mission 10:bitter enmity ~オレの彼女が嫉妬しすぎてかわいい~
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大理石でできているらしい通路に入ると、その先には見覚えのある男が倒れていた。
「ひゃ、誰か倒れてる!」
「ああ、オレ達に悪魔をプレゼントしに来たあの男みたいだな」
恐る恐る近づくディーヴァと、のんびり動くダンテ。
と、その後ろからダンテの顔すれすれに一発の弾丸が飛んできた。
「きゃ……」
振り向けば後ろには先ほど別れたばかりのレディがいた。
ようやく悪魔共を倒し終えたようだ。
「早かったな」
「無事だったんですね、よかったぁ……」
ディーヴァには軽く微笑みを送り、ダンテには鋭い睨みをきかせる。
レディはダンテに銃口を突きつけたまま進み、倒れている男に気が付いた。
自分が探していた、憎き男に。
銃口を相変わらずダンテに向けたまま慌てたように前に進み出る。
「この男を殺したの?」
「あたしたち今来たばっ……もがっ」
「だったらどうする?」
その言葉に激昂したのか、そこからは激しい撃ちあいが始まった。
ダンテはまるで遊んでいるようだったが、レディは本気で撃っていた。
レディの放つ弾丸はすべて、ダンテの銃によって外される。
ダンテは流れ弾がディーヴァに決して当たらないよう微調整しながらすれすれでかわしたのだった。
外れた弾丸が天井のガラスを破損し明かりを消してしまった。
その銃を持つ手を押さえつけながら、ダンテは言う。
「フーム、今はディーヴァみたいな大人しいのが一番好きだが、ヤバい女も嫌いじゃないぜ?」
「うるさい!」
「二人ともやめて、やめてってば!!」
ディーヴァが叫んで止めようとするが、さすがに銃撃戦真っ只中には飛び込んでこれないらしかった。
「心配すんなディーヴァ、……フーゥ!」
ディーヴァに微笑みを送り弾丸をさらにかわしたダンテは、お尻を突き出してレディを突き飛ばした。
よろめいたレディはなおもダンテに弾丸を撃ち、男について語る。
話を大人しく聞きながら、ダンテはそれをただただ受け流し、言いたいだけ言わせた。
「その男はね、悪魔になるなんて言い出して自分の妻を殺してしまったのよ。罪のない人まで何人も巻き込んで……最低のゲス野郎だわ」
話はしっかり聞いているが、ダンテは完全に遊んでいた。
そしてダンテはレディの手足をつかむと、そのままダンスでも踊るかのようにくるくると回った。
そしてその反動を利用し壁に投げ飛ばす。
ディーヴァにならこんなことしないというのに、ダンテは他の女の子に対して扱いがなっていない、そんな気がする。
……基本はたまにだが。
レディは投げ飛ばされながらも、ダンテに発砲した。
ダンテはその全てを紙一重で避ける。
壁にぶつかったレディは、態勢を立て直しダンテを睨み付けた。
ダンテも、穴が開いたコートを残念そうに見つめながら立ち上がる。
「あーあ、こんな穴だらけにしちまって……直すの大変なんだぞ」
ちなみに直すのはディーヴァの仕事。
大変なのはダンテではなく、ディーヴァである。
そして睨み合う二人をディーヴァはハラハラしながら隅で見ている事しかできなかった。
そこから駆けながら連射してくるレディ。
ダンテは飛び上がってその弾丸を自らの弾丸で相殺した。
お互い着地し、向き合ってから再び会話する。
「……そんな男が、どういうわけか私の父親なの」
「それは奇遇だな、オレも家族には苦労してる」
「分かったような口を聞かないで」
ダンテの顔に銃口を突きつける。
この距離では無事ではすまされないだろう、ダンテよりもディーヴァの方がヒヤヒヤしていた。
「悪魔のくせに!」
悪魔のくせに。
その言葉がぐっさりとディーヴァの心に刺さる。
かつて自分がダンテに言って傷つけてしまった言葉である。
ダンテは覚えているだろうか。
言われたダンテ本人より気にしてしまう。
「私の父親だから!家族だから!私の手でケリをつけたかったんだ!」
吐き出すように言い切るレディに、ディーヴァは今度こそダンテが撃たれるのではないか……そう思い飛び出す。
レディの突きつける銃口の前へ。
「やめて撃たないで!…………お願いします」
「ディーヴァ。危ないから下がってろ、な?」
「だって……」
前に飛び出してきたディーヴァを優しくその腕に抱き締め、撫でるダンテ。
その慈しむような表情を見て、レディはようやく銃を下げる。
ダンテはディーヴァをもう一度ひと撫でしてから離れると、単身レディの前に近寄った。
「撃たないのか?今がチャンスだ」
「行って……もういいわ」
どんなに強くても、人間……ディーヴァとそう変わらない少女。
その顔には深い苦悩が滲んでいる。
ダンテはディーヴァを呼び寄せると、揃って次の扉へ向かうことにした。
「家族……ね」
レディの話を聞くうちに、ダンテの心境にも少しの変化が訪れて始めていたのだった。
●あとがき
やったね夢主、技が増えたよ!
