mission 9:jealousy to the devils ~依存しあう関係~
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ダンテの剣が光を反射して鈍く光る。
それを合図に、ネヴァンは地面から黒い刃状の影をダンテの元へと送った。
地面を切り裂きながらダンテを執拗に追う黒い刃だが、ダンテにはかわすなど容易い。
ダンテは軽くバク転してかわしきると短く鼻で笑った。
「こんなのラクにかわせるぜっ」
「でもあの子はどうかしら?」
「ッディーヴァ!?」
そのネヴァンの言葉にあわてたように愛し人を見る。
ダンテのかわした黒刃は、ディーヴァに向かっていた。
「なめないでよねっ!これくらいあたしだって」
ディーヴァも負けない。
自分の意思で出したとでもいうのだろうか、神々しい翼をはためかせ、ディーヴァがその衝撃でジャンプしてかわした。
そしてネヴァンをにらみながらダンテに指示する。
まるでヴァルキリー、戦乙女だ。
「ダンテ、あたしのことは気にせず戦ってやっつけてよ!」
「えぇ~?わ、わかった……」
オレのディーヴァはあんなに強い子だったか?
一瞬別人に見えた。
もしかしてレディのせいだったり……おっといけない。
ダンテはその考えを振り払うと、ディーヴァに言われた通り、ネヴァンに向き直った。
よっぽどの攻撃がこない限りは、取りあえず敵を倒すのを優先させよう。
攻撃してわかったが、その最大の特徴はその身にまとわせた蝙蝠。
それがバリアの役目を担い攻撃を無効化しているようで、銃もしくは、攻撃範囲の広い武器で蝙蝠をひっぺがさねば始まらないと思う。
だが、どの武器で行くかだ……。
迷うダンテに声をかけるのはもちろん。
『我がお相手致そうぞ』
ケルベロスだ。
アグニもルドラも、ダンテに話すな!と指示を受けているので自分を勧めることができないのだ。
とするとどうしたって、ケルベロスになるというわけ。
「よしきた!」
『この魔女は氷も弱点だ、我が役に立てるであろう』
氷が弱点との話。
それを耳にしたディーヴァがぶふっと吹き出して言う。
「長く生きてるから冷え症なんじゃないんですかー?そんな露出してばかりいると関節痛ひどくなりますよー」
遠回しだったが、ディーヴァが言いたいのはネヴァンはババアだ、ということ。
悪魔に寿命や適齢期というものが存在するかはともかく、生きた年数だけなら完全に年増である。
むかちーん!
そんな効果音が聞こえた気がした。
ネヴァンの形のいい眉がひきつりゆく。
予備動作なしにスッと手を差し出すと、ネヴァンは身にまとった蝙蝠を群れで飛ばして攻撃。
群れをなした蝙蝠は、電撃を伴いディーヴァを襲う。
一発でも当たれば大怪我は免れないため、横に飛んでかわしきるディーヴァ。
「ひゃうっ、あぶないなぁ……」
「小娘は黙っていなさい?」
「何よっ本当のことでしょ、オバサン!!」
「きぃぃぃぃい!!」
それからしばらくは、醜い女同士の言い合いが続く。
ダンテは無理矢理会話に割り込んだ。
「おい、どっちもいい加減にしやがれ!特にディーヴァ、お前は悪魔が嫌いだろーが。挑発すんなって」
「ご、ごめん……」
「あと、そっちのてめえも落ち着けや!!」
途端、ディーヴァはピタリと行動を止める。
その背の翼も消えてしまった。
満足そうに頷いてから、ダンテは体を捻りながらケルベロスを回転させ、ネヴァンに攻撃をしかける。
リベリオンよりはリーチこそ短いが、当たれば蝙蝠をガリガリ削れるだろう。
だが、読んでいたか頭に血が上っているからか、ネヴァンの行動はダンテよりも早かった。
「ウルサイ!」
「ぐっ!」
その場でくるくると回転し出すと、ネヴァンの服の役目を担っていた蝙蝠が鋭い刃となってダンテを襲う。
一瞬にして吹っ飛ばされてしまった。
ダンテは放っておいて、ネヴァンは一瞬でディーヴァの元に現れる。
ディーヴァの細いあごをつかんで上に向かせると、視線を合わせた。
ダンテと同じくらいだからか、思ったよりも身長差が大きく威圧感たっぷり。
加えて怒っている状態で、とてつもなく怖い。
「小娘ぇ~よくもオバサンなんて言ったわね。これでも魔界じゃ一、二を争う美女よ?エキドナやリリスなんか目ではないわ」
エキドナにリリス、誰だよ。
未来に出会うかもしれない、悪魔の名前だ。
まだこの時のダンテとディーヴァは知らない。
「だ、だから何?ダンテを誘惑するなんて絶対許さないんだから!」
いつもとはちがい、珍しくずいぶんと強気だが、表情はやはり恐怖に青ざめていた。
ゼロ距離で攻撃されてはかなわない。
「ディーヴァを離しやがれっ!あと、オレを無視するなぁ!!」
ダンテは無視されるのが好きではない。
ディーヴァに当てぬよう気をつけながら、ダンテはネヴァンの脳天にケルベロスを叩きつけた。
ゴッ!!
