mission 12:angelic wings ~特訓と成果~
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「ひぃぃぃぃ!やだーーーっ!」
逃げるディーヴァを追う悪魔は、周りに被害を与えながら飛行していた。
「イタッ!」
「つつかれたわ!!」
そのくちばしのような物で頭をつつかれている人もいる。
だが、メインはあくまでもディーヴァのよう。
「あの女の子を追ってるみたいだぞ!」
「なんなんだ、一体…?」
その何メートルかあとを追うダンテは、疑問に思う人々へ軽く答えてはディーヴァと悪魔の尻拭いしながら走る。
「はは!悪いな!ちょっと連れがカラスにちょっかいかけたみたいでな!」
苦笑して、そのまますぐに追うダンテに、人々はぽかーんとしながらもエールを送るのだった。
そしてやっとのことで、深い森の中へと逃げ込むディーヴァ。
本人はただがむしゃらに逃げて森へ入ったようだったが、幸か不幸か一般人はいなくなった。
それに気が付いたダンテは、驚異的なスピードでディーヴァに追いつくと、言葉をかけた。
「ディーヴァ。このままじゃまた関係ない奴に被害が出るぜ」
「う…わかってるけど、どうしようもないじゃない…」
バキッ!
ディーヴァに時折迫る悪魔の攻撃をダンテは、片手で軽く防ぐ。
悪魔はダンテの肘打ちに、くるくる回転しながら地面に倒れ、消滅していった。
「クソ、弱いけどマジで数が多いな…」
ん?まてよ?…『弱い』……?
そこでダンテははた、と気が付いた。
悪魔の攻撃は何回かディーヴァにかすっているが、ディーヴァの危機回避能力も相まってか、血すら出ないほどのかすり傷しか与えられていない。
…ということは、相手は本当によわっちい悪魔ということだ。
ダンテはディーヴァに向かって鋭く叫んで指示する。
「ディーヴァ、今こそ特訓の成果を見せる時だぜ!」
「えっ!今ぁ!?でも…」
「オレがサポートする!やってみろ!大丈夫だ、お前なら出来る!!」
「う、うん…!!」
ダンテの言葉は不思議だ。
魔法でもかけられたかのように勇気と自信が湧いてくる。
特訓していた時はなかなか上手くいかなかったが今なら…。
歩みを止め悪魔に体を向け、集中に入るディーヴァ。
その間の悪魔の相手はダンテにお任せ!だ。
「あでででで!地味に痛ぇ!」
小さな攻撃をその体で受け続けるダンテ。
その様子を見ると焦りそうだ。
焦ると結界を作ることはままならない。
ダンテのためにも落ち着け、自分。
目を閉じて深く呼気を吐き出す。
精神を極限まで高める。
とくん、とくん。
胸に手を当てると伝わる鼓動。
その鼓動に合わせ、背中に急速に光が集まり、翼を形成していく。
神々しい5枚の翼。
見事な翼を一振り羽ばたかせると、ディーヴァを中心として一陣の風が巻き起こった。
目をスッと開けるディーヴァ。
その神聖な光が、あたり一面に弾け飛んだ。
途端、ディーヴァとそしてダンテを包み込むように、乳白色の光の膜が展開された。
その膜こそ、ディーヴァが生み出す天使の結界。
結界はその他の一切の滞在をよしとしない。
手を前に突き出し…
―――消えて―――
という言葉の形に口が動く。
まるで、ディーヴァなのに、別の『何者か』…天使そのものが、乗り移ったかのよう。
自然な動きで手を横にスライドさせると、光が弾けた時同様の弾け方で周囲に結界が拡大していった。
触れた周りの悪魔は、瞬時に弾け、光の粒子を撒き散らしながら消えてしまった。
逃げるディーヴァを追う悪魔は、周りに被害を与えながら飛行していた。
「イタッ!」
「つつかれたわ!!」
そのくちばしのような物で頭をつつかれている人もいる。
だが、メインはあくまでもディーヴァのよう。
「あの女の子を追ってるみたいだぞ!」
「なんなんだ、一体…?」
その何メートルかあとを追うダンテは、疑問に思う人々へ軽く答えてはディーヴァと悪魔の尻拭いしながら走る。
「はは!悪いな!ちょっと連れがカラスにちょっかいかけたみたいでな!」
苦笑して、そのまますぐに追うダンテに、人々はぽかーんとしながらもエールを送るのだった。
そしてやっとのことで、深い森の中へと逃げ込むディーヴァ。
本人はただがむしゃらに逃げて森へ入ったようだったが、幸か不幸か一般人はいなくなった。
それに気が付いたダンテは、驚異的なスピードでディーヴァに追いつくと、言葉をかけた。
「ディーヴァ。このままじゃまた関係ない奴に被害が出るぜ」
「う…わかってるけど、どうしようもないじゃない…」
バキッ!
ディーヴァに時折迫る悪魔の攻撃をダンテは、片手で軽く防ぐ。
悪魔はダンテの肘打ちに、くるくる回転しながら地面に倒れ、消滅していった。
「クソ、弱いけどマジで数が多いな…」
ん?まてよ?…『弱い』……?
そこでダンテははた、と気が付いた。
悪魔の攻撃は何回かディーヴァにかすっているが、ディーヴァの危機回避能力も相まってか、血すら出ないほどのかすり傷しか与えられていない。
…ということは、相手は本当によわっちい悪魔ということだ。
ダンテはディーヴァに向かって鋭く叫んで指示する。
「ディーヴァ、今こそ特訓の成果を見せる時だぜ!」
「えっ!今ぁ!?でも…」
「オレがサポートする!やってみろ!大丈夫だ、お前なら出来る!!」
「う、うん…!!」
ダンテの言葉は不思議だ。
魔法でもかけられたかのように勇気と自信が湧いてくる。
特訓していた時はなかなか上手くいかなかったが今なら…。
歩みを止め悪魔に体を向け、集中に入るディーヴァ。
その間の悪魔の相手はダンテにお任せ!だ。
「あでででで!地味に痛ぇ!」
小さな攻撃をその体で受け続けるダンテ。
その様子を見ると焦りそうだ。
焦ると結界を作ることはままならない。
ダンテのためにも落ち着け、自分。
目を閉じて深く呼気を吐き出す。
精神を極限まで高める。
とくん、とくん。
胸に手を当てると伝わる鼓動。
その鼓動に合わせ、背中に急速に光が集まり、翼を形成していく。
神々しい5枚の翼。
見事な翼を一振り羽ばたかせると、ディーヴァを中心として一陣の風が巻き起こった。
目をスッと開けるディーヴァ。
その神聖な光が、あたり一面に弾け飛んだ。
途端、ディーヴァとそしてダンテを包み込むように、乳白色の光の膜が展開された。
その膜こそ、ディーヴァが生み出す天使の結界。
結界はその他の一切の滞在をよしとしない。
手を前に突き出し…
―――消えて―――
という言葉の形に口が動く。
まるで、ディーヴァなのに、別の『何者か』…天使そのものが、乗り移ったかのよう。
自然な動きで手を横にスライドさせると、光が弾けた時同様の弾け方で周囲に結界が拡大していった。
触れた周りの悪魔は、瞬時に弾け、光の粒子を撒き散らしながら消えてしまった。