mission 8:distant love ~嫉妬の地獄と逃走と~
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ディーヴァが上手くバージルの元から逃げおおせた頃……。
ダンテは次の場所へ進んでいた。
次の場所は……なんと最初に来た場所の胃狭だった。
ただ最初と違いとても暗く、悪魔であふれかえっている。
胃液の滝すらも止まっているところを見ると、すべての器官や部屋がこうなっているに違いない。
「ここに繋がってるとか……ほんと一体こいつの体はどんな構造してんだよ」
うんざりとつぶやいたダンテは、悪魔の相手もせずに次へと向かう。
いちいち相手をしていたらきりがないとわかっているためだ。
***
それから心臓部に到達したダンテは、かたわらのケルベロスより嫉妬の炎を受け取る。
そして明らかにここです!とでもいうように空いた穴へと嵌め込んだ。
その瞬間、覆われていた固い膜がなくなり、肺と心臓があらわになった。
ポール替わりに使えそうな骨が飛び出、赤く光る左の肺と白っぽい右の肺……そして中央には固い殻に覆われた心臓部がいすわっている。
ボス戦の始まりということでケルベロスは武器の姿となり、ダンテの腰に収められた。
「食われる前に、オレがその力ごと食い尽くしてやるよ!串焼きにでもなってな!」
肺を先に破壊する?
そんなまどろっこしいことはやっていられない。
ダンテは一直線に心臓を破壊しようと、リベリオンを飛ばした。
まるで剣のピアス、ソードピアスだ。
これが上手く刺さればハツの串刺しの完成だったろうが、やはりというかその殻は予想以上の硬度を誇っていた。
リベリオンの剣技は通用しない。
「ちっ!やっぱ肺からやれってことか!」
『面倒くさがるのはやめにしろとあれほど言っただろう』
「ケル、黙ってろ!」
まずは左の肺だ。
守るようにわいてくる悪魔をもなぎ倒しつつ、赤い肺を斬りつける。
ゴムまりのように跳ねながら、肺は血を流し萎んだ。
肺が片方機能を停止したことで心臓を守っていた殻が開く仕組みだったようだ。
コアがむき出しになっている。
『今だ!』
「ああ、わかって……ぐっ!?」
突然ダンテの力が鈍る。
よくよく見れば右の肺が光輝いてダンテの魔力を吸い取っていたのだ。
ダンテは舌打ちしながらも、心臓に剣による斬撃と、ケルべロスによる打撃を加えた。
攻撃中に、突如心臓部も光を放つ。
嫌な予感がしたダンテはすばやくバックジャンプして後退した。
その瞬間、心臓からは白い泡状の弾が発射され、ダンテに向かってきた。
追尾性なのか、ダンテをしつこく追ってくる。
ダンテはエンヴィ達に誘導弾をあてて壊すことで攻撃をしのいだ。
当たった悪魔は、ジュウ……という音を立てながら溶けて消えゆく。
間一髪だ。
当たってたらと思うと恐ろしい。
誘導弾にかまけている間に心臓も、萎んでいた左肺も復活してしまった。
今度は近かった右肺に取りかかったダンテ。
右肺に密着すると、アグニとルドラを交互に振り下ろし、何度にも渡って斬りつけた。
その間、悪魔が来てもレーザーが当たってもおかまいなし。
魔力を吸われたのがよほど気にくわなかったようだ。
「お前がッ死ぬまで!斬るのを、やめないッ!」
右肺が萎んでもまだまだ攻撃を続ける。
細切れに刻まれ、サンドバッグと化した肺は、再復活が望めぬほどの状態になってしまった。
これはやばい。
そう思ったのか悪魔を呼び出すこともせず、むき出しの心臓は赤いレーザーをダンテ目掛けて直接照射してくる。
その数、通常ならば多くても二本のところ、四本も五本も撃ってきていた。
そのすべてを縄跳びでも飛ぶかのように軽くかわしたダンテは、武器を近距離から遠距離に持ち変えた。
アルテミスの銃口をぴったりとむき出しのまま戻らない心臓に押し付ける。
そして巨大なエネルギー球を作り出し、ゼロ距離でぶっぱなして粉々にした。
こうしてリバイアサンの心臓はその鼓動を止めたのだった。
あとは弛緩して柔らかくなったであろう皮膚から脱出するだけだ。
ダンテは次の場所へ進んでいた。
次の場所は……なんと最初に来た場所の胃狭だった。
ただ最初と違いとても暗く、悪魔であふれかえっている。
胃液の滝すらも止まっているところを見ると、すべての器官や部屋がこうなっているに違いない。
「ここに繋がってるとか……ほんと一体こいつの体はどんな構造してんだよ」
うんざりとつぶやいたダンテは、悪魔の相手もせずに次へと向かう。
いちいち相手をしていたらきりがないとわかっているためだ。
***
それから心臓部に到達したダンテは、かたわらのケルベロスより嫉妬の炎を受け取る。
そして明らかにここです!とでもいうように空いた穴へと嵌め込んだ。
その瞬間、覆われていた固い膜がなくなり、肺と心臓があらわになった。
ポール替わりに使えそうな骨が飛び出、赤く光る左の肺と白っぽい右の肺……そして中央には固い殻に覆われた心臓部がいすわっている。
ボス戦の始まりということでケルベロスは武器の姿となり、ダンテの腰に収められた。
「食われる前に、オレがその力ごと食い尽くしてやるよ!串焼きにでもなってな!」
肺を先に破壊する?
