mission 1:prayer and voluntary ~心の回復~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
無言で続くお茶の時間は実に堪えがたい。
無言だからこそのなんとも言えないダンテからの空気が、とてもつらい。
ディーヴァはネヴァンとの会話を楽しむことにした。
「ああそうだった、ネヴァン。これ飲んだら爪のマニキュア、塗り直すね」
「え、アレは言葉のアヤで」
「いいの、せっかくだから塗りなおそうよ~!落ち着いた色とはいえ、ネヴァンにも似合いそうな感じの色、あたしだって持ってるんだから!ね、ね!?」
「そこまでいうなら…わかったわ」
そこからは何色が好きか、魔界的美容方法はどんなだったかなど、女性同士ならではの会話がしばらく繰り広げられた。
食べ終わったのか席をたち、部屋へ戻るダンテをおいて…。
小一時間経ち、開いた隙間から新しいダンテの部屋を覗いてみた。
埃も綺麗に取り払われ、物も整頓されて見違えるほど綺麗になっていた。
当の本人はアミュレットを握りしめた状態で、シーツに身を沈めている。
耳を澄ますと聞こえてくるダンテの寝息。
就寝中のようだ。
「ダンテだってやればできるじゃない」
初めからやってくれればいいのにな。
そう思いながら、軽く毛布をかけてやる。
さあ、自分も新しい自室をダンテに負けないくらい綺麗に掃除しなくては。
踵を返そうとするディーヴァの目に映るダンテ。
悲壮感漂い続くダンテに、どう声をかけていいか悩む。
何度見ても、思う。
バージルとダンテは憎しみあい、戦っていた時期も長い。
けれどダンテは落ちていくバージルに手を伸ばした。
こちらの世界に連れて帰ろうとした。
バージルはバージルで、魔界に落ちる瞬間…ダンテの兄の顔をしていた。
家族、兄弟…どんなに憎しみあってもお互いがその部分を忘れることはなく。
今の状態を見ればよくわかる。
だが、ディーヴァはダンテではないから、ダンテが今どんな気持ちでいるのか…その全てを理解することはできない。
逆に、なんだかダンテの悲しみが移ってきそうだ。
「……はぁ」
それでも。
まだ新たな生活が始まったばかりで、悲しんでいる暇などディーヴァにはなかった。
生活がかかっているし、明日くらいからは学校に行かなくては。
ダンテの代わりに一生懸命がんばらなくては、自分がしっかりしなきゃ。
それに今休んでしまったら。
動くことを止めてしまったら。
自分の心までが折れてしまいそうだったから。
無言だからこそのなんとも言えないダンテからの空気が、とてもつらい。
ディーヴァはネヴァンとの会話を楽しむことにした。
「ああそうだった、ネヴァン。これ飲んだら爪のマニキュア、塗り直すね」
「え、アレは言葉のアヤで」
「いいの、せっかくだから塗りなおそうよ~!落ち着いた色とはいえ、ネヴァンにも似合いそうな感じの色、あたしだって持ってるんだから!ね、ね!?」
「そこまでいうなら…わかったわ」
そこからは何色が好きか、魔界的美容方法はどんなだったかなど、女性同士ならではの会話がしばらく繰り広げられた。
食べ終わったのか席をたち、部屋へ戻るダンテをおいて…。
小一時間経ち、開いた隙間から新しいダンテの部屋を覗いてみた。
埃も綺麗に取り払われ、物も整頓されて見違えるほど綺麗になっていた。
当の本人はアミュレットを握りしめた状態で、シーツに身を沈めている。
耳を澄ますと聞こえてくるダンテの寝息。
就寝中のようだ。
「ダンテだってやればできるじゃない」
初めからやってくれればいいのにな。
そう思いながら、軽く毛布をかけてやる。
さあ、自分も新しい自室をダンテに負けないくらい綺麗に掃除しなくては。
踵を返そうとするディーヴァの目に映るダンテ。
悲壮感漂い続くダンテに、どう声をかけていいか悩む。
何度見ても、思う。
バージルとダンテは憎しみあい、戦っていた時期も長い。
けれどダンテは落ちていくバージルに手を伸ばした。
こちらの世界に連れて帰ろうとした。
バージルはバージルで、魔界に落ちる瞬間…ダンテの兄の顔をしていた。
家族、兄弟…どんなに憎しみあってもお互いがその部分を忘れることはなく。
今の状態を見ればよくわかる。
だが、ディーヴァはダンテではないから、ダンテが今どんな気持ちでいるのか…その全てを理解することはできない。
逆に、なんだかダンテの悲しみが移ってきそうだ。
「……はぁ」
それでも。
まだ新たな生活が始まったばかりで、悲しんでいる暇などディーヴァにはなかった。
生活がかかっているし、明日くらいからは学校に行かなくては。
ダンテの代わりに一生懸命がんばらなくては、自分がしっかりしなきゃ。
それに今休んでしまったら。
動くことを止めてしまったら。
自分の心までが折れてしまいそうだったから。