mission 9:jealousy to the devils ~依存しあう関係~
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地下水脈の通る遺跡のような場所にきた。
そこはエニグマ共の巣窟と化していた。
「ここもさっきは悪魔いなかったのに……なんだろ、悪魔ってバージルさんの味方だったのかな?」
これはアーカムの策略によるものなのだが、それには誰も気が付いていない。
アーカムと行動を共にするバージルでさえも……。
エボニーとアイボリーを正面、背後、左右に散らばるエニグマに向けて撃つ。
そのまま高火力の弾丸を放つことでダンテはエニグマを軽々と破壊した。
「矢なんて時代遅れだぜ!」
その次の扉を開けると、壁一面に取り付けられた刃物がギュルンギュルンと回転している通路に出た。
興味深げにまじまじと観察するダンテ。
そしてその刃にあろうことか手を伸ばそうとした。
「なんだこれ」
「わーっ危ないから触らないで!手がすっぱり切れてどっか飛んでっちゃうよ!」
「……そういえばオレ、手とかもなくなったら再生するのか?」
ぼそりと恐ろしいことを呟く。
痛みだってあるはずなのに、治るからとすぐ危ないことをするこのダンテの癖は嫌いだ。
「そういうのいいから!頼むから試したりしないでよ!?」
「へいへい。じゃあこいつらで試すか」
そこにたむろしていた悪魔をケルベロスで弾き飛ばし、壁の刃で切り刻む。
切り刻まれた悪魔達は、もちろん復活することなく砂に帰った。
……砂でよかった。
そこから次に出たのは神殿のような造形を晒す、大地底湖。
下は流れの早い水で満たされていた。
「ここからはどう行くんだ?」
「ごめん、あたしここから先は知らないんだぁ……」
「んだよ、役に立たねえな」
「ごめんねー?役に立たない上に戦えなくて!何にも出来ないただの悪魔の獲物でごめんなさいねー?」
「誰もそこまで言ってない……」
何をそこまで怒っているのか、機嫌悪そうなディーヴァ。女心と秋の空か。今は冬だけど。
それを冷や汗たらたらでいさめながら、ダンテはフロア内を見渡した。
すぐそばに仕掛けのような物がある。
見れば『仮面の大いなる力を取り戻せ、さすれば湖を割るなど造作もない』とあった。
「この顔になんかはめこむみたいだな」
「仮面をはめるんじゃない?本人もそう言ってるし」
「だろうな」
その像の仕掛けがさし示す向こうは湖の先。祭壇のような場所。
何かがキラリと光をはなっている。
「この先になんかあるみたいだが……飛んでみっか?」
ズルをしようともくろむダンテ。
だが、それは他でもないディーヴァによって禁止されてしまった。
「やめときなよ、順番に攻略してこ?」
「まあ、そうだな。誘導してるヤツもそれがお望みみたいだしな」
誘導しているヤツ、それはアーカムでもバージルでもなくましてやストーリーを作った公式さんでもない。
プレイヤーであり、お話を書いている奴である。
ザー……。
流れ落ちるは大きな滝。
それが川となり湖となり、この地を水で満たしている。
「すごい勢いの滝だね。マイナスイオンたっぷり!!癒される~」
ぐーっと伸びをして全身にマイナスイオンを浴びるディーヴァ。
ここにきてから体は緊張しっぱなし、精神的にもいっぱいいっぱいだったのだ。
少しくらい癒しの空間がなくては胃に穴があいてしまう。
そして同じく横でダンテも真似して伸びをしている。
「確かに癒されるかもしれないけど、オレの癒しの元はディーヴァのキス、かな?」
「ダンテは滝行でもしたらいいよ。少しくらいその煩悩を落としなさい」
「やーだね。それがなくなったらただのバージルになっちまうだろ」
「バージルさんは煩悩ないって?」
「いや、バージルも男だし俺と双子だもんな。煩悩くらいあるかもだぜ!……ん?」
キスを要求しようとするダンテを手でさえぎるディーヴァ。
……と、唇を近づけるダンテは視界の端に移りこむ物に気がついた。
「どうしたの?」
「上になんかあるな……ちょっと待ってろ」
キラッと光を反射して黒光りするものが、上に置いてあるようだ。
ダンテは壁を登り、飛び上がると、その何かを手にして戻ってきた。
「へへっ、いーもんめっけ」
「なにその凶悪なの」
ダンテが愛おしそうに手に抱えている物。
何故そんなところにあったのか定かではないが、買ったら高いであろう大口径大型ライフルだった。
「んー?スパイラルだな。スパイラルマガジン、つまり円筒型の弾倉が積んであるスナイパーライフルってヤツだ。貫通力の高い弾丸を発射するライフルなんだぜ?直線上に並んでる悪魔がいたらまとめて木端微塵だ!絶対的破壊力を誇るこいつと、オレの魔力で作る弾丸を合わせたところを想像してみ?超絶無敵だろ?」
ふっふっふ。
そう笑うダンテにディーヴァは口元を引きつらせて答えることしかできなかった。
「へ、へぇ〜……そうなんだぁ……」
銃のウンチクを垂れられてもさっぱりわからない。
これだからガンオタは。
ディーヴァの学校にもこういう人はいる。
