mission 8:distant love ~嫉妬の地獄と逃走と~
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次の扉の向こう側は、食料保管庫だった。
といっても一般的な食料など置いてはおらず、悪魔にとっての食事……つまり人間の死体が置いてあった場所のようだ。
……今は使われてはいないのか、ただ蜘蛛の巣まみれである。
「あれ、こんなとこ通ったっけ、まあいいや。蜘蛛も虫の一種!嫌いだし早く次いこ次!」
そそくさと次の扉に行こうと足を速めるディーヴァ。
その足に一本の糸が絡みついた。
「ひゃあっ!?何!何なの!?」
しゅるしゅると引き寄せる、ただでは千切れない強度のそれは、そのままディーヴァを宙吊りにしてしまう。
ディーヴァがジタバタしていると、悪魔の……それも女性のような叫び声が間近で聞こえた。
ぱっと振り向くと、そこにいたのは大きな蜘蛛。
「き……きゃああああ!!」
そのディーヴァの叫びがうるさかったのか、蜘蛛の悪魔がさらに口から糸を吐き出して口を塞いだ。
「むぐっ、~~~ッッ!!」
涙を目にいっぱい溜めて、嫌々と身をよじるが全く動かない。
そうしている間にも、糸は吐き出され続け、ディーヴァを毛糸玉のようにしてしまった。
悪魔の臀部に備わった卵管が迫る。
ディーヴァの体にその管を刺し込み、腹にたくさん入った子どもを産み付けようというのだ。
産み付けられれば餌となり、中から蜘蛛の子に食い尽くされてしまう!
女の本能でそれがわかったディーヴァは、天使の翼や結界を今こそ使うとき!と奮起した。
だが背中まで蜘蛛の糸にきつく縛られているため、翼が出ることはなかった。
いやだ、ダンテ!助けてッダンテッッ!!
刺されるという瞬間、目の前の蜘蛛悪魔が吹き飛んだ。
ミサイルが飛んできたのだ。
吹き飛んだ悪魔は、そのまま壁に焦げ跡のみを残し消えた。
ミサイルの飛んできた方を向くと、そこにいたのはダンテではなく、ダンテの眉間に弾丸を放ったあの女性。
女性は残りの蜘蛛悪魔をすべてミサイルでほふると、泣いてるディーヴァを見つめる。
「助け、いるわよね?」
コクコクと必死に頷き返すディーヴァを気の毒に思ったようだ。
彼女は、持っていたサバイバルナイフでディーヴァの糸を捌いて助けてくれた。
「あ、ありがとうございますぅ……」
「別に。それより一緒にいた男はどうしたのよ」
「ちょっとはぐれちゃって今探してます……」
女性は助けるだけ助けると、そっけなく答えミサイルを担ぎ直した。
まるで、悪魔を倒すことがその目的のようだ。
「そ、私もう行くから」
「待って!一人にしないでぇ……」
その背に声をかけるディーヴァ。
振り返り目に映るディーヴァは、捨てられた子犬……というかは一人ぼっちで寂しいウサギに見える。
目の錯覚だろう、その耳には本当にウサギの耳が生えているように見えて、女は目をごしごしこすった。
気のせいだったが、やはり目は『お願いだから連れてって!』と訴えかけてくる。
「……はあ。わかったわ、ついてきなさい。
ただし変な行動したらあの男みたいに額に風穴あけるからね?」
「はいっなんにもしません、喋りません、息しません!」
「息はしていいわよ」
●あとがき
夢主にリバイアサンの中を進ませるのはかわいそうな上に、冒頭のはっちゃけたダンテについていかせるのは大変と思い、前回バージルにつれてっていただきました。
といっても一般的な食料など置いてはおらず、悪魔にとっての食事……つまり人間の死体が置いてあった場所のようだ。
……今は使われてはいないのか、ただ蜘蛛の巣まみれである。
「あれ、こんなとこ通ったっけ、まあいいや。蜘蛛も虫の一種!嫌いだし早く次いこ次!」
そそくさと次の扉に行こうと足を速めるディーヴァ。
その足に一本の糸が絡みついた。
「ひゃあっ!?何!何なの!?」
しゅるしゅると引き寄せる、ただでは千切れない強度のそれは、そのままディーヴァを宙吊りにしてしまう。
ディーヴァがジタバタしていると、悪魔の……それも女性のような叫び声が間近で聞こえた。
ぱっと振り向くと、そこにいたのは大きな蜘蛛。
「き……きゃああああ!!」
そのディーヴァの叫びがうるさかったのか、蜘蛛の悪魔がさらに口から糸を吐き出して口を塞いだ。
「むぐっ、~~~ッッ!!」
涙を目にいっぱい溜めて、嫌々と身をよじるが全く動かない。
そうしている間にも、糸は吐き出され続け、ディーヴァを毛糸玉のようにしてしまった。
悪魔の臀部に備わった卵管が迫る。
ディーヴァの体にその管を刺し込み、腹にたくさん入った子どもを産み付けようというのだ。
産み付けられれば餌となり、中から蜘蛛の子に食い尽くされてしまう!
女の本能でそれがわかったディーヴァは、天使の翼や結界を今こそ使うとき!と奮起した。
だが背中まで蜘蛛の糸にきつく縛られているため、翼が出ることはなかった。
いやだ、ダンテ!助けてッダンテッッ!!
刺されるという瞬間、目の前の蜘蛛悪魔が吹き飛んだ。
ミサイルが飛んできたのだ。
吹き飛んだ悪魔は、そのまま壁に焦げ跡のみを残し消えた。
ミサイルの飛んできた方を向くと、そこにいたのはダンテではなく、ダンテの眉間に弾丸を放ったあの女性。
女性は残りの蜘蛛悪魔をすべてミサイルでほふると、泣いてるディーヴァを見つめる。
「助け、いるわよね?」
コクコクと必死に頷き返すディーヴァを気の毒に思ったようだ。
彼女は、持っていたサバイバルナイフでディーヴァの糸を捌いて助けてくれた。
「あ、ありがとうございますぅ……」
「別に。それより一緒にいた男はどうしたのよ」
「ちょっとはぐれちゃって今探してます……」
女性は助けるだけ助けると、そっけなく答えミサイルを担ぎ直した。
まるで、悪魔を倒すことがその目的のようだ。
「そ、私もう行くから」
「待って!一人にしないでぇ……」
その背に声をかけるディーヴァ。
振り返り目に映るディーヴァは、捨てられた子犬……というかは一人ぼっちで寂しいウサギに見える。
目の錯覚だろう、その耳には本当にウサギの耳が生えているように見えて、女は目をごしごしこすった。
気のせいだったが、やはり目は『お願いだから連れてって!』と訴えかけてくる。
「……はあ。わかったわ、ついてきなさい。
ただし変な行動したらあの男みたいに額に風穴あけるからね?」
「はいっなんにもしません、喋りません、息しません!」
「息はしていいわよ」
●あとがき
夢主にリバイアサンの中を進ませるのはかわいそうな上に、冒頭のはっちゃけたダンテについていかせるのは大変と思い、前回バージルにつれてっていただきました。