mission 11:poverty, debt, penniless ~腐れ縁~
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「おい、ダンテ!!」
その時、事務所の扉を勢いよく開け入ってくる者があった。
小太りで、イタリア訛りの英語を使う男だ。
それを視界に入れたディーヴァはわたわたと慌てふためき、自分の頬をつかむダンテの手を離れさせようとする。
「あっお客様!ダンテ放して」
「ディーヴァ、いい。こいつは客じゃねぇからな」
「え、お客様じゃない…?」
前にも客でなくむしろ悪魔だった、というのをどこかで経験したような…。
しかもその後、かなり恐ろしい目にあった気がする。
「ノックもなしに入るなよ、エンツォ」
「え、この人がエンツォさん!?」
相手はフレンドリーにへらりと笑って手をあげる。
ダンテがため息と共に紡いだ、エンツォというその名前。
エンツォと言えば、ここの物件を紹介してくれた人であり、ダンテの昔からの友人ときいている人物である。
ダンテ本人は腐れ縁、などと言ってはいるが…。
「そういやディーヴァはなんだかんだ会うの初めてだったな」
「うん…。エンツォさん、会うのははじめましてですね。ディーヴァです」
「お、おぉ…これはどうもご丁寧に…。はじめまして、エンツォです」
お互い居ずまいを正しておずおずと手を差し出し、握手しあう。
かなり緊張しているようだった。
「プッ!なんだお前ら。ガッチガチじゃねーか」
笑いつつ、素早くディーヴァの手からエンツォの手を離れさせるダンテ。
こんなところまで嫉妬しているとは、器の小さい男である。
そしてエンツォに向き直り、めんどくさそうに話しかける。
「んで、エンツォは何しに来たんだよ。
ここ貸してから一回も来てなかったよな。オレ達のラブラブっぷりでも見に来たか?」
ぐいっ。
ディーヴァの肩を抱き寄せたかと思うと、間髪を入れずに額にキスを送った。
ディーヴァは咎めるように見ながら、恥ずかしさに顔を赤らめた。
「ダ、ダンテ…」
その見せつけるような行動にイラッとしたのだろう、叫んで抗議。
「ちげーよ!んなもん見るためになんざ、来るわけねーだろが!羨ましいんだよチクショーめ!」
「羨むな、独り身め」
「なんだおめぇ、むかつくなー!!」
腹がたっている友人をからかい遊ぶダンテを止めたい。
だが、相手になんと声をかけていいやら悩む。
「なんかすみません…」
ディーヴァは眉尻を下げてダンテの代わりに謝った。
「あ、ダンテに言っただけなんだよ、ごめんね~」
「そうそう。謝らなくていいぞディーヴァ。で、結局は何の用なんだよ?」
「お前は少し悪いと思えよ。ったく…」
ようやく本題に入ったようだった。
その時、事務所の扉を勢いよく開け入ってくる者があった。
小太りで、イタリア訛りの英語を使う男だ。
それを視界に入れたディーヴァはわたわたと慌てふためき、自分の頬をつかむダンテの手を離れさせようとする。
「あっお客様!ダンテ放して」
「ディーヴァ、いい。こいつは客じゃねぇからな」
「え、お客様じゃない…?」
前にも客でなくむしろ悪魔だった、というのをどこかで経験したような…。
しかもその後、かなり恐ろしい目にあった気がする。
「ノックもなしに入るなよ、エンツォ」
「え、この人がエンツォさん!?」
相手はフレンドリーにへらりと笑って手をあげる。
ダンテがため息と共に紡いだ、エンツォというその名前。
エンツォと言えば、ここの物件を紹介してくれた人であり、ダンテの昔からの友人ときいている人物である。
ダンテ本人は腐れ縁、などと言ってはいるが…。
「そういやディーヴァはなんだかんだ会うの初めてだったな」
「うん…。エンツォさん、会うのははじめましてですね。ディーヴァです」
「お、おぉ…これはどうもご丁寧に…。はじめまして、エンツォです」
お互い居ずまいを正しておずおずと手を差し出し、握手しあう。
かなり緊張しているようだった。
「プッ!なんだお前ら。ガッチガチじゃねーか」
笑いつつ、素早くディーヴァの手からエンツォの手を離れさせるダンテ。
こんなところまで嫉妬しているとは、器の小さい男である。
そしてエンツォに向き直り、めんどくさそうに話しかける。
「んで、エンツォは何しに来たんだよ。
ここ貸してから一回も来てなかったよな。オレ達のラブラブっぷりでも見に来たか?」
ぐいっ。
ディーヴァの肩を抱き寄せたかと思うと、間髪を入れずに額にキスを送った。
ディーヴァは咎めるように見ながら、恥ずかしさに顔を赤らめた。
「ダ、ダンテ…」
その見せつけるような行動にイラッとしたのだろう、叫んで抗議。
「ちげーよ!んなもん見るためになんざ、来るわけねーだろが!羨ましいんだよチクショーめ!」
「羨むな、独り身め」
「なんだおめぇ、むかつくなー!!」
腹がたっている友人をからかい遊ぶダンテを止めたい。
だが、相手になんと声をかけていいやら悩む。
「なんかすみません…」
ディーヴァは眉尻を下げてダンテの代わりに謝った。
「あ、ダンテに言っただけなんだよ、ごめんね~」
「そうそう。謝らなくていいぞディーヴァ。で、結局は何の用なんだよ?」
「お前は少し悪いと思えよ。ったく…」
ようやく本題に入ったようだった。