mission 9:jealousy to the devils ~依存しあう関係~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その時、軽い身動ぎと共に目を冷ますディーヴァ。
「ん……」
「気が付いたわね」
「ディーヴァ!」
ディーヴァを覗き込む顔二つ。
一つは助けてくれた彼女。
そしてもう一つは大好きなダンテ。
だが……。
「……ダンテ?って、いやあああ!!血みどろ!ダンテ気持ち悪い!」
全身から滴り落ちる血に濡れたダンテがドアップ。
ディーヴァはダンテがそれ以上近づかないように、手でシッシッと追い払った。
口を尖らせて文句タラタラなダンテ。
「えー、感動の再会といこうぜ?」
「やだぁ!あ、……でも、無事、みたいだね。よかったぁ……」
ダンテは悪魔の感情に支配されたままでもなく、ましてや怪我をしているわけでもなさそうだ。
ディーヴァはホッとして胸を撫で下ろした。
「会えてよかったわね」
黙っていた女が言うと、ディーヴァは彼女に向き直りペコリと頭を下げた。
「あっ!えっと……ありがとうございました。おかげで彼と会うことができました」
「別になにかしたつもりはないけど……」
「ダンテ、この人のおかげであたしは死なずにすんだんだよっ」
「そうなのか?」
「まあ……確かにそうねぇ」
ぎゅっ。
何を思ったか、ディーヴァをその腕に閉じ込めるように抱き締める女。
ディーヴァは相手が女だからか、それとも助けられた恩からか抵抗もせず、それを甘んじて受け入れる。
血濡れで抱きつけないダンテに見せつけているのだ。
「……お前ら仲いいな」
「うらやましいかしら?悪魔とデートするくらいなら、女の子とデートしてた方がいいわ。
血のニオイのする男も趣味じゃないもの。この子がアンタみたいな悪魔に惹かれる理由がよくわからない」
ディーヴァを撫でる優しい手つき。ディーヴァはおとなしく撫でられてばかりで、ダンテは苦虫を噛み潰したような顔をするしかなかった。
「そうかよ。けど……確かに臭うな」
その体やコートに染み付いた、魚のような独特の臭気と血の匂いをスンスンと嗅ぐ。
皮素材のコートでよかった。
布製だったら捨てるしかなかっただろう。
そのくらい臭い。
顔をしかめるダンテ。
その手に握られた愛銃を女に向け、女はダンテに銃口を向ける。
だが、狙うはお互いの背後。
いつの間にか出現の叶った悪魔どもを背中合わせになって撃ちのしていく。
ディーヴァは二人に挟まれ、中央でしゃがんでいた。
「そういやディーヴァを助けてくれたってのに、アンタの名前まだ聞いてなかったな」
激しい銃撃戦、鳴り響く大きな銃声を響かせる中ダンテが問いかける。
自分の恩人の名前くらい聞いておきたいのだろう、ダンテに続いてディーヴァが挙手する。
「ハイハイハイ!あたしも聞きたい!」
「そんなもの捨てたわ」
「だったら何て呼んだらいい?ディーヴァを盗もうとした『泥棒猫』とでも?」
「どうしてそうなるのよ。
でも……呼びたいように呼んだら?」
「じゃあ……お嬢ちゃん、『レディ』だな」
勝手に呼び名をつける。
ダンテは戦闘から抜け出すと、次の扉へ向かった。
「ひゃっ」
その際にディーヴァを連れていくのを忘れない。
「ここは任せるぜ。パーティに遅れたくないからな」
軽く投げキッスをよこしてから扉に入るダンテ。
残っていた悪魔はすべて雑魚だ。
彼女だったら楽に倒してしまうだろう。
空薬莢を下へ破棄し、次の弾薬を詰める。
一連の動作には全く迷いなし!
「最初からアテにしてないわ」
女は扉に消えた二人……特にダンテに向けてつぶやいた。
「ん……」
「気が付いたわね」
「ディーヴァ!」
ディーヴァを覗き込む顔二つ。
一つは助けてくれた彼女。
そしてもう一つは大好きなダンテ。
だが……。
「……ダンテ?って、いやあああ!!血みどろ!ダンテ気持ち悪い!」
全身から滴り落ちる血に濡れたダンテがドアップ。
ディーヴァはダンテがそれ以上近づかないように、手でシッシッと追い払った。
口を尖らせて文句タラタラなダンテ。
「えー、感動の再会といこうぜ?」
「やだぁ!あ、……でも、無事、みたいだね。よかったぁ……」
ダンテは悪魔の感情に支配されたままでもなく、ましてや怪我をしているわけでもなさそうだ。
ディーヴァはホッとして胸を撫で下ろした。
「会えてよかったわね」
黙っていた女が言うと、ディーヴァは彼女に向き直りペコリと頭を下げた。
「あっ!えっと……ありがとうございました。おかげで彼と会うことができました」
「別になにかしたつもりはないけど……」
「ダンテ、この人のおかげであたしは死なずにすんだんだよっ」
「そうなのか?」
「まあ……確かにそうねぇ」
ぎゅっ。
何を思ったか、ディーヴァをその腕に閉じ込めるように抱き締める女。
ディーヴァは相手が女だからか、それとも助けられた恩からか抵抗もせず、それを甘んじて受け入れる。
血濡れで抱きつけないダンテに見せつけているのだ。
「……お前ら仲いいな」
「うらやましいかしら?悪魔とデートするくらいなら、女の子とデートしてた方がいいわ。
血のニオイのする男も趣味じゃないもの。この子がアンタみたいな悪魔に惹かれる理由がよくわからない」
ディーヴァを撫でる優しい手つき。ディーヴァはおとなしく撫でられてばかりで、ダンテは苦虫を噛み潰したような顔をするしかなかった。
「そうかよ。けど……確かに臭うな」
その体やコートに染み付いた、魚のような独特の臭気と血の匂いをスンスンと嗅ぐ。
皮素材のコートでよかった。
布製だったら捨てるしかなかっただろう。
そのくらい臭い。
顔をしかめるダンテ。
その手に握られた愛銃を女に向け、女はダンテに銃口を向ける。
だが、狙うはお互いの背後。
いつの間にか出現の叶った悪魔どもを背中合わせになって撃ちのしていく。
ディーヴァは二人に挟まれ、中央でしゃがんでいた。
「そういやディーヴァを助けてくれたってのに、アンタの名前まだ聞いてなかったな」
激しい銃撃戦、鳴り響く大きな銃声を響かせる中ダンテが問いかける。
自分の恩人の名前くらい聞いておきたいのだろう、ダンテに続いてディーヴァが挙手する。
「ハイハイハイ!あたしも聞きたい!」
「そんなもの捨てたわ」
「だったら何て呼んだらいい?ディーヴァを盗もうとした『泥棒猫』とでも?」
「どうしてそうなるのよ。
でも……呼びたいように呼んだら?」
「じゃあ……お嬢ちゃん、『レディ』だな」
勝手に呼び名をつける。
ダンテは戦闘から抜け出すと、次の扉へ向かった。
「ひゃっ」
その際にディーヴァを連れていくのを忘れない。
「ここは任せるぜ。パーティに遅れたくないからな」
軽く投げキッスをよこしてから扉に入るダンテ。
残っていた悪魔はすべて雑魚だ。
彼女だったら楽に倒してしまうだろう。
空薬莢を下へ破棄し、次の弾薬を詰める。
一連の動作には全く迷いなし!
「最初からアテにしてないわ」
女は扉に消えた二人……特にダンテに向けてつぶやいた。