mission 11:poverty, debt, penniless ~腐れ縁~
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ある1月の休みの日。
朝食を食べたあと、ディーヴァは書類の整理をしていた。
それは最近のダンテの依頼での公共物、器物破壊及び、破損の請求書だったり、経理や依頼内容の整理、受け取った報酬の管理などと多岐にわたっている。
そう。
気を付けるようにいくら言っても、ダンテはたまに公共物などを破壊してしまうことがあるのだ。
まあ、テメンニグルでの行動を見ればわかるか。
で、ダンテ本人はというと…。
「ふぁぁぁあ~」
定位置に座り、大あくび。
ぼーっとしながら、次の依頼先を大きな地図でのんびりと見ていた。
次の依頼先は少し遠いのか、指でそこまでをたどりながら途中にある楽しめそうな場所を探す。
「お!なんか途中に面白そうな場所あるな~。ディーヴァ、今度行こうぜ」
ダンテのお眼鏡に叶った場所があったようだ。
地図をプラプラと持ち上げて、嬉々として見せびらかしてくる。
ディーヴァは一瞬だけちらりとそれを確認すると、ため息ひとつ吐き出した。
そして再び書類に向き直る。
「はいはい、わかったからお仕事させてね。じゃないと終わらないしお昼ご飯も作れないでしょ?」
「なんだよ、つまんねーの。休みの日まで机にかじりつくなんて、よくやるよな~」
興味ないし今は書類が先!
と、仕事を優先してダンテを無視するディーヴァ。
ダンテはブーブー文句をたれて机に突っ伏した。
「あたしは当たり前なことをしてるにすぎませんが?」
サボり気味のダンテに青筋をたて、にっこり笑顔で言う。
少し怒りをかっているのだが気にせず、ダンテはディーヴァをからかった。
「へーいへい。まったく…おべんきょ熱心なことで。たいしたもんだよ!!」
「もとはといえばダンテがやらないからやってるんでしょ!あ、また計算間違えた!!」
メモ用紙に計算式を書いていたのだが、凡ミスが連発しているのに気がついた。
だが、気付いても時すでに遅し。
かなり前まで遡って計算しなくてはいけなくなりそうだ。
しかしかれこれ3回ほど同じような失敗をしている状態。
ディーヴァは泣きそうな表情になった。
「あ~ん、あたし数字は見るのも嫌いなのに~!ダンテがやらないからだよ!」
ぷんすかぷん!と、ダンテにあたる始末。
しかし、ダンテはハハッと笑うだけだった。
「やーだね!ここはどう考えても学生たるディーヴァがやるべきだろ。第一、オレがそういうちまちましたことやると思うか?」
計算だの細々したことをダンテが、机に大人しく座ってしている…そんな光景を思い描く。
…が、どう頑張って想像しようとしても、顔の部分はダンテにはならなかった。
それどころかその顔の部分がバージルの顔になってしまった。
ダンテもバージルも変わらない気もするが。
ダンテはバージルに対してすごく嫉妬する。
それについては、ダンテに言わない方がよさそうである。
「確かに思い浮かばない…。ダンテにやらせたら適当になっちゃうかも…って思う」
「ほらみろ!」
「いや、褒められたことじゃないからね?」
腰に手を当ててエッヘン、と威張っている。
威張るべきところではなく、直すべき場所だとディーヴァは突っ込みをいれた。
無視してディーヴァに向き直ったダンテ。
「ってか、そもそもの話それってお前の仕事って決めてあるやつじゃないか」
「そでした」
指摘されたディーヴァは笑ってダンテに同意すると、再び目の前の強敵に向かった。
「むー。計算嫌い…」
ぐぬぬ…、と唸るディーヴァ。
本当に嫌いなのか、珍しく眉間に皺がよっていて、まるでバージルのよう。
軽く腹立ちを覚えるが、それは置いておこう。
