mission 12:angelic wings ~特訓と成果~
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というか、だ。
実のところディーヴァは、空を飛びたいというよりも結界を上手く張れるようにするために特訓をしていた。
空も飛びたいが、それは結界のついででしかない。
強くなりたい。
ダンテやレディと同じデビルハンターになって悪魔を倒し、家族の仇を取ろうとしているわけではない。
むしろこんな非力な自分がデビルハンターになれるわけがないし、なろうとも思わない。
天使としての力を得た自分には攻撃手段はおろか、ろくに防御する術がない。
そんな状況だからこそ、今生きている大切な人は守っていきたい。
自分と関わることで、周りに迷惑がかかることだってないとは言いきれない。
知らず知らずの内に、学校の友人や知人に危害が及ばないとは誰が言いきれる?
だったら、今一番なんとか出来る可能性を秘めることとは、まず自分を守る術を見出すこと。
自分の身くらいは、自分で守れる、そんな強さが欲しい。
肉体的にも、精神的にも…。
他の大切な人を守ると考えるのはそれからの話だ。
もちろん、ダンテはディーヴァに守ってもらおうなんて微塵も考えてないだろう。
守られなくたって強い。
それでも、結界がダンテを守ることにも応用できるようになったら…。
自分もダンテと一緒にもっと頑張れる気がするのだ。
いや、こんな自分にもできることがあるのだと、救われた気分に浸りたいだけのかもしれない。
それでも…この手で守れるものあれば、守りたい。
そう思うのは自然なことだった。
「あのね、ダンテ」
満足げに微笑むダンテに、真剣な表情で向き合うディーヴァ。
「どうしたら結界を意識して張れるようになるかな…あたし、今すごく悩んでるの」
「結界…?天使の結界のことか?」
「うん」
ダンテはディーヴァの頭を撫でてやりながら、優しく諭すように話した。
「張れなくたってオレが守るから大丈夫だろ。事務所にはオレの魔力で作った結界が張ってあるし、万が一変なのが入ってきてもケル達だっている。
お前が学校の時だってオレの魔力が御守りの役割をしてるんだからな」
「うん…。でも、自分の身は自分で守れるようになった方がダンテも安心できるかと思って…」
「自分で守る?
…逆に安心できな「そんなに、あたしにできることって何もないの?あたしの力はそこまで信用できない?」……ディーヴァ…」
悲しそうにじっと見つめてくるディーヴァに、ダンテは困った顔をしてしまった。
別に困らせたいわけじゃない。
そんなにわがままなお願いだったのかな。
実のところディーヴァは、空を飛びたいというよりも結界を上手く張れるようにするために特訓をしていた。
空も飛びたいが、それは結界のついででしかない。
強くなりたい。
ダンテやレディと同じデビルハンターになって悪魔を倒し、家族の仇を取ろうとしているわけではない。
むしろこんな非力な自分がデビルハンターになれるわけがないし、なろうとも思わない。
天使としての力を得た自分には攻撃手段はおろか、ろくに防御する術がない。
そんな状況だからこそ、今生きている大切な人は守っていきたい。
自分と関わることで、周りに迷惑がかかることだってないとは言いきれない。
知らず知らずの内に、学校の友人や知人に危害が及ばないとは誰が言いきれる?
だったら、今一番なんとか出来る可能性を秘めることとは、まず自分を守る術を見出すこと。
自分の身くらいは、自分で守れる、そんな強さが欲しい。
肉体的にも、精神的にも…。
他の大切な人を守ると考えるのはそれからの話だ。
もちろん、ダンテはディーヴァに守ってもらおうなんて微塵も考えてないだろう。
守られなくたって強い。
それでも、結界がダンテを守ることにも応用できるようになったら…。
自分もダンテと一緒にもっと頑張れる気がするのだ。
いや、こんな自分にもできることがあるのだと、救われた気分に浸りたいだけのかもしれない。
それでも…この手で守れるものあれば、守りたい。
そう思うのは自然なことだった。
「あのね、ダンテ」
満足げに微笑むダンテに、真剣な表情で向き合うディーヴァ。
「どうしたら結界を意識して張れるようになるかな…あたし、今すごく悩んでるの」
「結界…?天使の結界のことか?」
「うん」
ダンテはディーヴァの頭を撫でてやりながら、優しく諭すように話した。
「張れなくたってオレが守るから大丈夫だろ。事務所にはオレの魔力で作った結界が張ってあるし、万が一変なのが入ってきてもケル達だっている。
お前が学校の時だってオレの魔力が御守りの役割をしてるんだからな」
「うん…。でも、自分の身は自分で守れるようになった方がダンテも安心できるかと思って…」
「自分で守る?
…逆に安心できな「そんなに、あたしにできることって何もないの?あたしの力はそこまで信用できない?」……ディーヴァ…」
悲しそうにじっと見つめてくるディーヴァに、ダンテは困った顔をしてしまった。
別に困らせたいわけじゃない。
そんなにわがままなお願いだったのかな。