mission 11:tentacle and conflict ~和解、そして復讐の悪魔~
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一回外に出てしまった。
生ぬるく頬を撫でる風がとても気持ち悪く感じた。
その風は線路のような道の先から吹いているようだ。
線路……その先端には貨車があり、それで移動するということだろう。
ただし、長らく使われていないようでオンボロ。
「え゛、これに乗って移動するの?」
「だろうな」
『ふぅん、生贄拷問室に向かうのね』
げんなりする二人の背後から、正確にはダンテの背から声がする。
ギターの姿のネヴァンの声だ。
ネヴァンはそう言ってから、身を転じて美女の姿になりその場に降り立った。
「うわ、ネヴァン頼んでもいねーのにいきなり姿を現すなって。ビックリするだろ」
びっくりするダンテと……。
「ネヴァンンンン!?ここで会ったが百年目ぇぇぇ!!」
ネヴァンの姿を目に入れた途端、むきー!と怒りだすディーヴァ。
拳を突き出して殴ろうとするも、身長だけでなく手足の長さも足りていないためか、その拳が届くことはなかった。
はたから見ているとほほえましくも見えるが、ディーヴァ本人はいたって本気。
ネヴァンは片手で軽くディーヴァを止めてダンテと会話する。
「それは悪かったわね。この先に待ってるのは復讐に燃える悪魔だけよ?もっとも……そこに貴方達が求める物もあるんだけど」
「ふうん……オレ達が求める何かを持ってきたらまた戻ってくる、ってことなのか。じゃあ……そうだな、あんまりいい予感はしねぇし……」
しばらく考え込んだダンテだったが、遊んでいるディーヴァとネヴァン(少なくともダンテからはそう見える)に向き直り、指をさす。
「お前らここで仲良く留守番な」
そのダンテの言葉に、殴ろうとするディーヴァもそれを楽しそうに止めるネヴァンも固まった。
「え、ネヴァンと二人で!?」
「は?この小娘と!?」
「そゆこと」
「……ケルとかいいんだけ「ケル使うかもしれないから却下」えー」
「私だって冗談じゃないわよ、武器として連れて行「かさばるから却下」チッ」
両者文句が御有りの様で。
だがそれを切り捨てると、ダンテは貨車に乗り込みスイッチを入れた。
貨車はギコギコと音を立てると、長年のサビが剥がれおちゆっくりと動き出していく。
「じゃあ、オレはちゃちゃっとその復讐に燃えてる悪魔とやらを退治しに行ってくるから。
ネヴァン、ディーヴァを守らなかったらギター真っ二つに折って殺す!あとディーヴァも大人しくネヴァンに守られとけ!」
ガコン。
大きな音と共に、スピードを上げた貨車はダンテを乗せてその場を去ってしまった。
「お前らオレが戻るまでに仲直りしとけ、いいなー!!」
エコーのかかったダンテの声だけを残して。
「「…………」」
ひゅるるるる~。
生ぬるく乾いた風が二人の間に吹いた。
***
「ケホケホッ」
ディーヴァを連れてこなくて正解だった。
まさか道中あんなに悪魔がでてくるとは思わなかった。
狭い貨車内にまるでぎゅうぎゅう詰めのエレベーターかのように悪魔がわんさかである。
倒すのは大変だったし、ディーヴァの逃げる場所などなかったろう。
何度、定員オーバー!と叫びたくなったことか。
しかも最後にでて来たヘル=レイス……奴の爆発に巻き込まれダンテは今や煤だらけ。
ディーヴァに会う前に顔を洗いたいところだ。
「さてと、この上か。
おお、マグマか?熱そうだ。さすがにあそこに落ちたらいくらオレでも復活できねーだろうなぁ」
ダンテのついた場所……その下には熱く燃えたぎるマグマが流れていた。
乗車口のすぐ上に扉があり、次の会場はここだということを主張している。
