mission 11:tentacle and conflict ~和解、そして復讐の悪魔~
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ダンテが行ってしまって数分後。
狙いすましたかのように、悪魔達は数体ディーヴァとネヴァンの前に姿を現した。
「言われたから助けてあげるわよ。小娘、感謝しなさい!」
「あたしは頼んでないもん!」
全身の毛を猫のように逆立たせ、ディーヴァは身震いしながらネヴァンに抗議する。
だが、その声が出ているところはネヴァンの後ろ。
ちゃっかりと隠れているのであった。
「あらぁ?だったらなんで私の影に隠れてるのかしら?」
「隠れられそうな場所がここしかなかったんですぅ!」
「フン、屁理屈を!」
そういいつつも、雑魚、というべき悪魔達に電撃をまとった蝙蝠をぶつけるネヴァンだった。
すぐに悪魔は砂へと帰った。
ディーヴァもネヴァンも無傷である。
「前戯にもなりゃしないわ」
パタパタと手をはらい、ばさりとその赤髪をかきあげるネヴァン。
そんなネヴァンにゆっくり近づくと、ディーヴァはお礼を言った。
「い、いちおう……ありがとう。……とでも言っておくよ」
「素直じゃないのね」
そしてそのあとは、少し隙間をあけ膝を抱えてその場に座る。
何かあってもすぐ逃げられるようパーソナルスペースには入らせない、ディーヴァなりの警戒だ。
ネヴァンはそんなディーヴァの様子を笑い飛ばした。
「やあねえ……そんなに私恐い?それとも嫌いかしら?」
「どっちもかな。だって、ダンテにキスしたし、盗ろうとしたし、それに……悪魔だもん」
「私は別に嫌いなわけじゃないのよ?仲良くするのが無理って言ったのは、ただ悪魔と天使だからなだけだしね」
「はあ?じゃあなんで……」
「だって貴女…からかうとムキになるから楽しいんだもの」
くすくす。
形のよい唇を三日月のように持ち上げ、更に笑うネヴァン。
少々むっとしながらもディーヴァも負けじと聞き返す。
「でもダンテのこと好きなんじゃ……」
「私とダンテはただの主従関係、魔具と使い手なだけよ。
そうね、しいて言えば……隙あらば口からエネルギーを奪いたいってのはあるかしら?キスはそのための手段にすぎないのよ」
私、淫魔の一種だから。
ディーヴァには聞き慣れぬ言葉が出て来た。
淫魔、とは何だろうか。
「いん……ま?」
「あら……インラン悪魔、の意味はわかるのに淫魔はわからないの?」
「インランの意味もよくわかってないもん。女版のスケベって事じゃないの?」
「ちょっと違うけれど……まぁ似たようなものね。
淫魔とは男を誘惑して精を奪い、堕落させる悪魔のことよ。
まぁその辺の知識はまだ早そうね。気になったらダンテに聞くといいわ」
そんなこと言われてもダンテになんて聞けない。
精を奪うとか、堕落させるとか。
聞いたら最後、何か失くしてはならないものを失くす……そんな気がするのだ。
ディーヴァは耳まで赤く染めてしまった。
「それよりも……私からしたら天使なんてゲテモノ食いの邪道だと思ってたけど……よく見たら美味しそうね。
……味見させてくれないかしら?」
美味しそう。
その言葉にギクリと顔をこわばらせる。
女性の……しかも男を専門に襲う悪魔でもそう思うのか。
やはり天使はどんな悪魔にとっても御馳走だったのだ。
「え、それはちょっと……」
「そうよね、冗談よ。でも機会があったらぜひお願いするわ」
「か、考えとく……」
冗談とは言っているが目が本気だ。
ディーヴァは肌寒い恐怖を感じ取るのだった。
「さてと……ダンテもうるさいだろうから、仲直りでもしときましょ」
「そうだね、ダンテって自分の思い通りにならないと結構うるさいし、しつこ~いから」
どっこいせ、と立ち上がってその細い手をディーヴァに
差し出してくるネヴァン。
ちなみにババ臭いとは死んでも言ってはいけない。
言った瞬間真っ黒焦げにされてしまうだろう。
「……?」
「これが人間界での仲良くなりましょう、っていう挨拶なんでしょう?」
「え……。んー、ちょっと違うけど、似たようなもんだしいっか。
昨日の敵は今日の友……ってね。はいあーくーしゅ!」
ディーヴァはしっかりと握り返してその握手に答えた。
なんだか悪魔と握手するなんて不思議な気分である。
