mission 10:bitter enmity ~オレの彼女が嫉妬しすぎてかわいい~
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橋の方……つまりはまた円刃通路は通らなくてはならないのが少々いやだが、ダンテとディーヴァは来た道を戻る。
「あー、いやだいやだ」
ちょっとでもよろけたら首や胴体がサヨナラ状態になりそうなそれ。
ディーヴァはダンテよりも先にそそくさと通り抜けた。
ダンテはディーヴァがまるで砂浜を駆け抜け逃げていくかのように見えたのか、自らもその後を追う。
「アハハ、待てよディーヴァ」
ダンテが笑顔を浮かべて通り抜けようとしたその瞬間だった。
入り口と出口、両方に鉄格子が降りてきてダンテは閉じ込められてしまう。
「なっ!!」
鉄格子のおりた音で気が付いたようだ。
ディーヴァはダンテの方を振り返り目を見開いた。
「えっ!ダンテったらなんでそんなトコに閉じ込められちゃってるの!?」
「し、知らねーよ!オレ、スイッチかなんか踏んだのか?」
「えぇーっ!?」
鉄格子をつかみ、揺さぶったり剣で斬りつけたりしてはみるが、びくともしない。
足元のスイッチか何か……それを探すダンテの背後に悪魔出現の揺らめきが立ち上った。
「っ!ダンテ後ろ!!」
それは首のない騎士の鎧だった。
上下にゆーらゆーらと浮遊しながらダンテに向かって進んできていた。
その首は手元に携えた大きく鋭い刃のような盾……その中央に取り付けられ今にも襲い掛からんと目をギラつかせている。
「うわぁっ」
背後には悪魔のドアップ。
ダンテが気づいた時にはすぐ目の前に迫っており、反対の手に持った剣で斬りつけてきた。
もちろん攻撃を受け入れるダンテではない。
ダンテがかわしたことにより、その姿がディーヴァの目にもしかと映り込んだ。
「く、首なし騎士ぃぃぃ!!」
ふら……とめまいを起こし、壁に体を預けるディーヴァ。
軽く気を失ってしまったようだ。
ちなみに首なし騎士、デュラハンは英語圏では死を予言する者として人々に恐れられる存在である。
ディーヴァはそれを知っていたのかもしれない。
「ディーヴァ!!」
ダンテは倒れたディーヴァを気にしながらも、目の前の悪魔に剣を向けた。
周りにはスイッチ1つ見当たらない。
つまりはこいつらをぶっ潰せばこの鉄格子も上がるかもしれないのだ。
ダンテは真正面からデュラハンに攻撃をしかけた。
だが、よっぽど堅固な材質で作られているのか、まったく歯が立たない。
横から攻撃を加えても硬く、真正面ではその盾にすべてを弾かれ、逆にこちらがダメージを受けるのだ。
その最大の攻撃は盾に備え付けられた鋭い刃。それを高速で回転させながらこちらに向かって突進してくるというもの。
これでは周りの壁にある円刃と対して変わらないではないか。
盾は攻撃を弾き、横も固い、ついでに銃も効かない……とくれば残るは一つ。
後ろからの攻撃しかない。
しかしここは狭い通路内であり、デュラハンは三匹で繋がってやってくる。
非常にやりづらい戦闘だ。
四苦八苦しながらもダンテはまずは一匹、とデュラハンを倒した。
思った通りだ。
背中には赤く光る魂のような物がついており、それが本体……悪魔だったようで攻撃を加えると叫び声をあげて消えていくのだった。
「ちっ、こんな狭い空間で背中にしか攻撃が通らねー妙な悪魔とか……」
そう言ってリベリオンを構えるダンテ。
「めんどくせぇ、もう出てくんなよっ!!」
飛び上がってその背に兜割りを叩き込み、全ての悪魔を駆逐し終えるのだった。
ガシャコン。
デュラハンが倒れたことで鉄格子が上がった。
そして気を失ったままのディーヴァにかけよるダンテ。
「おい、ディーヴァ…しっかりしろ」
「う、う~ん……あれぇ、ダンテ……?はっ!あたし死の宣告を受けたんじゃなかったの?ダンテも死んじゃったの!?」
「バーカ、んなわけねーだろ。さっきのもただのザコ悪魔。早く起きて次行くぞ次」
