mission 9:jealousy to the devils ~依存しあう関係~
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次の場所に来た途端、ダンテと同じ表情になるディーヴァ。
つまり嫌そうな顔だ。
「ん、眉間にしわ寄せてどした?」
「あのね、ここにいる悪魔に食べられそうになったの……」
「ああ、レディに助けられたってヤツな」
「うん。蜘蛛の悪魔だったの」
「あれか?」
ダンテが壁を指さした。
そこには女郎蜘蛛の姿をした悪魔が牙をカシャカシャ言わせてこちらを見据えていた。
ギリシア神話の蜘蛛にされた女、アラクネからとってアルケニーとでも呼んでやろう。
「そうそうあれ……って!!いやああああ!!ダンテなんとかしてー!」
「おいおいひっつくと血が付くぞ」
「そんなのどうでもいいのー!」
「……さいですか」
白いブラウスに血がつくのも気にせず、ディーヴァはダンテの背中に縋り付いた。まあ、もともと運ぶために少し付着してしまっていたし、今更か。
ようやくディーヴァに触れられて、少しだけいい気分になりながらリベリオンを手にするダンテ。
「フッ……ディーヴァが世話になったみたいだしな、いっちょ派手に行くか!」
金切声と共に、壁を駆け下りてくるアルケニー。
ダンテはその背にディーヴァを背負うと、そのままリベリオンを振るった。
「ちょっと待って。あたしの事をおぶったままだってば!」
「軽いもんだ。それよりしっかり掴まってろ」
「う、うん……!」
ディーヴァは落ちぬよう、しっかりとダンテの首に腕をまわした。
こうしてようやくダンテと触れられて、ディーヴァ自身もとてもうれしいのだ。血生臭いけれど。
そうこうしている間にも、アルケニー共はダンテに迫り来る。
俊敏なハンターたる彼女達はカサカサと素早いステップを踏み、鎌のような鋭い前足を振り上げた。
ディーヴァを抱えて動きづらいだろうに、ダンテはそんな風には見えず軽やかにかわす。
そこから素早くリベリオンで斬りつけた。
アルケニーの足は倒れてもなお、バタバタと全て異なる動きで蠢いている。
ディーヴァはダンテの背中で嫌そうな表情をして感想をのべた。
「うわーホント嫌な動き!」
「いいから黙ってないと舌噛む、ぞっ!!」
リベリオンを渾身の力で飛ばし、次のアルケニーを壁に縫い止めるダンテ。
昆虫標本の完成だ。
そのまま追い討ちをかけるかの如く、強引にねじ込むようなスラストキックをお見舞いする。
二体のアルケニーはダンテの猛攻の元にひれ伏した。
続けざま壁より降ってきたアルケニー。
リベリオンを手元に戻すと、続いてアグニとルドラを構えなおす。
「そいやぁ!!」
地面に突き立ててクロウラーを繰り出しアルケニーをその炎で焼きつくす。
相手の叫び方を見るに、とてもよく効いているみたいだ。
もしかしたら炎に弱いのかもしれない。
まるでポケ●ン。
「虫だけに火に弱いみたいだな。これからどんどん虫を焼こうぜ!」
「バカなこと言ってないで上見て、上っ」
もう一匹いたようだ。
アルケニーがその尻から放った糸によって、二人は絡めとられてしまった。
「きゃー!!」
「おおお?ディーヴァとこうやって密着出来るのはうれしいが、ちょっとばかしキツキツだなッと!」
身動きが取れない。
アルケニーは糸の先をジリジリと引っ張り、鎌のような足やその牙をぎらつかせている。
斬りつける気か、それとも喰らう気か。
どちらにせよこのままでは二人とも攻撃を受けてしまう。
「うりゃー!!」
ダンテはその身に宿る悪魔の力を解放すると、自身を悪魔の姿へと変貌させた。
その背にディーヴァを背負ったままである。
「きゃ……」
「ディーヴァ。少し恐いかもしれないが、ちょっと我慢してろよ?」
「うん……」