普段はそうでもないのに、好きなものの話になると途端高揚してつらつらといつまでも話し続けるのだ。
実際に使っているだけ、ダンテの方がよりこわい気がした。
そこはエニグマ共の巣窟と化していた。
「ここもさっきは悪魔いなかったのに……なんだろ、悪魔ってバージルさんの味方だったのかな?」
これはアーカムの策略によるものなのだが、それには誰も気が付いていない。
アーカムと行動を共にするバージルでさえも……。
エボニーとアイボリーを正面、背後、左右に散らばるエニグマに向けて撃つ。
そのまま高火力の弾丸を放つことでダンテはエニグマを軽々と破壊した。
「矢なんて時代遅れだぜ!」
その次の扉を開けると、壁一面に取り付けられた刃物がギュルンギュルンと回転している通路に出た。
興味深げにまじまじと観察するダンテ。
そしてその刃にあろうことか手を伸ばそうとした。
「なんだこれ」
「わーっ危ないから触らないで!手がすっぱり切れてどっか飛んでっちゃうよ!」
「……そういえばオレ、手とかもなくなったら再生するのか?」
ぼそりと恐ろしいことを呟く。
痛みだってあるはずなのに、治るからとすぐ危ないことをするこのダンテの癖は嫌いだ。
「そういうのいいから!頼むから試したりしないでよ!?」
「へいへい。じゃあこいつらで試すか」
そこにたむろしていた悪魔をケルベロスで弾き飛ばし、壁の刃で切り刻む。
切り刻まれた悪魔達は、もちろん復活することなく砂に帰った。
……砂でよかった。
そこから次に出たのは神殿のような造形を晒す、大地底湖。
下は流れの早い水で満たされていた。
「ここからはどう行くんだ?」
「ごめん、あたしここから先は知らないんだぁ……」
「んだよ、役に立たねえな」
「ごめんねー?役に立たない上に戦えなくて!何にも出来ないただの悪魔の獲物でごめんなさいねー?」
「誰もそこまで言ってない……」
何をそこまで怒っているのか、機嫌悪そうなディーヴァ。女心と秋の空か。今は冬だけど。
それを冷や汗たらたらでいさめながら、ダンテはフロア内を見渡した。
すぐそばに仕掛けのような物がある。
見れば『仮面の大いなる力を取り戻せ、さすれば湖を割るなど造作もない』とあった。
「この顔になんかはめこむみたいだな」
「仮面をはめるんじゃない?本人もそう言ってるし」
「だろうな」
その像の仕掛けがさし示す向こうは湖の先。祭壇のような場所。
何かがキラリと光をはなっている。
「この先になんかあるみたいだが……飛んでみっか?」
ズルをしようともくろむダンテ。
だが、それは他でもないディーヴァによって禁止されてしまった。
「やめときなよ、順番に攻略してこ?」
「まあ、そうだな。誘導してるヤツもそれがお望みみたいだしな」
誘導しているヤツ、それはアーカムでもバージルでもなくましてやストーリーを作った公式さんでもない。
プレイヤーであり、お話を書いている奴である。
ザー……。
流れ落ちるは大きな滝。
それが川となり湖となり、この地を水で満たしている。
「すごい勢いの滝だね。マイナスイオンたっぷり!!癒される~」
ぐーっと伸びをして全身にマイナスイオンを浴びるディーヴァ。
ここにきてから体は緊張しっぱなし、精神的にもいっぱいいっぱいだったのだ。
少しくらい癒しの空間がなくては胃に穴があいてしまう。
そして同じく横でダンテも真似して伸びをしている。
「確かに癒されるかもしれないけど、オレの癒しの元はディーヴァのキス、かな?」
「ダンテは滝行でもしたらいいよ。少しくらいその煩悩を落としなさい」
「やーだね。それがなくなったらただのバージルになっちまうだろ」
「バージルさんは煩悩ないって?」
「いや、バージルも男だし俺と双子だもんな。煩悩くらいあるかもだぜ!……ん?」
キスを要求しようとするダンテを手でさえぎるディーヴァ。
……と、唇を近づけるダンテは視界の端に移りこむ物に気がついた。
「どうしたの?」
「上になんかあるな……ちょっと待ってろ」
キラッと光を反射して黒光りするものが、上に置いてあるようだ。
ダンテは壁を登り、飛び上がると、その何かを手にして戻ってきた。
「へへっ、いーもんめっけ」
「なにその凶悪なの」
ダンテが愛おしそうに手に抱えている物。
何故そんなところにあったのか定かではないが、買ったら高いであろう大口径大型ライフルだった。
「んー?スパイラルだな。スパイラルマガジン、つまり円筒型の弾倉が積んであるスナイパーライフルってヤツだ。貫通力の高い弾丸を発射するライフルなんだぜ?直線上に並んでる悪魔がいたらまとめて木端微塵だ!絶対的破壊力を誇るこいつと、オレの魔力で作る弾丸を合わせたところを想像してみ?超絶無敵だろ?」
ふっふっふ。
そう笑うダンテにディーヴァは口元を引きつらせて答えることしかできなかった。
「へ、へぇ〜……そうなんだぁ……」
銃のウンチクを垂れられてもさっぱりわからない。
これだからガンオタは。
ディーヴァの学校にもこういう人はいる。
普段はそうでもないのに、好きなものの話になると途端高揚してつらつらといつまでも話し続けるのだ。
実際に使っているだけ、ダンテの方がよりこわい気がした。