「ひゃ、誰か倒れてる!」
「ああ、オレ達に悪魔をプレゼントしに来たあの男みたいだな」
恐る恐る近づくディーヴァと、のんびり動くダンテ。
と、その後ろからダンテの顔すれすれに一発の弾丸が飛んできた。
「きゃ……」
振り向けば後ろには先ほど別れたばかりのレディがいた。
ようやく悪魔共を倒し終えたようだ。
「早かったな」
「無事だったんですね、よかったぁ……」
ディーヴァには軽く微笑みを送り、ダンテには鋭い睨みをきかせる。
レディはダンテに銃口を突きつけたまま進み、倒れている男に気が付いた。
自分が探していた、憎き男に。
銃口を相変わらずダンテに向けたまま慌てたように前に進み出る。
「この男を殺したの?」
「あたしたち今来たばっ……もがっ」
「だったらどうする?」
その言葉に激昂したのか、そこからは激しい撃ちあいが始まった。
ダンテはまるで遊んでいるようだったが、レディは本気で撃っていた。
レディの放つ弾丸はすべて、ダンテの銃によって外される。
ダンテは流れ弾がディーヴァに決して当たらないよう微調整しながらすれすれでかわしたのだった。
外れた弾丸が天井のガラスを破損し明かりを消してしまった。
その銃を持つ手を押さえつけながら、ダンテは言う。
「フーム、今はディーヴァみたいな大人しいのが一番好きだが、ヤバい女も嫌いじゃないぜ?」
「うるさい!」
「二人ともやめて、やめてってば!!」
ディーヴァが叫んで止めようとするが、さすがに銃撃戦真っ只中には飛び込んでこれないらしかった。
「心配すんなディーヴァ、……フーゥ!」
ディーヴァに微笑みを送り弾丸をさらにかわしたダンテは、お尻を突き出してレディを突き飛ばした。
よろめいたレディはなおもダンテに弾丸を撃ち、男について語る。
話を大人しく聞きながら、ダンテはそれをただただ受け流し、言いたいだけ言わせた。
「その男はね、悪魔になるなんて言い出して自分の妻を殺してしまったのよ。罪のない人まで何人も巻き込んで……最低のゲス野郎だわ」
話はしっかり聞いているが、ダンテは完全に遊んでいた。
そしてダンテはレディの手足をつかむと、そのままダンスでも踊るかのようにくるくると回った。
そしてその反動を利用し壁に投げ飛ばす。
ディーヴァにならこんなことしないというのに、ダンテは他の女の子に対して扱いがなっていない、そんな気がする。
……基本はたまにだが。
レディは投げ飛ばされながらも、ダンテに発砲した。
ダンテはその全てを紙一重で避ける。
壁にぶつかったレディは、態勢を立て直しダンテを睨み付けた。
ダンテも、穴が開いたコートを残念そうに見つめながら立ち上がる。
「あーあ、こんな穴だらけにしちまって……直すの大変なんだぞ」
ちなみに直すのはディーヴァの仕事。
大変なのはダンテではなく、ディーヴァである。
そして睨み合う二人をディーヴァはハラハラしながら隅で見ている事しかできなかった。
そこから駆けながら連射してくるレディ。
ダンテは飛び上がってその弾丸を自らの弾丸で相殺した。
お互い着地し、向き合ってから再び会話する。
「……そんな男が、どういうわけか私の父親なの」
「それは奇遇だな、オレも家族には苦労してる」
「分かったような口を聞かないで」
ダンテの顔に銃口を突きつける。
この距離では無事ではすまされないだろう、ダンテよりもディーヴァの方がヒヤヒヤしていた。
「悪魔のくせに!」
悪魔のくせに。
その言葉がぐっさりとディーヴァの心に刺さる。
かつて自分がダンテに言って傷つけてしまった言葉である。
ダンテは覚えているだろうか。
言われたダンテ本人より気にしてしまう。
「私の父親だから!家族だから!私の手でケリをつけたかったんだ!」
吐き出すように言い切るレディに、ディーヴァは今度こそダンテが撃たれるのではないか……そう思い飛び出す。
レディの突きつける銃口の前へ。
「やめて撃たないで!…………お願いします」
「ディーヴァ。危ないから下がってろ、な?」
「だって……」
前に飛び出してきたディーヴァを優しくその腕に抱き締め、撫でるダンテ。
その慈しむような表情を見て、レディはようやく銃を下げる。
ダンテはディーヴァをもう一度ひと撫でしてから離れると、単身レディの前に近寄った。
「撃たないのか?今がチャンスだ」
「行って……もういいわ」
どんなに強くても、人間……ディーヴァとそう変わらない少女。
その顔には深い苦悩が滲んでいる。
ダンテはディーヴァを呼び寄せると、揃って次の扉へ向かうことにした。
「家族……ね」
レディの話を聞くうちに、ダンテの心境にも少しの変化が訪れて始めていたのだった。
●あとがき
やったね夢主、技が増えたよ!