mission 11:poverty, debt, penniless ~腐れ縁~
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その紙には昨日と同じ『借金』の2文字が綴られていた。
また借金…。
熱でも出そうだ。
ディーヴァは今度こそ気を遠くして、ふらりとソファーに倒れかかった。
「アンタが木っ端微塵にしてくれたバイク。それに貸したカリーナ…。最低限の利子をつけてこれだけの借金額よ」
やけに丸の数が多い。
確かに、どちらも買えば高いだろうとは思った。
自身の技術があってこそだとは思うが、壁を垂直に上がれるほどの馬力のバイク。
身の丈ほどもある高威力のロケットランチャー。
買うと高いなら、借りても高いだろう。
しかし、これほどまでとは思いもしなかった。
提示された金額を目にして、ダンテは満月のような真ん丸い瞳になる。
その目のまま、レディに顔を向けた。
「おいおいおい。こりゃ、どう考えてもぼったくりじゃねーか?たっけーなぁ、おい!」
「私はちゃんと振込先を教えたわよ?ずっと放置して払わないままのアンタが悪い」
借金の利子というものは時間がたてば経つほどに加算され、しまいには自己破産するような代物だ。
確かにあとに回しまくった結果がこれなのだから、責め句を受けてもしかたない。
「これ以上利子が増えて、支払い不可能になるまえに来てあげたんだから感謝して欲しいくらいよ」
「感謝はしねーよ!でも…高いっつの」
なおも渋るダンテに、レディは低い声音になってゆっくりと話しかけた。
「いくらしたと思ってるの?あのバイク…。それに、カリーナ。あれはあたしの形見のひとつなんだからね」
カリーナ・アン。
母の名を冠したロケットランチャー。
大事な大事な母の形見だ。
そしてもう1つの形見は、胸元に揺れる赤い石のついたネックレスである。
レディは大切そうにそのネックレスの頂きの石を指の腹で撫でた。
「アンタみたいな破壊魔に貸すんだもの。貸し付け代金がこれくらい発生するのは当然のことでしょ」
「破壊魔って、お前なぁ…!」
がたっ。
抗議しようと立ち上がるダンテの鼻柱に、レディは指をつきつけた。
「な、なんだよ…」
「各地方での依頼で公共物を破壊しているのはもう耳に入ってるわよ。どう考えても破壊魔じゃない」
上手く言い返せない。
ダンテは口を尖らせて押し黙ってしまった。
「ダンテ、あたしが払うよ」
その時、ゆっくりと衣擦れの音をさせてディーヴァが起き上がった。
別に本気で気を失っていたわけではないが、目眩に見舞われてしまいしばらく目を閉じ、会話を聞くに留めたのだ。
「代わりに払っちゃ、ダメ?」
借金まみれのダンテが、さすがに気の毒に思えたからこその言葉。
昨日だけでかなり借金があるのに、これ以上は本当にダンテが無一文で困るだろう。
大好きな人が困っているのをそのままにしておけない。
ちなみに借金の総合金額を計算する勇気はディーヴァにまったくない。
逆に考えないようにしているほどである。
だが、ディーヴァの懇願むなしく、レディが下したのは『却下』の2文字。
「だめよ、ディーヴァ。これはディーヴァじゃなくて、ダンテが作った借金だもの」
「じゃあせめてダンテが行方を眩ました時の代理人…」
「代理人になるのもだめよ?結局同じこと!」
つーか、逃げないっつの。
そう言いたかったが、ダンテはなおも黙っていた。
…口ではレディに勝てない。
「う~…」
「ダンテのためにならないってわかってるでしょ。それに、他のお金はディーヴァが払ってる、違う?」
「おうちのお金だけどね。でも、レディがなんでそれを知ってるの?」
「ふふ、私の情報ネットワークをなめないで」
ディーヴァに向かってウインクをしてから、レディは再びダンテに向き直った。
また借金…。
熱でも出そうだ。
ディーヴァは今度こそ気を遠くして、ふらりとソファーに倒れかかった。
「アンタが木っ端微塵にしてくれたバイク。それに貸したカリーナ…。最低限の利子をつけてこれだけの借金額よ」
やけに丸の数が多い。
確かに、どちらも買えば高いだろうとは思った。
自身の技術があってこそだとは思うが、壁を垂直に上がれるほどの馬力のバイク。
身の丈ほどもある高威力のロケットランチャー。
買うと高いなら、借りても高いだろう。
しかし、これほどまでとは思いもしなかった。
提示された金額を目にして、ダンテは満月のような真ん丸い瞳になる。
その目のまま、レディに顔を向けた。
「おいおいおい。こりゃ、どう考えてもぼったくりじゃねーか?たっけーなぁ、おい!」
「私はちゃんと振込先を教えたわよ?ずっと放置して払わないままのアンタが悪い」
借金の利子というものは時間がたてば経つほどに加算され、しまいには自己破産するような代物だ。
確かにあとに回しまくった結果がこれなのだから、責め句を受けてもしかたない。
「これ以上利子が増えて、支払い不可能になるまえに来てあげたんだから感謝して欲しいくらいよ」
「感謝はしねーよ!でも…高いっつの」
なおも渋るダンテに、レディは低い声音になってゆっくりと話しかけた。
「いくらしたと思ってるの?あのバイク…。それに、カリーナ。あれはあたしの形見のひとつなんだからね」
カリーナ・アン。
母の名を冠したロケットランチャー。
大事な大事な母の形見だ。
そしてもう1つの形見は、胸元に揺れる赤い石のついたネックレスである。
レディは大切そうにそのネックレスの頂きの石を指の腹で撫でた。
「アンタみたいな破壊魔に貸すんだもの。貸し付け代金がこれくらい発生するのは当然のことでしょ」
「破壊魔って、お前なぁ…!」
がたっ。
抗議しようと立ち上がるダンテの鼻柱に、レディは指をつきつけた。
「な、なんだよ…」
「各地方での依頼で公共物を破壊しているのはもう耳に入ってるわよ。どう考えても破壊魔じゃない」
上手く言い返せない。
ダンテは口を尖らせて押し黙ってしまった。
「ダンテ、あたしが払うよ」
その時、ゆっくりと衣擦れの音をさせてディーヴァが起き上がった。
別に本気で気を失っていたわけではないが、目眩に見舞われてしまいしばらく目を閉じ、会話を聞くに留めたのだ。
「代わりに払っちゃ、ダメ?」
借金まみれのダンテが、さすがに気の毒に思えたからこその言葉。
昨日だけでかなり借金があるのに、これ以上は本当にダンテが無一文で困るだろう。
大好きな人が困っているのをそのままにしておけない。
ちなみに借金の総合金額を計算する勇気はディーヴァにまったくない。
逆に考えないようにしているほどである。
だが、ディーヴァの懇願むなしく、レディが下したのは『却下』の2文字。
「だめよ、ディーヴァ。これはディーヴァじゃなくて、ダンテが作った借金だもの」
「じゃあせめてダンテが行方を眩ました時の代理人…」
「代理人になるのもだめよ?結局同じこと!」
つーか、逃げないっつの。
そう言いたかったが、ダンテはなおも黙っていた。
…口ではレディに勝てない。
「う~…」
「ダンテのためにならないってわかってるでしょ。それに、他のお金はディーヴァが払ってる、違う?」
「おうちのお金だけどね。でも、レディがなんでそれを知ってるの?」
「ふふ、私の情報ネットワークをなめないで」
ディーヴァに向かってウインクをしてから、レディは再びダンテに向き直った。