いい音が響いた。
それを合図に、ネヴァンは地面から黒い刃状の影をダンテの元へと送った。
地面を切り裂きながらダンテを執拗に追う黒い刃だが、ダンテにはかわすなど容易い。
ダンテは軽くバク転してかわしきると短く鼻で笑った。
「こんなのラクにかわせるぜっ」
「でもあの子はどうかしら?」
「ッディーヴァ!?」
そのネヴァンの言葉にあわてたように愛し人を見る。
ダンテのかわした黒刃は、ディーヴァに向かっていた。
「なめないでよねっ!これくらいあたしだって」
ディーヴァも負けない。
自分の意思で出したとでもいうのだろうか、神々しい翼をはためかせ、ディーヴァがその衝撃でジャンプしてかわした。
そしてネヴァンをにらみながらダンテに指示する。
まるでヴァルキリー、戦乙女だ。
「ダンテ、あたしのことは気にせず戦ってやっつけてよ!」
「えぇ~?わ、わかった……」
オレのディーヴァはあんなに強い子だったか?
一瞬別人に見えた。
もしかしてレディのせいだったり……おっといけない。
ダンテはその考えを振り払うと、ディーヴァに言われた通り、ネヴァンに向き直った。
よっぽどの攻撃がこない限りは、取りあえず敵を倒すのを優先させよう。
攻撃してわかったが、その最大の特徴はその身にまとわせた蝙蝠。
それがバリアの役目を担い攻撃を無効化しているようで、銃もしくは、攻撃範囲の広い武器で蝙蝠をひっぺがさねば始まらないと思う。
だが、どの武器で行くかだ……。
迷うダンテに声をかけるのはもちろん。
『我がお相手致そうぞ』
ケルベロスだ。
アグニもルドラも、ダンテに話すな!と指示を受けているので自分を勧めることができないのだ。
とするとどうしたって、ケルベロスになるというわけ。
「よしきた!」
『この魔女は氷も弱点だ、我が役に立てるであろう』
氷が弱点との話。
それを耳にしたディーヴァがぶふっと吹き出して言う。
「長く生きてるから冷え症なんじゃないんですかー?そんな露出してばかりいると関節痛ひどくなりますよー」
遠回しだったが、ディーヴァが言いたいのはネヴァンはババアだ、ということ。
悪魔に寿命や適齢期というものが存在するかはともかく、生きた年数だけなら完全に年増である。
むかちーん!
そんな効果音が聞こえた気がした。
ネヴァンの形のいい眉がひきつりゆく。
予備動作なしにスッと手を差し出すと、ネヴァンは身にまとった蝙蝠を群れで飛ばして攻撃。
群れをなした蝙蝠は、電撃を伴いディーヴァを襲う。
一発でも当たれば大怪我は免れないため、横に飛んでかわしきるディーヴァ。
「ひゃうっ、あぶないなぁ……」
「小娘は黙っていなさい?」
「何よっ本当のことでしょ、オバサン!!」
「きぃぃぃぃい!!」
それからしばらくは、醜い女同士の言い合いが続く。
ダンテは無理矢理会話に割り込んだ。
「おい、どっちもいい加減にしやがれ!特にディーヴァ、お前は悪魔が嫌いだろーが。挑発すんなって」
「ご、ごめん……」
「あと、そっちのてめえも落ち着けや!!」
途端、ディーヴァはピタリと行動を止める。
その背の翼も消えてしまった。
満足そうに頷いてから、ダンテは体を捻りながらケルベロスを回転させ、ネヴァンに攻撃をしかける。
リベリオンよりはリーチこそ短いが、当たれば蝙蝠をガリガリ削れるだろう。
だが、読んでいたか頭に血が上っているからか、ネヴァンの行動はダンテよりも早かった。
「ウルサイ!」
「ぐっ!」
その場でくるくると回転し出すと、ネヴァンの服の役目を担っていた蝙蝠が鋭い刃となってダンテを襲う。
一瞬にして吹っ飛ばされてしまった。
ダンテは放っておいて、ネヴァンは一瞬でディーヴァの元に現れる。
ディーヴァの細いあごをつかんで上に向かせると、視線を合わせた。
ダンテと同じくらいだからか、思ったよりも身長差が大きく威圧感たっぷり。
加えて怒っている状態で、とてつもなく怖い。
「小娘ぇ~よくもオバサンなんて言ったわね。これでも魔界じゃ一、二を争う美女よ?エキドナやリリスなんか目ではないわ」
エキドナにリリス、誰だよ。
未来に出会うかもしれない、悪魔の名前だ。
まだこの時のダンテとディーヴァは知らない。
「だ、だから何?ダンテを誘惑するなんて絶対許さないんだから!」
いつもとはちがい、珍しくずいぶんと強気だが、表情はやはり恐怖に青ざめていた。
ゼロ距離で攻撃されてはかなわない。
「ディーヴァを離しやがれっ!あと、オレを無視するなぁ!!」
ダンテは無視されるのが好きではない。
ディーヴァに当てぬよう気をつけながら、ダンテはネヴァンの脳天にケルベロスを叩きつけた。
ゴッ!!
いい音が響いた。