mission 8:distant love ~嫉妬の地獄と逃走と~
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この先はケツの穴、そう思っていたダンテがたどりついたのは、リバイアサンの赤い目の裏側だった。
不思議な光の球が中央に置かれており、悪魔の血肉を吸収してその身を出現させたり隠れたりを繰り返している。
「あれが心臓部の封印のカギとなる、嫉妬の罪で地獄に落とされた人間共の魂だ」
「OK、とっとと手にして撤収しようぜ」
粘膜に覆われたそれを無理やり引っぺがして、手に入れようと手を伸ばすダンテ。
その周りを囲むように先ほどご対面したばかりの悪魔が降って出た。
「なんだよ、まだ遊び足りないってか?」
ダンテはリベリオンをしまい、代わりにアグニとルドラを取り出し壁ごと悪魔を切り裂いていった。
ちなみに案内という重要な役回りを担うケルベロスには被害が出ぬよう、武器形態へと戻らせている。
アグニの炎に焼かれルドラの風にあおられ、その胎内が傷つく。
リバイアサンの目玉は何事かと上下左右にギョロリと動き、外の風景がそのレンズ部分に映っていた。
だが、外を映したところで、元凶は内側にいるダンテである。
「だぁー!次から次に湧いてきやがって!!」
数十匹の悪魔を相手しただろう。
ようやく光の球の全貌があらわになり敵が消えたダンテは、もううんざり!という表情をさらしていた。
勝手に獣へと変貌したケルべロスが球を取るようダンテに勧める。
ダンテが球を手にするのと同時にあたりは真っ暗闇に包まれた。
ディーヴァだったら泣き出すレベルだ。
「うお!真っ暗だな」
「エネルギー源が配給されなくなった証拠だろう。今手に入れたのが、リバイアサンのエネルギー源たる、嫉妬の炎だ」
ただ一つの光源、嫉妬の炎を見つめるダンテ。
嫉妬の炎の中心にゆらめく青い焔を眺めていると、ダンテの心の中に一つの感情が生まれていく。
「なあ、ケルベロス。
オレのディーヴァは今バージルと一緒にいるんだよな……」
「む。ああそうだな、いるだろうな。
取り戻すためにも早く出なくてはならんだろう」
「バージル……あのやろう許さねえ……あいつ、オレのディーヴァに触れた。ディーヴァはオレだけのもんだ。
……ディーヴァもディーヴァだ。オレが怖くなったからって下がってバージルにくっつきやがって……そのまま一緒に行っちまうしよ。あとでオレがどれだけディーヴァのことを愛しているかしっかり体にも心にも刻み付けねぇと気がすまねぇな……」
クックックと笑うダンテ。
そんなダンテに一つ訂正を入れるケルベロスだった。
「いや、よく見えていなかったが、くっついてはいないと思うのだが」
「あ゛?」
「……なんでもない」
こわい。非常に怖い。
ケルベロスから見ても怖かった。
嫉妬の炎を見つめすぎたダンテが、嫉妬にかられていく。
嫉妬を通り越して、ヤンデレの域に到達しそうで恐ろしい。ディーヴァバージル逃げて!超逃げて!