そんなまどろっこしいことはやっていられない。
ダンテは一直線に心臓を破壊しようと、リベリオンを飛ばした。
まるで剣のピアス、ソードピアスだ。
これが上手く刺さればハツの串刺しの完成だったろうが、やはりというかその殻は予想以上の硬度を誇っていた。
リベリオンの剣技は通用しない。
「ちっ!やっぱ肺からやれってことか!」
『面倒くさがるのはやめにしろとあれほど言っただろう』
「ケル、黙ってろ!」
まずは左の肺だ。
守るようにわいてくる悪魔をもなぎ倒しつつ、赤い肺を斬りつける。
ゴムまりのように跳ねながら、肺は血を流し萎んだ。
肺が片方機能を停止したことで心臓を守っていた殻が開く仕組みだったようだ。
コアがむき出しになっている。
『今だ!』
「ああ、わかって……ぐっ!?」
突然ダンテの力が鈍る。
よくよく見れば右の肺が光輝いてダンテの魔力を吸い取っていたのだ。
ダンテは舌打ちしながらも、心臓に剣による斬撃と、ケルべロスによる打撃を加えた。
攻撃中に、突如心臓部も光を放つ。
嫌な予感がしたダンテはすばやくバックジャンプして後退した。
その瞬間、心臓からは白い泡状の弾が発射され、ダンテに向かってきた。
追尾性なのか、ダンテをしつこく追ってくる。
ダンテはエンヴィ達に誘導弾をあてて壊すことで攻撃をしのいだ。
当たった悪魔は、ジュウ……という音を立てながら溶けて消えゆく。
間一髪だ。
当たってたらと思うと恐ろしい。
誘導弾にかまけている間に心臓も、萎んでいた左肺も復活してしまった。
今度は近かった右肺に取りかかったダンテ。
右肺に密着すると、アグニとルドラを交互に振り下ろし、何度にも渡って斬りつけた。
その間、悪魔が来てもレーザーが当たってもおかまいなし。
魔力を吸われたのがよほど気にくわなかったようだ。
「お前がッ死ぬまで!斬るのを、やめないッ!」
右肺が萎んでもまだまだ攻撃を続ける。
細切れに刻まれ、サンドバッグと化した肺は、再復活が望めぬほどの状態になってしまった。
これはやばい。
そう思ったのか悪魔を呼び出すこともせず、むき出しの心臓は赤いレーザーをダンテ目掛けて直接照射してくる。
その数、通常ならば多くても二本のところ、四本も五本も撃ってきていた。
そのすべてを縄跳びでも飛ぶかのように軽くかわしたダンテは、武器を近距離から遠距離に持ち変えた。
アルテミスの銃口をぴったりとむき出しのまま戻らない心臓に押し付ける。
そして巨大なエネルギー球を作り出し、ゼロ距離でぶっぱなして粉々にした。
こうしてリバイアサンの心臓はその鼓動を止めたのだった。
あとは弛緩して柔らかくなったであろう皮膚から脱出するだけだ。