mission 9:jealousy to the devils ~依存しあう関係~
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雄たけびを上げて行動を停止させたリバイアサンは再び浮くことなく、下へ真っ逆さまに落ちていった。
そしてその遥か下……。
ディーヴァを助けた女はこちらも見ずに聞いてきた。
その声にはすぐ集まってくる悪魔と、ディーヴァに対する警戒の色が滲んでいる。
「あの男は悪魔みたいだけど、あなたは悪魔じゃなさそうね。でも不思議な感じがするわ。一体何者?」
「えーと、一応人間です。ちょっとばかし天使の血をひいてるだけの……」
「なるほどね、なら納得。
悪魔のあなたを見る目がぎらついてたもの。…名前は?」
「ディーヴァです……」
「そう、ディーヴァね。私は……」
女が若干警戒を解き、こちらを向いた瞬間だった。
空を縦横無尽に飛んでいたリバイアサンが二人のすぐ近くに落ちてきたのだ。
そして地面に強く叩きつけられ砂埃が舞う。
「ッ!?」
「きゃあ!!」
衝撃で飛び上がったディーヴァが思わず女に抱き着く。
女はそれをまあいいか、とチラと見ただけで好きなようにさせていた。
その衝撃は凄まじかったようで、中を進んでいたバージル達も気が付いたようだった。
「な、なに!?一体なんなのぉ!?」
目の前にあるのは自分の体よりも巨大な赤い目玉。
びっくりして叫んだディーヴァと同じで、驚いたらしい女がその目に照準を合わせる。
しばらく見つめていると、その目玉が動いた。
リバイアサンが生きて動いているのとは違く、その目自体が生きているような、そんな動き方だ。
やがてその動きはパターンを変え、目玉部分から何かが生まれるかのようにブルブルうねうねと動いた。
目玉には血が滲み、唐突に中心部分に深い亀裂が入る。
そしてその亀裂からは、ディーヴァの待ち人が現れた。
ダンテだ。
だが、こんな状態のダンテには会いたくない。
彼はそう思わせるナリをしていた。
全身をどっぷりとリバイアサンの血で染め上げ、その体もコートも…髪の毛でさえも血色なのだ。
「あ……ああぁ……」
それを見たディーヴァが平常心を保てるわけもなく。
ディーヴァはふらっと気を失い、女の方へと寄りかかるように倒れこんだ。
一方。
血色に染まる視界がうっとおしくて、ダンテは一生懸命血を払いのけた。
だが、血はなかなか落ちてはくれない。
それくらい浴びているのだから当たり前といえば当たり前か。
ちらと見えた壁には『Welcome』の文字。
小ばかにしたようなイラスト付きなところを見ると、例によってあのジェスターとかいう道化が書いたもののようだ。
「ここが次の会場ってわけか。ん?」
視界に映る女の隣、愛しのディーヴァの姿があるのに、ここで初めて気が付く。
女がその体を抱き寄せているのが少し気に食わないがそれについてはまあ、いいだろう。
相手が女なだけ、バージルよりマシだ。
「出たとこにちょうどディーヴァがいるたあ、驚いたな。さすがはオレの運命の相手だ!」
ダンテは血まみれの自分をかえりみず、ディーヴァに向かって手を伸ばした。
女はそれ以上近づかないよう、ダンテに銃を向けて威嚇する。
「待て、寄ってくるな!」
「は?ディーヴァはオレのなの。大人しく渡してもらおうか」
言い回しが悪役臭い。
ダンテがおどけた様子で続けた。
「それともアンタがオレとデートの約束をしたいのか?
ならお断りだね!人のオツムに銃ブッ放すような女は特に……な」
そしてトントンと、額をさす。
思い出されるのはダンテが眉間に撃たれた弾丸。
「違う、血濡れの男に渡したりしたら、この子が汚れるわ」
そう言って片手で支えたディーヴァを見やる女だった。
そしてその遥か下……。
ディーヴァを助けた女はこちらも見ずに聞いてきた。
その声にはすぐ集まってくる悪魔と、ディーヴァに対する警戒の色が滲んでいる。
「あの男は悪魔みたいだけど、あなたは悪魔じゃなさそうね。でも不思議な感じがするわ。一体何者?」
「えーと、一応人間です。ちょっとばかし天使の血をひいてるだけの……」
「なるほどね、なら納得。
悪魔のあなたを見る目がぎらついてたもの。…名前は?」
「ディーヴァです……」
「そう、ディーヴァね。私は……」
女が若干警戒を解き、こちらを向いた瞬間だった。
空を縦横無尽に飛んでいたリバイアサンが二人のすぐ近くに落ちてきたのだ。
そして地面に強く叩きつけられ砂埃が舞う。
「ッ!?」
「きゃあ!!」
衝撃で飛び上がったディーヴァが思わず女に抱き着く。
女はそれをまあいいか、とチラと見ただけで好きなようにさせていた。
その衝撃は凄まじかったようで、中を進んでいたバージル達も気が付いたようだった。
「な、なに!?一体なんなのぉ!?」
目の前にあるのは自分の体よりも巨大な赤い目玉。
びっくりして叫んだディーヴァと同じで、驚いたらしい女がその目に照準を合わせる。
しばらく見つめていると、その目玉が動いた。
リバイアサンが生きて動いているのとは違く、その目自体が生きているような、そんな動き方だ。
やがてその動きはパターンを変え、目玉部分から何かが生まれるかのようにブルブルうねうねと動いた。
目玉には血が滲み、唐突に中心部分に深い亀裂が入る。
そしてその亀裂からは、ディーヴァの待ち人が現れた。
ダンテだ。
だが、こんな状態のダンテには会いたくない。
彼はそう思わせるナリをしていた。
全身をどっぷりとリバイアサンの血で染め上げ、その体もコートも…髪の毛でさえも血色なのだ。
「あ……ああぁ……」
それを見たディーヴァが平常心を保てるわけもなく。
ディーヴァはふらっと気を失い、女の方へと寄りかかるように倒れこんだ。
一方。
血色に染まる視界がうっとおしくて、ダンテは一生懸命血を払いのけた。
だが、血はなかなか落ちてはくれない。
それくらい浴びているのだから当たり前といえば当たり前か。
ちらと見えた壁には『Welcome』の文字。
小ばかにしたようなイラスト付きなところを見ると、例によってあのジェスターとかいう道化が書いたもののようだ。
「ここが次の会場ってわけか。ん?」
視界に映る女の隣、愛しのディーヴァの姿があるのに、ここで初めて気が付く。
女がその体を抱き寄せているのが少し気に食わないがそれについてはまあ、いいだろう。
相手が女なだけ、バージルよりマシだ。
「出たとこにちょうどディーヴァがいるたあ、驚いたな。さすがはオレの運命の相手だ!」
ダンテは血まみれの自分をかえりみず、ディーヴァに向かって手を伸ばした。
女はそれ以上近づかないよう、ダンテに銃を向けて威嚇する。
「待て、寄ってくるな!」
「は?ディーヴァはオレのなの。大人しく渡してもらおうか」
言い回しが悪役臭い。
ダンテがおどけた様子で続けた。
「それともアンタがオレとデートの約束をしたいのか?
ならお断りだね!人のオツムに銃ブッ放すような女は特に……な」
そしてトントンと、額をさす。
思い出されるのはダンテが眉間に撃たれた弾丸。
「違う、血濡れの男に渡したりしたら、この子が汚れるわ」
そう言って片手で支えたディーヴァを見やる女だった。