がんばれ、現役高校生。
そんな思いと共に、ダンテはディーヴァの頭を一撫でして定位置に座り直した。
朝食を食べたあと、ディーヴァは書類の整理をしていた。
それは最近のダンテの依頼での公共物、器物破壊及び、破損の請求書だったり、経理や依頼内容の整理、受け取った報酬の管理などと多岐にわたっている。
そう。
気を付けるようにいくら言っても、ダンテはたまに公共物などを破壊してしまうことがあるのだ。
まあ、テメンニグルでの行動を見ればわかるか。
で、ダンテ本人はというと…。
「ふぁぁぁあ~」
定位置に座り、大あくび。
ぼーっとしながら、次の依頼先を大きな地図でのんびりと見ていた。
次の依頼先は少し遠いのか、指でそこまでをたどりながら途中にある楽しめそうな場所を探す。
「お!なんか途中に面白そうな場所あるな~。ディーヴァ、今度行こうぜ」
ダンテのお眼鏡に叶った場所があったようだ。
地図をプラプラと持ち上げて、嬉々として見せびらかしてくる。
ディーヴァは一瞬だけちらりとそれを確認すると、ため息ひとつ吐き出した。
そして再び書類に向き直る。
「はいはい、わかったからお仕事させてね。じゃないと終わらないしお昼ご飯も作れないでしょ?」
「なんだよ、つまんねーの。休みの日まで机にかじりつくなんて、よくやるよな~」
興味ないし今は書類が先!
と、仕事を優先してダンテを無視するディーヴァ。
ダンテはブーブー文句をたれて机に突っ伏した。
「あたしは当たり前なことをしてるにすぎませんが?」
サボり気味のダンテに青筋をたて、にっこり笑顔で言う。
少し怒りをかっているのだが気にせず、ダンテはディーヴァをからかった。
「へーいへい。まったく…おべんきょ熱心なことで。たいしたもんだよ!!」
「もとはといえばダンテがやらないからやってるんでしょ!あ、また計算間違えた!!」
メモ用紙に計算式を書いていたのだが、凡ミスが連発しているのに気がついた。
だが、気付いても時すでに遅し。
かなり前まで遡って計算しなくてはいけなくなりそうだ。
しかしかれこれ3回ほど同じような失敗をしている状態。
ディーヴァは泣きそうな表情になった。
「あ~ん、あたし数字は見るのも嫌いなのに~!ダンテがやらないからだよ!」
ぷんすかぷん!と、ダンテにあたる始末。
しかし、ダンテはハハッと笑うだけだった。
「やーだね!ここはどう考えても学生たるディーヴァがやるべきだろ。第一、オレがそういうちまちましたことやると思うか?」
計算だの細々したことをダンテが、机に大人しく座ってしている…そんな光景を思い描く。
…が、どう頑張って想像しようとしても、顔の部分はダンテにはならなかった。
それどころかその顔の部分がバージルの顔になってしまった。
ダンテもバージルも変わらない気もするが。
ダンテはバージルに対してすごく嫉妬する。
それについては、ダンテに言わない方がよさそうである。
「確かに思い浮かばない…。ダンテにやらせたら適当になっちゃうかも…って思う」
「ほらみろ!」
「いや、褒められたことじゃないからね?」
腰に手を当ててエッヘン、と威張っている。
威張るべきところではなく、直すべき場所だとディーヴァは突っ込みをいれた。
無視してディーヴァに向き直ったダンテ。
「ってか、そもそもの話それってお前の仕事って決めてあるやつじゃないか」
「そでした」
指摘されたディーヴァは笑ってダンテに同意すると、再び目の前の強敵に向かった。
「むー。計算嫌い…」
ぐぬぬ…、と唸るディーヴァ。
本当に嫌いなのか、珍しく眉間に皺がよっていて、まるでバージルのよう。
軽く腹立ちを覚えるが、それは置いておこう。
がんばれ、現役高校生。
そんな思いと共に、ダンテはディーヴァの頭を一撫でして定位置に座り直した。