「……うん、気ぃ失っちゃってゴメンね」
しょぼん、と落ち込むディーヴァを撫でて励ましながら、ダンテは目の前の扉を開けるのだった。
「あー、いやだいやだ」
ちょっとでもよろけたら首や胴体がサヨナラ状態になりそうなそれ。
ディーヴァはダンテよりも先にそそくさと通り抜けた。
ダンテはディーヴァがまるで砂浜を駆け抜け逃げていくかのように見えたのか、自らもその後を追う。
「アハハ、待てよディーヴァ」
ダンテが笑顔を浮かべて通り抜けようとしたその瞬間だった。
入り口と出口、両方に鉄格子が降りてきてダンテは閉じ込められてしまう。
「なっ!!」
鉄格子のおりた音で気が付いたようだ。
ディーヴァはダンテの方を振り返り目を見開いた。
「えっ!ダンテったらなんでそんなトコに閉じ込められちゃってるの!?」
「し、知らねーよ!オレ、スイッチかなんか踏んだのか?」
「えぇーっ!?」
鉄格子をつかみ、揺さぶったり剣で斬りつけたりしてはみるが、びくともしない。
足元のスイッチか何か……それを探すダンテの背後に悪魔出現の揺らめきが立ち上った。
「っ!ダンテ後ろ!!」
それは首のない騎士の鎧だった。
上下にゆーらゆーらと浮遊しながらダンテに向かって進んできていた。
その首は手元に携えた大きく鋭い刃のような盾……その中央に取り付けられ今にも襲い掛からんと目をギラつかせている。
「うわぁっ」
背後には悪魔のドアップ。
ダンテが気づいた時にはすぐ目の前に迫っており、反対の手に持った剣で斬りつけてきた。
もちろん攻撃を受け入れるダンテではない。
ダンテがかわしたことにより、その姿がディーヴァの目にもしかと映り込んだ。
「く、首なし騎士ぃぃぃ!!」
ふら……とめまいを起こし、壁に体を預けるディーヴァ。
軽く気を失ってしまったようだ。
ちなみに首なし騎士、デュラハンは英語圏では死を予言する者として人々に恐れられる存在である。
ディーヴァはそれを知っていたのかもしれない。
「ディーヴァ!!」
ダンテは倒れたディーヴァを気にしながらも、目の前の悪魔に剣を向けた。
周りにはスイッチ1つ見当たらない。
つまりはこいつらをぶっ潰せばこの鉄格子も上がるかもしれないのだ。
ダンテは真正面からデュラハンに攻撃をしかけた。
だが、よっぽど堅固な材質で作られているのか、まったく歯が立たない。
横から攻撃を加えても硬く、真正面ではその盾にすべてを弾かれ、逆にこちらがダメージを受けるのだ。
その最大の攻撃は盾に備え付けられた鋭い刃。それを高速で回転させながらこちらに向かって突進してくるというもの。
これでは周りの壁にある円刃と対して変わらないではないか。
盾は攻撃を弾き、横も固い、ついでに銃も効かない……とくれば残るは一つ。
後ろからの攻撃しかない。
しかしここは狭い通路内であり、デュラハンは三匹で繋がってやってくる。
非常にやりづらい戦闘だ。
四苦八苦しながらもダンテはまずは一匹、とデュラハンを倒した。
思った通りだ。
背中には赤く光る魂のような物がついており、それが本体……悪魔だったようで攻撃を加えると叫び声をあげて消えていくのだった。
「ちっ、こんな狭い空間で背中にしか攻撃が通らねー妙な悪魔とか……」
そう言ってリベリオンを構えるダンテ。
「めんどくせぇ、もう出てくんなよっ!!」
飛び上がってその背に兜割りを叩き込み、全ての悪魔を駆逐し終えるのだった。
ガシャコン。
デュラハンが倒れたことで鉄格子が上がった。
そして気を失ったままのディーヴァにかけよるダンテ。
「おい、ディーヴァ…しっかりしろ」
「う、う~ん……あれぇ、ダンテ……?はっ!あたし死の宣告を受けたんじゃなかったの?ダンテも死んじゃったの!?」
「バーカ、んなわけねーだろ。さっきのもただのザコ悪魔。早く起きて次行くぞ次」
「……うん、気ぃ失っちゃってゴメンね」
しょぼん、と落ち込むディーヴァを撫でて励ましながら、ダンテは目の前の扉を開けるのだった。