mission 11:poverty, debt, penniless ~腐れ縁~
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「ざっとあれから1年くらい…かしら」
「そうだね。あれから1年…」
今からちょうど1年ほど前、ディーヴァ達はレディと出会った。
今でも遠くに建ったままの、テメンニグルという悪魔の塔の道すがらで。
ダンテは少し残念そうに答えた。
「あんなスリル満点な体験はなかなかできないだろうなー」
「しなくていいよ」
「アンタ…あんなのがまたあったら、大変でしょうが」
主に大変なのは付き合わされるはめになるディーヴァである。
「それにしても、吐き溜め近くの割りには結構広くて綺麗で…いい物件に住んでるじゃないの」
「ああ、ディーヴァがここを借りることに決めたんだ」
「ダンテに決めさせたらスラム街のど真ん中になりそうだもん」
「まぁな」
「確かに…便利屋営みながら住むならちょうどいい大きさかもね」
レディがキョロキョロと周りを見て言う。
蒸らし時間が終わったのか、ディーヴァはレディの目の前のカップに紅茶を注ぎ淹れた。
途端、広がるカシスのような甘いそれでいて柑橘系の爽やかな香り。
「あら、この紅茶いい香りね」
「お気に入りの紅茶2つをブレンドしてみたの。あたしのとっておき!」
「とっておき何個あるんだよお前…」
なんだか、ことある事にとっておきを淹れている気がする。
「その時のあたしの気分とか、好きな人と飲みたいって気持ちから出来上がるんだよ」
「好きな…人…私が?」
「うん。だってレディはあたしの大事なお友達だもん」
ディーヴァはにっこり笑った。
なんだか柄にもなく感動してしまった。
レディはディーヴァに近づくと、その腕にぎゅう、と閉じ込めた。
「おい、ディーヴァはオレのだ」
「女同士だもの、いいじゃない。減るものでもないし」
「減る!!」
「嫉妬深い男は嫌われるわよ。ねぇ、ディーヴァ?」
「ん?うん」
「え゙、マジかよ!」
聞かれたディーヴァはよくわからないまま紅茶を手に返事した。
はぁー。今回のブレンド、すごいおいしー…。
まったりと味わっていて、ダンテが嘆いていることなど知るよしもない。
紅茶を楽しんでから本題に入るダンテ達。
「んで何しに来たんだよ」
昨日のエンツォに引き続いて今度はレディとは…ツイてねぇな。
せっかくのディーヴァとの休日をみんなして邪魔しやがって…。
ブツブツと呟くダンテの声は、隣に座るディーヴァにしか聞こえなかった。
「ダンテ。アンタ何いってるのよ」
「あ、気にしないで。いつものことだから」
苦笑して先に進むよう促す。
レディもそれ以上聞くのはやめ、持っていた1枚の紙をダンテに向かって突きつけた。
「そうだね。あれから1年…」
今からちょうど1年ほど前、ディーヴァ達はレディと出会った。
今でも遠くに建ったままの、テメンニグルという悪魔の塔の道すがらで。
ダンテは少し残念そうに答えた。
「あんなスリル満点な体験はなかなかできないだろうなー」
「しなくていいよ」
「アンタ…あんなのがまたあったら、大変でしょうが」
主に大変なのは付き合わされるはめになるディーヴァである。
「それにしても、吐き溜め近くの割りには結構広くて綺麗で…いい物件に住んでるじゃないの」
「ああ、ディーヴァがここを借りることに決めたんだ」
「ダンテに決めさせたらスラム街のど真ん中になりそうだもん」
「まぁな」
「確かに…便利屋営みながら住むならちょうどいい大きさかもね」
レディがキョロキョロと周りを見て言う。
蒸らし時間が終わったのか、ディーヴァはレディの目の前のカップに紅茶を注ぎ淹れた。
途端、広がるカシスのような甘いそれでいて柑橘系の爽やかな香り。
「あら、この紅茶いい香りね」
「お気に入りの紅茶2つをブレンドしてみたの。あたしのとっておき!」
「とっておき何個あるんだよお前…」
なんだか、ことある事にとっておきを淹れている気がする。
「その時のあたしの気分とか、好きな人と飲みたいって気持ちから出来上がるんだよ」
「好きな…人…私が?」
「うん。だってレディはあたしの大事なお友達だもん」
ディーヴァはにっこり笑った。
なんだか柄にもなく感動してしまった。
レディはディーヴァに近づくと、その腕にぎゅう、と閉じ込めた。
「おい、ディーヴァはオレのだ」
「女同士だもの、いいじゃない。減るものでもないし」
「減る!!」
「嫉妬深い男は嫌われるわよ。ねぇ、ディーヴァ?」
「ん?うん」
「え゙、マジかよ!」
聞かれたディーヴァはよくわからないまま紅茶を手に返事した。
はぁー。今回のブレンド、すごいおいしー…。
まったりと味わっていて、ダンテが嘆いていることなど知るよしもない。
紅茶を楽しんでから本題に入るダンテ達。
「んで何しに来たんだよ」
昨日のエンツォに引き続いて今度はレディとは…ツイてねぇな。
せっかくのディーヴァとの休日をみんなして邪魔しやがって…。
ブツブツと呟くダンテの声は、隣に座るディーヴァにしか聞こえなかった。
「ダンテ。アンタ何いってるのよ」
「あ、気にしないで。いつものことだから」
苦笑して先に進むよう促す。
レディもそれ以上聞くのはやめ、持っていた1枚の紙をダンテに向かって突きつけた。