「多分ダンテの魔具としてこれから付き従っていくことになりそうだし、これからよろしく、天使さん?」
「ディーヴァでいいよ、こちらこそよろしくね」
狙いすましたかのように、悪魔達は数体ディーヴァとネヴァンの前に姿を現した。
「言われたから助けてあげるわよ。小娘、感謝しなさい!」
「あたしは頼んでないもん!」
全身の毛を猫のように逆立たせ、ディーヴァは身震いしながらネヴァンに抗議する。
だが、その声が出ているところはネヴァンの後ろ。
ちゃっかりと隠れているのであった。
「あらぁ?だったらなんで私の影に隠れてるのかしら?」
「隠れられそうな場所がここしかなかったんですぅ!」
「フン、屁理屈を!」
そういいつつも、雑魚、というべき悪魔達に電撃をまとった蝙蝠をぶつけるネヴァンだった。
すぐに悪魔は砂へと帰った。
ディーヴァもネヴァンも無傷である。
「前戯にもなりゃしないわ」
パタパタと手をはらい、ばさりとその赤髪をかきあげるネヴァン。
そんなネヴァンにゆっくり近づくと、ディーヴァはお礼を言った。
「い、いちおう……ありがとう。……とでも言っておくよ」
「素直じゃないのね」
そしてそのあとは、少し隙間をあけ膝を抱えてその場に座る。
何かあってもすぐ逃げられるようパーソナルスペースには入らせない、ディーヴァなりの警戒だ。
ネヴァンはそんなディーヴァの様子を笑い飛ばした。
「やあねえ……そんなに私恐い?それとも嫌いかしら?」
「どっちもかな。だって、ダンテにキスしたし、盗ろうとしたし、それに……悪魔だもん」
「私は別に嫌いなわけじゃないのよ?仲良くするのが無理って言ったのは、ただ悪魔と天使だからなだけだしね」
「はあ?じゃあなんで……」
「だって貴女…からかうとムキになるから楽しいんだもの」
くすくす。
形のよい唇を三日月のように持ち上げ、更に笑うネヴァン。
少々むっとしながらもディーヴァも負けじと聞き返す。
「でもダンテのこと好きなんじゃ……」
「私とダンテはただの主従関係、魔具と使い手なだけよ。
そうね、しいて言えば……隙あらば口からエネルギーを奪いたいってのはあるかしら?キスはそのための手段にすぎないのよ」
私、淫魔の一種だから。
ディーヴァには聞き慣れぬ言葉が出て来た。
淫魔、とは何だろうか。
「いん……ま?」
「あら……インラン悪魔、の意味はわかるのに淫魔はわからないの?」
「インランの意味もよくわかってないもん。女版のスケベって事じゃないの?」
「ちょっと違うけれど……まぁ似たようなものね。
淫魔とは男を誘惑して精を奪い、堕落させる悪魔のことよ。
まぁその辺の知識はまだ早そうね。気になったらダンテに聞くといいわ」
そんなこと言われてもダンテになんて聞けない。
精を奪うとか、堕落させるとか。
聞いたら最後、何か失くしてはならないものを失くす……そんな気がするのだ。
ディーヴァは耳まで赤く染めてしまった。
「それよりも……私からしたら天使なんてゲテモノ食いの邪道だと思ってたけど……よく見たら美味しそうね。
……味見させてくれないかしら?」
美味しそう。
その言葉にギクリと顔をこわばらせる。
女性の……しかも男を専門に襲う悪魔でもそう思うのか。
やはり天使はどんな悪魔にとっても御馳走だったのだ。
「え、それはちょっと……」
「そうよね、冗談よ。でも機会があったらぜひお願いするわ」
「か、考えとく……」
冗談とは言っているが目が本気だ。
ディーヴァは肌寒い恐怖を感じ取るのだった。
「さてと……ダンテもうるさいだろうから、仲直りでもしときましょ」
「そうだね、ダンテって自分の思い通りにならないと結構うるさいし、しつこ~いから」
どっこいせ、と立ち上がってその細い手をディーヴァに
差し出してくるネヴァン。
ちなみにババ臭いとは死んでも言ってはいけない。
言った瞬間真っ黒焦げにされてしまうだろう。
「……?」
「これが人間界での仲良くなりましょう、っていう挨拶なんでしょう?」
「え……。んー、ちょっと違うけど、似たようなもんだしいっか。
昨日の敵は今日の友……ってね。はいあーくーしゅ!」
ディーヴァはしっかりと握り返してその握手に答えた。
なんだか悪魔と握手するなんて不思議な気分である。
「多分ダンテの魔具としてこれから付き従っていくことになりそうだし、これからよろしく、天使さん?」
「ディーヴァでいいよ、こちらこそよろしくね」