なんだか胸の奥がざわつく。
悪魔はやっぱりこわい。
それでも、戸惑うディーヴァに優しく声をかける悪魔姿のダンテ。
その声音はいつものダンテと同じ物で、とても安心できた。
ダンテが魔人化をしたことでキツく絡んでいた糸が千切れ、アグニの火力の前に燃え尽きる。
そのままダンテはアルケニー本体にも炎をお見舞いし、最後は真っ二つに切り裂いた。
そして魔人化が切れ、元の姿へと戻る。
真ん中から綺麗に半分に別れ、崩れ落ちるアルケニーの体。
その腹部分からは小さな蜘蛛達がわらわらと出て来た。
「なんだこいつら」
「ぎゃっ!!」
無数の子蜘蛛達がダンテの足にまとわりつき、その体を登ってきた。
悪魔としてのダンテのことばかり考えていたディーヴァは、それを見て卒倒しそうになりダンテの背中から飛びのいた。
自分が植え付けられそうになったのはこの蜘蛛達に間違いない。
もしそうなっていたらと思うと……ぞっとする。
「邪魔くさいな」
ダンテは何でもないように、自分についた蜘蛛の子を手で振り払いエボニーとアイボリーで駆除している。
ディーヴァは虫が悪魔よりももっと大嫌いなため、そこから離れた。
……が。
「ん?ディーヴァ、腰に一匹ついてる」
「えっ!?ウソウソ、とってとってぇ~!!」
「あ、今服の中に入り込んだぞ」
「ひぃぃぃぃい!!」
いつの間にやら飛びついて来ていた一匹の子蜘蛛。
それはあろうことか衣服の中に入りこんできた。
その場でストリップバーよろしくブラウスを脱ぎ捨てるディーヴァ。
下着姿になると、パタパタとはたいてその一匹をぽろり、ようやく落とした。
「もうっ!いやぁ!!「プチッ」……ふ、ふんじゃ……った?」
べそをかき地団太を踏んだらしきディーヴァは、あろうことかその一匹を踏みつぶしてしまった。
ぞわ~……体中に鳥肌が立つ。
えんがちょ!!
「ダイタンだな。
しばしそのストリップショーを見ていたいが……でも早く着ろ、風邪ひくぞ?」
ダンテはディーヴァが青くなっている横で、その格好を見てニヨニヨしながら着替えを待った。
つまり嫌そうな顔だ。
「ん、眉間にしわ寄せてどした?」
「あのね、ここにいる悪魔に食べられそうになったの……」
「ああ、レディに助けられたってヤツな」
「うん。蜘蛛の悪魔だったの」
「あれか?」
ダンテが壁を指さした。
そこには女郎蜘蛛の姿をした悪魔が牙をカシャカシャ言わせてこちらを見据えていた。
ギリシア神話の蜘蛛にされた女、アラクネからとってアルケニーとでも呼んでやろう。
「そうそうあれ……って!!いやああああ!!ダンテなんとかしてー!」
「おいおいひっつくと血が付くぞ」
「そんなのどうでもいいのー!」
「……さいですか」
白いブラウスに血がつくのも気にせず、ディーヴァはダンテの背中に縋り付いた。まあ、もともと運ぶために少し付着してしまっていたし、今更か。
ようやくディーヴァに触れられて、少しだけいい気分になりながらリベリオンを手にするダンテ。
「フッ……ディーヴァが世話になったみたいだしな、いっちょ派手に行くか!」
金切声と共に、壁を駆け下りてくるアルケニー。
ダンテはその背にディーヴァを背負うと、そのままリベリオンを振るった。
「ちょっと待って。あたしの事をおぶったままだってば!」
「軽いもんだ。それよりしっかり掴まってろ」
「う、うん……!」
ディーヴァは落ちぬよう、しっかりとダンテの首に腕をまわした。
こうしてようやくダンテと触れられて、ディーヴァ自身もとてもうれしいのだ。血生臭いけれど。
そうこうしている間にも、アルケニー共はダンテに迫り来る。
俊敏なハンターたる彼女達はカサカサと素早いステップを踏み、鎌のような鋭い前足を振り上げた。
ディーヴァを抱えて動きづらいだろうに、ダンテはそんな風には見えず軽やかにかわす。
