。
しかしそれを利用できるのは本当に頭のいい一部の人間のみだ。
赤点など一度もとったことのないような、そんな人物…。
「何言ってるの、飛び級なんて高等技術使うのはオツムのよく出来た一部だけなんだからね。あたしなんか恐れ多くってとてもとても…」
数学は苦手だし…と追加し、ディーヴァは自分で言っていてガックリと落ち込んでしまった。
ダンテはそんなディーヴァを撫でで慰め、口を尖らせる。
「ちぇー。ディーヴァが早いとこ卒業すれば、オレが心待ちにしてることができるのに…」
その考えはいつも通りのものであり、自分の欲望に忠実だ。
ディーヴァはそれがなんのことだかわかったのか、赤い顔を隠すようにそっぽをむいて反論した。
「ダンテってそういうことばっかり。ロマンの欠片もないんだから…」
「だって、早くディーヴァとイイコトしたいって思うのは、男だししかたないだろ」
「言っとくけど早く卒業しても年齢は成人しないよ?無理だからね」
『お互いがキチンと成人するまでは』
と、そういうコトをしないと決めた以上、絶対我慢。
それも卒業してしまえば成人したことになるのでは?と勘違いしていたらしいダンテ。
「はっ!しまった!そうだったーっ!!うぉぉぉぉ!!」
しかし、そうではないと分かるや否や、叫んで嘆く。
「はあ~………ダンテったら、おバカなんだから」
ディーヴァは深いため息を吐き出すのだった。