mission 9:jealousy to the devils ~依存しあう関係~
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次の部屋に来た二人。
上から水が流れ落ち、向こうの方には光り輝く仕掛けのような物が見える場所だ。
「あ、ここで転んだの」
「なるほどな」
今いる場所からは一段低くなっていて、そこに水が流れ込んでいる。この段差ならディーヴァのような鈍臭い女子が転べばそのまますってんころりん!になっても、仕方ないかもしれない。
怪我がなくて何よりだ。
そしてこの水。悪魔の塔だからと綺麗な水には期待してなかったが、そこには意外に綺麗な水がたまっていた。
ちょどいい。ダンテはここの水を使うことにした。
「この水でおとすか」
滝のように流れ落ちる水を使い、ダンテは体中にこびりついた血液を洗い流す。
ディーヴァの方も、ダンテと密着したことでブラウスやスカートにくっついてしまった血液を落とそうと再び水を浴びた。
少し寒いが、悪魔の生臭い血がついたままよりはいいだろう。
普通の悪魔の血は結晶化するくせに、なぜリヴァイアサンの血は液体のままなのか。文句を言いたい。
「やっぱりいい眺めだな」
濡れて張り付くディーヴァのブラウス。
ブラジャーの模様がくっきり判別できるし、そのばいーんと揺れる乳の形が見ただけでわかる。
先ほどのように下着モロ見え状態よりも、そそる何かがそこにはあった!
「みーるーなー!一回10ドル!!」
「ほぉー、10ドルでいいのか?安いな」
「ダンテには高い買い物でしょ。ツケだらけの万年金欠ダンテさん?」
「はっ、10ドルくらいすぐ用意するぜ?」
と、まあ、綺麗になったところで次の扉へ向かうダンテとディーヴァ。
扉にはまたもや青い封印がこちらを嘲笑うかのようになされていた。
この封印だが、赤いものと青いものがあり、赤は悪魔を殲滅するまでは解けず、青は仕掛けをクリアしなくては解けない仕組みになっているよう。
赤はダンテにとってラクなものだが、青は苦手な部類に入る。頭を使うからだ。
別にダンテだって、使える頭は持っているはずなのに、使うことを嫌がる。考えを放棄したがる。
困ったものだ。
「ちっ、青い封印かよ」
「えー。さっきはそんなのなかったのに!」
「あれを解けってことだろ」
指さす向こうには光る仕掛けが。
ディーヴァが走り寄り、石碑を確認する。
「『暗き沈んだ像に光を与えれば、新たな道が開かれるであろう』……だってさ。紋章はあるけど関係はないみたいだね。もう起動してる状態だわ」
「じゃあなにすりゃいいんだ?」
「簡単。この手前の像に光の先を当てるんでしょ?」
今度はディーヴァが像を指さした。
ダンテが光の先をどう当てるか考え込みながら、その像を見る。
「んん?この像……悪魔の姿になった親父に似てるな。……落書きしてえ。なあ、油性マジックもってないか?」
何をバカなことを抜かしているのだろうか。
ダンテ、貴方は父親に何か恨みでもあるんですか?
「そんなもの持ってません!って……あったんだけど」
ディーヴァが一応ということで内ポケットを確認する。
出て来たのはメモ紙とペン、そして油性マジックだった。
「貸せ!」
「いやです、遊んでる暇ないの!」
「ちぇっ、まあいいか。で、どれ壊せばいい?」
「……あのさ、あたしいなかったらどうしてたわけ?ちょっとは考えて!」
「いいじゃねーか、いるんだし」
頭をかかえてため息を吐く。
ダメだこの人、あたしがいたらまったく頭使わなくなるんではなかろうか。
「まったく…こんなの簡単でしょ?ここと……ここ」
ディーヴァはダンテに光を放つ像のすぐ隣をまず破壊、そしてか暗く沈んだ像、とやらの目の前の斜めを向いたオブジェを破壊するよう指示した。
その二つを破壊してみると手前の像に光が当たり、連動していたらしい青い封印が破られた。
これで次の扉をくぐれるというもの。
「そう言えば、さっきの姿どうだった?」
「さっきのって?」
「蜘蛛退治の時に魔人化したろ?オレのあの悪魔としての姿だよ」
答えを知るのが恐くて、わざと聞いてこなかったのだが、やはり気になる物である。
恐いから一緒にいたくない、なんて言われたらきっと自分は立ち直れない。
立ち直れないだけならまだいいが、ディーヴァに何をしでかすか……。
「……恐かったか?」
「少しだけ……ね。
鱗のような硬いな体に、尖った爪や牙。ああ、やっぱりダンテも悪魔なんだな~って思った。
怖く思うのはしかたないよね。だってあたしには天使の血が流れてるもん。この血は、どうあっても悪魔のことを敵と認識してしまう」
少しとは言いつつも、はっきりと怖いと言われた。じわじわと黒い感情が胸に満ちてくる。
だが、その次の言葉で救われた。
でもね、同時にダンテなんだ~って思ったら、急に恐くなくなってとっても安心したの」
悪魔や半魔という括りではなく、ダンテとして。個として見られ嬉しく思う。
「……そうか、なら良かった」
「うん、この手にあたしは守られてる」
ダンテの手をとり、ディーヴァは自分の頬に当てて擦り寄せる。
そんなディーヴァの様子を、ダンテは愛しげに見つめた。
上から水が流れ落ち、向こうの方には光り輝く仕掛けのような物が見える場所だ。
「あ、ここで転んだの」
「なるほどな」
今いる場所からは一段低くなっていて、そこに水が流れ込んでいる。この段差ならディーヴァのような鈍臭い女子が転べばそのまますってんころりん!になっても、仕方ないかもしれない。
怪我がなくて何よりだ。
そしてこの水。悪魔の塔だからと綺麗な水には期待してなかったが、そこには意外に綺麗な水がたまっていた。
ちょどいい。ダンテはここの水を使うことにした。
「この水でおとすか」
滝のように流れ落ちる水を使い、ダンテは体中にこびりついた血液を洗い流す。
ディーヴァの方も、ダンテと密着したことでブラウスやスカートにくっついてしまった血液を落とそうと再び水を浴びた。
少し寒いが、悪魔の生臭い血がついたままよりはいいだろう。
普通の悪魔の血は結晶化するくせに、なぜリヴァイアサンの血は液体のままなのか。文句を言いたい。
「やっぱりいい眺めだな」
濡れて張り付くディーヴァのブラウス。
ブラジャーの模様がくっきり判別できるし、そのばいーんと揺れる乳の形が見ただけでわかる。
先ほどのように下着モロ見え状態よりも、そそる何かがそこにはあった!