そこから素早くリベリオンで斬りつけた。
アルケニーの足は倒れてもなお、バタバタと全て異なる動きで蠢いている。
ディーヴァはダンテの背中で嫌そうな表情をして感想をのべた。
「うわーホント嫌な動き!」
「いいから黙ってないと舌噛む、ぞっ!!」
リベリオンを渾身の力で飛ばし、次のアルケニーを壁に縫い止めるダンテ。
昆虫標本の完成だ。
そのまま追い討ちをかけるかの如く、強引にねじ込むようなスラストキックをお見舞いする。
二体のアルケニーはダンテの猛攻の元にひれ伏した。
続けざま壁より降ってきたアルケニー。
リベリオンを手元に戻すと、続いてアグニとルドラを構えなおす。
「そいやぁ!!」
地面に突き立ててクロウラーを繰り出しアルケニーをその炎で焼きつくす。
相手の叫び方を見るに、とてもよく効いているみたいだ。
もしかしたら炎に弱いのかもしれない。
まるでポケ●ン。
「虫だけに火に弱いみたいだな。これからどんどん虫を焼こうぜ!」
「バカなこと言ってないで上見て、上っ」
もう一匹いたようだ。
アルケニーがその尻から放った糸によって、二人は絡めとられてしまった。
「きゃー!!」
「おおお?ディーヴァとこうやって密着出来るのはうれしいが、ちょっとばかしキツキツだなッと!」
身動きが取れない。
アルケニーは糸の先をジリジリと引っ張り、鎌のような足やその牙をぎらつかせている。
斬りつける気か、それとも喰らう気か。
どちらにせよこのままでは二人とも攻撃を受けてしまう。
「うりゃー!!」
ダンテはその身に宿る悪魔の力を解放すると、自身を悪魔の姿へと変貌させた。
その背にディーヴァを背負ったままである。
「きゃ……」
「ディーヴァ。少し恐いかもしれないが、ちょっと我慢してろよ?」
「うん……」
なんだか胸の奥がざわつく。
悪魔はやっぱりこわい。
それでも、戸惑うディーヴァに優しく声をかける悪魔姿のダンテ。
その声音はいつものダンテと同じ物で、とても安心できた。
ダンテが魔人化をしたことでキツく絡んでいた糸が千切れ、アグニの火力の前に燃え尽きる。
そのままダンテはアルケニー本体にも炎をお見舞いし、最後は真っ二つに切り裂いた。
そして魔人化が切れ、元の姿へと戻る。
真ん中から綺麗に半分に別れ、崩れ落ちるアルケニーの体。
その腹部分からは小さな蜘蛛達がわらわらと出て来た。
「なんだこいつら」
「ぎゃっ!!」
無数の子蜘蛛達がダンテの足にまとわりつき、その体を登ってきた。
悪魔としてのダンテのことばかり考えていたディーヴァは、それを見て卒倒しそうになりダンテの背中から飛びのいた。
自分が植え付けられそうになったのはこの蜘蛛達に間違いない。
もしそうなっていたらと思うと……ぞっとする。
「邪魔くさいな」
ダンテは何でもないように、自分についた蜘蛛の子を手で振り払いエボニーとアイボリーで駆除している。
ディーヴァは虫が悪魔よりももっと大嫌いなため、そこから離れた。
……が。
「ん?ディーヴァ、腰に一匹ついてる」
「えっ!?ウソウソ、とってとってぇ~!!」
「あ、今服の中に入り込んだぞ」
「ひぃぃぃぃい!!」
いつの間にやら飛びついて来ていた一匹の子蜘蛛。
それはあろうことか衣服の中に入りこんできた。
その場でストリップバーよろしくブラウスを脱ぎ捨てるディーヴァ。
下着姿になると、パタパタとはたいてその一匹をぽろり、ようやく落とした。
「もうっ!いやぁ!!「プチッ」……ふ、ふんじゃ……った?」
べそをかき地団太を踏んだらしきディーヴァは、あろうことかその一匹を踏みつぶしてしまった。
ぞわ~……体中に鳥肌が立つ。
えんがちょ!!
「ダイタンだな。
しばしそのストリップショーを見ていたいが……でも早く着ろ、風邪ひくぞ?」
ダンテはディーヴァが青くなっている横で、その格好を見てニヨニヨしながら着替えを待った。