mission 0:new days ~そのあとの彼女とオレ~
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家具などはしばらく備え付けで間に合わせるとして、料理の材料や細かしい物は次の日に急いで買いそろえた。
そしてディーヴァはダンテと話し合って、自分の担当箇所を細かく決めた。
それによって受付、経理、依頼主情報と依頼内容の整理、家事全般、金銭管理は大体がディーヴァ担当だ。
もちろん、学生ではあるため、学校生活が優先になるが。
まだ今日も学校には行かず、きちんと生活をスタートするための準備期間、と休ませてもらっている。
あまり休むと単位に響くし、授業に着いていけなくなりそうだが、まあ少しの間ならなんとかなるだろう。
建物内の大掃除はあらかた終わった。
あとは外観の掃除であり、今ディーヴァは表の掃除中だった。
そしてダンテはというと、裏の草刈りに勤しんでいた。
実はこの住居兼店舗。
裏に回ると家庭菜園でも出来そうな小さすぎず大きすぎない庭が付いている物件だったのだ。
苺を作ったりなどしたらダンテが喜ぶだろうし、上手くいけば苺代が多少なりとも浮くはず。
しかし家庭菜園にするにしても耕していないどころか、雑草がディーヴァの背の高さまで生えているようなそんな有り様。
だからダンテに草刈りをやってもらうことにしたのだ。
「草刈りくらいなら馬鹿…じゃなかった、ダンテでもできる!」
「今、馬鹿って言ったなディーヴァ」
「間違えました、ダンテみたいな馬鹿でもできる」
「言い直した意味がねぇ!!」
「はい、これを使って草を刈って。終わるまで休んじゃダメだからね?」
悲しむ暇がないほど忙しくなれば、ダンテも悲しまなくて済む。
ディーヴァはそう考えたのだ。
今だけは引きこもらせないよ!
引っ越ししたてで、片付いてないのに落ち込まれてても生活できないもんね!
そしてダンテが手に握っているのは普通の草刈りに使う鎌……ではなく、鎌となったネヴァンだった。
「ディーヴァって鬼畜だよな…ネヴァン」
「ええ、ひどいわディーヴァ…」
文句たらたらなダンテとネヴァンに、ご褒美をちらつかせる。
「終わったらお茶にしようよ。あたし、美味しいストロベリーサンデー作るよ?」
「…ならいいか、とっとと終わらせるぞネヴァン」
「はあ…草なんか切ったら私のネイルが汚くなっちゃうじゃない。あとでディーヴァに塗らせるわよ~?」
「いいよ、ネイルくらい塗ってあげる」
ダンテとネヴァンは仕方なしに草刈りというミッションに向かうのだった。
表に出て掃除を続ける。
冬特有の冷たい風が通りに吹き荒れて肌を刺すが、日差しは暖かい。
ディーヴァは暖かく照らす太陽を見上げ、大空を仰いだ。
取りあえずはこれで新しい生活は始められそう。
でも、時々ふと翳るダンテの横顔…。
心までは新しくできない。
それはわかってる…。
バージルの代わりにはどうやったってなれっこない。
ダンテの心の傷は、結局のところ今の自分には埋められないのかなぁ…。
ダンテの心は暗いまま。
彼は無理して笑っているような、そんな気がした。
●あとがき
おうち、借りました。
そしてディーヴァはダンテと話し合って、自分の担当箇所を細かく決めた。
それによって受付、経理、依頼主情報と依頼内容の整理、家事全般、金銭管理は大体がディーヴァ担当だ。
もちろん、学生ではあるため、学校生活が優先になるが。
まだ今日も学校には行かず、きちんと生活をスタートするための準備期間、と休ませてもらっている。
あまり休むと単位に響くし、授業に着いていけなくなりそうだが、まあ少しの間ならなんとかなるだろう。
建物内の大掃除はあらかた終わった。
あとは外観の掃除であり、今ディーヴァは表の掃除中だった。
そしてダンテはというと、裏の草刈りに勤しんでいた。
実はこの住居兼店舗。
裏に回ると家庭菜園でも出来そうな小さすぎず大きすぎない庭が付いている物件だったのだ。
苺を作ったりなどしたらダンテが喜ぶだろうし、上手くいけば苺代が多少なりとも浮くはず。
しかし家庭菜園にするにしても耕していないどころか、雑草がディーヴァの背の高さまで生えているようなそんな有り様。
だからダンテに草刈りをやってもらうことにしたのだ。
「草刈りくらいなら馬鹿…じゃなかった、ダンテでもできる!」
「今、馬鹿って言ったなディーヴァ」
「間違えました、ダンテみたいな馬鹿でもできる」
「言い直した意味がねぇ!!」
「はい、これを使って草を刈って。終わるまで休んじゃダメだからね?」
悲しむ暇がないほど忙しくなれば、ダンテも悲しまなくて済む。
ディーヴァはそう考えたのだ。
今だけは引きこもらせないよ!
引っ越ししたてで、片付いてないのに落ち込まれてても生活できないもんね!
そしてダンテが手に握っているのは普通の草刈りに使う鎌……ではなく、鎌となったネヴァンだった。
「ディーヴァって鬼畜だよな…ネヴァン」
「ええ、ひどいわディーヴァ…」
文句たらたらなダンテとネヴァンに、ご褒美をちらつかせる。
「終わったらお茶にしようよ。あたし、美味しいストロベリーサンデー作るよ?」
「…ならいいか、とっとと終わらせるぞネヴァン」
「はあ…草なんか切ったら私のネイルが汚くなっちゃうじゃない。あとでディーヴァに塗らせるわよ~?」
「いいよ、ネイルくらい塗ってあげる」
ダンテとネヴァンは仕方なしに草刈りというミッションに向かうのだった。
表に出て掃除を続ける。
冬特有の冷たい風が通りに吹き荒れて肌を刺すが、日差しは暖かい。
ディーヴァは暖かく照らす太陽を見上げ、大空を仰いだ。
取りあえずはこれで新しい生活は始められそう。
でも、時々ふと翳るダンテの横顔…。
心までは新しくできない。
それはわかってる…。
バージルの代わりにはどうやったってなれっこない。
ダンテの心の傷は、結局のところ今の自分には埋められないのかなぁ…。
ダンテの心は暗いまま。
彼は無理して笑っているような、そんな気がした。
●あとがき
おうち、借りました。