「みーるーなー!一回10ドル!!」
「ほぉー、10ドルでいいのか?安いな」
「ダンテには高い買い物でしょ。ツケだらけの万年金欠ダンテさん?」
「はっ、10ドルくらいすぐ用意するぜ?」
と、まあ、綺麗になったところで次の扉へ向かうダンテとディーヴァ。
扉にはまたもや青い封印がこちらを嘲笑うかのようになされていた。
この封印だが、赤いものと青いものがあり、赤は悪魔を殲滅するまでは解けず、青は仕掛けをクリアしなくては解けない仕組みになっているよう。
赤はダンテにとってラクなものだが、青は苦手な部類に入る。頭を使うからだ。
別にダンテだって、使える頭は持っているはずなのに、使うことを嫌がる。考えを放棄したがる。
困ったものだ。
「ちっ、青い封印かよ」
「えー。さっきはそんなのなかったのに!」
「あれを解けってことだろ」
指さす向こうには光る仕掛けが。
ディーヴァが走り寄り、石碑を確認する。
「『暗き沈んだ像に光を与えれば、新たな道が開かれるであろう』……だってさ。紋章はあるけど関係はないみたいだね。もう起動してる状態だわ」
「じゃあなにすりゃいいんだ?」
「簡単。この手前の像に光の先を当てるんでしょ?」
今度はディーヴァが像を指さした。
ダンテが光の先をどう当てるか考え込みながら、その像を見る。
「んん?この像……悪魔の姿になった親父に似てるな。……落書きしてえ。なあ、油性マジックもってないか?」
何をバカなことを抜かしているのだろうか。
ダンテ、貴方は父親に何か恨みでもあるんですか?
「そんなもの持ってません!って……あったんだけど」
ディーヴァが一応ということで内ポケットを確認する。
出て来たのはメモ紙とペン、そして油性マジックだった。
「貸せ!」
「いやです、遊んでる暇ないの!」
「ちぇっ、まあいいか。で、どれ壊せばいい?」
「……あのさ、あたしいなかったらどうしてたわけ?ちょっとは考えて!」
「いいじゃねーか、いるんだし」
頭をかかえてため息を吐く。
ダメだこの人、あたしがいたらまったく頭使わなくなるんではなかろうか。
「まったく…こんなの簡単でしょ?ここと……ここ」
ディーヴァはダンテに光を放つ像のすぐ隣をまず破壊、そしてか暗く沈んだ像、とやらの目の前の斜めを向いたオブジェを破壊するよう指示した。
その二つを破壊してみると手前の像に光が当たり、連動していたらしい青い封印が破られた。
これで次の扉をくぐれるというもの。
「そう言えば、さっきの姿どうだった?」
「さっきのって?」
「蜘蛛退治の時に魔人化したろ?オレのあの悪魔としての姿だよ」
答えを知るのが恐くて、わざと聞いてこなかったのだが、やはり気になる物である。
恐いから一緒にいたくない、なんて言われたらきっと自分は立ち直れない。
立ち直れないだけならまだいいが、ディーヴァに何をしでかすか……。
「……恐かったか?」
「少しだけ……ね。
鱗のような硬いな体に、尖った爪や牙。ああ、やっぱりダンテも悪魔なんだな~って思った。
怖く思うのはしかたないよね。だってあたしには天使の血が流れてるもん。この血は、どうあっても悪魔のことを敵と認識してしまう」
少しとは言いつつも、はっきりと怖いと言われた。じわじわと黒い感情が胸に満ちてくる。
だが、その次の言葉で救われた。
でもね、同時にダンテなんだ~って思ったら、急に恐くなくなってとっても安心したの」
悪魔や半魔という括りではなく、ダンテとして。個として見られ嬉しく思う。
「……そうか、なら良かった」
「うん、この手にあたしは守られてる」
ダンテの手をとり、ディーヴァは自分の頬に当てて擦り寄せる。
そんなディーヴァの様子を、ダンテは愛しげに見つめた。