落ちたら一貫の終わり……のサドンデス・マッチだったらやべえかも。
ぞっとしつつ、ダンテはその重厚な扉を開けた。
生ぬるく頬を撫でる風がとても気持ち悪く感じた。
その風は線路のような道の先から吹いているようだ。
線路……その先端には貨車があり、それで移動するということだろう。
ただし、長らく使われていないようでオンボロ。
「え゛、これに乗って移動するの?」
「だろうな」
『ふぅん、生贄拷問室に向かうのね』
げんなりする二人の背後から、正確にはダンテの背から声がする。
ギターの姿のネヴァンの声だ。
ネヴァンはそう言ってから、身を転じて美女の姿になりその場に降り立った。
「うわ、ネヴァン頼んでもいねーのにいきなり姿を現すなって。ビックリするだろ」
びっくりするダンテと……。
「ネヴァンンンン!?ここで会ったが百年目ぇぇぇ!!」
ネヴァンの姿を目に入れた途端、むきー!と怒りだすディーヴァ。
拳を突き出して殴ろうとするも、身長だけでなく手足の長さも足りていないためか、その拳が届くことはなかった。
はたから見ているとほほえましくも見えるが、ディーヴァ本人はいたって本気。
ネヴァンは片手で軽くディーヴァを止めてダンテと会話する。
「それは悪かったわね。この先に待ってるのは復讐に燃える悪魔だけよ?もっとも……そこに貴方達が求める物もあるんだけど」
「ふうん……オレ達が求める何かを持ってきたらまた戻ってくる、ってことなのか。じゃあ……そうだな、あんまりいい予感はしねぇし……」
しばらく考え込んだダンテだったが、遊んでいるディーヴァとネヴァン(少なくともダンテからはそう見える)に向き直り、指をさす。
「お前らここで仲良く留守番な」
そのダンテの言葉に、殴ろうとするディーヴァもそれを楽しそうに止めるネヴァンも固まった。
「え、ネヴァンと二人で!?」
「は?この小娘と!?」
「そゆこと」
「……ケルとかいいんだけ「ケル使うかもしれないから却下」えー」
「私だって冗談じゃないわよ、武器として連れて行「かさばるから却下」チッ」
両者文句が御有りの様で。
だがそれを切り捨てると、ダンテは貨車に乗り込みスイッチを入れた。
貨車はギコギコと音を立てると、長年のサビが剥がれおちゆっくりと動き出していく。
「じゃあ、オレはちゃちゃっとその復讐に燃えてる悪魔とやらを退治しに行ってくるから。
ネヴァン、ディーヴァを守らなかったらギター真っ二つに折って殺す!あとディーヴァも大人しくネヴァンに守られとけ!」
ガコン。
大きな音と共に、スピードを上げた貨車はダンテを乗せてその場を去ってしまった。
「お前らオレが戻るまでに仲直りしとけ、いいなー!!」
エコーのかかったダンテの声だけを残して。
「「…………」」
ひゅるるるる~。
生ぬるく乾いた風が二人の間に吹いた。
***
「ケホケホッ」
ディーヴァを連れてこなくて正解だった。
まさか道中あんなに悪魔がでてくるとは思わなかった。
狭い貨車内にまるでぎゅうぎゅう詰めのエレベーターかのように悪魔がわんさかである。
倒すのは大変だったし、ディーヴァの逃げる場所などなかったろう。
何度、定員オーバー!と叫びたくなったことか。
しかも最後にでて来たヘル=レイス……奴の爆発に巻き込まれダンテは今や煤だらけ。
ディーヴァに会う前に顔を洗いたいところだ。
「さてと、この上か。
おお、マグマか?熱そうだ。さすがにあそこに落ちたらいくらオレでも復活できねーだろうなぁ」
ダンテのついた場所……その下には熱く燃えたぎるマグマが流れていた。
乗車口のすぐ上に扉があり、次の会場はここだということを主張している。
落ちたら一貫の終わり……のサドンデス・マッチだったらやべえかも。
ぞっとしつつ、ダンテはその重厚な扉を開けた。