この通り、ダンテは自分でもよくわからないままイライラしていた。
それはもう、バージルを、そしてディーヴァすら本気で殺しかねないほどに。
ケルベロスはダンテから嫉妬の炎を奪いとり、口にくわえると叱咤した。
「……ここは嫉妬の地獄とつながっている上に、これは持つ者を嫉妬に狂わす。
気をしっかり保て。ここの悪魔どもと同じ存在になるわけにはいかんだろう?」
「そうだった。悪い、助かったぜ」
正気を取り戻したダンテは嫉妬の炎をケルベロスに任せ、次の道へと進んだ。
***
歩きながら会話する。
暗いため、それくらいしか気が紛れないのだ。
でないと、持っていなくとも嫉妬に狂わされてしまいそうだった。
「我の時とは状況も違えど、似ている部分も多い。
が、今回の場合は心臓を破壊せねば出られぬようだな。リバイアサンのヤツも気が付いて悪魔をよこしたのだろう、たくさんの悪魔の気配を感じるぞ……」
「なんだと。全部相手にしてたら溶けちまう!」
「ここにいれば魂はヤツの一部となり、体はあらかた溶かされ残った肉体は嫉妬に狂わされたただの動く屍となろう」
「そんなもんになったらディーヴァに会えねぇな。急ぐぞ!」
「承知!」
結局思うは大事な彼女たるディーヴァ。
ダンテとケルベロスは走った。
「キシャアアアアアア」
そしてまたその後ろから襲いくる者があった。
……そう。
ギガピート再びである。
「また来たぞ!こいつ何匹サナダムシ飼ってやがんだよっ!」
「奴が口を大きく開いたときに飛んでかわせ!」
「んな面倒なことやってられっか!倒~すっ!!」
さきほどは逃げるために使った悪魔の力。
今度は戦うために解放すると、ダンテは赤い悪魔の姿へと変貌してギガピートと向き合った。
ダンテの悪魔としてのあふれ出る力により、ギガピートはすぐに動かなくなった。
不思議な光の球が中央に置かれており、悪魔の血肉を吸収してその身を出現させたり隠れたりを繰り返している。
「あれが心臓部の封印のカギとなる、嫉妬の罪で地獄に落とされた人間共の魂だ」
「OK、とっとと手にして撤収しようぜ」
粘膜に覆われたそれを無理やり引っぺがして、手に入れようと手を伸ばすダンテ。
その周りを囲むように先ほどご対面したばかりの悪魔が降って出た。
「なんだよ、まだ遊び足りないってか?」
ダンテはリベリオンをしまい、代わりにアグニとルドラを取り出し壁ごと悪魔を切り裂いていった。
ちなみに案内という重要な役回りを担うケルベロスには被害が出ぬよう、武器形態へと戻らせている。
アグニの炎に焼かれルドラの風にあおられ、その胎内が傷つく。
リバイアサンの目玉は何事かと上下左右にギョロリと動き、外の風景がそのレンズ部分に映っていた。
だが、外を映したところで、元凶は内側にいるダンテである。
「だぁー!次から次に湧いてきやがって!!」
数十匹の悪魔を相手しただろう。
ようやく光の球の全貌があらわになり敵が消えたダンテは、もううんざり!という表情をさらしていた。
勝手に獣へと変貌したケルべロスが球を取るようダンテに勧める。
ダンテが球を手にするのと同時にあたりは真っ暗闇に包まれた。
ディーヴァだったら泣き出すレベルだ。
「うお!真っ暗だな」
「エネルギー源が配給されなくなった証拠だろう。今手に入れたのが、リバイアサンのエネルギー源たる、嫉妬の炎だ」
ただ一つの光源、嫉妬の炎を見つめるダンテ。
嫉妬の炎の中心にゆらめく青い焔を眺めていると、ダンテの心の中に一つの感情が生まれていく。
「なあ、ケルベロス。
オレのディーヴァは今バージルと一緒にいるんだよな……」
「む。ああそうだな、いるだろうな。
取り戻すためにも早く出なくてはならんだろう」
「バージル……あのやろう許さねえ……あいつ、オレのディーヴァに触れた。ディーヴァはオレだけのもんだ。
……ディーヴァもディーヴァだ。オレが怖くなったからって下がってバージルにくっつきやがって……そのまま一緒に行っちまうしよ。あとでオレがどれだけディーヴァのことを愛しているかしっかり体にも心にも刻み付けねぇと気がすまねぇな……」
クックックと笑うダンテ。
そんなダンテに一つ訂正を入れるケルベロスだった。
「いや、よく見えていなかったが、くっついてはいないと思うのだが」
「あ゛?」
「……なんでもない」
こわい。非常に怖い。
ケルベロスから見ても怖かった。
嫉妬の炎を見つめすぎたダンテが、嫉妬にかられていく。
嫉妬を通り越して、ヤンデレの域に到達しそうで恐ろしい。ディーヴァバージル逃げて!超逃げて!
この通り、ダンテは自分でもよくわからないままイライラしていた。
それはもう、バージルを、そしてディーヴァすら本気で殺しかねないほどに。
ケルベロスはダンテから嫉妬の炎を奪いとり、口にくわえると叱咤した。
「……ここは嫉妬の地獄とつながっている上に、これは持つ者を嫉妬に狂わす。
気をしっかり保て。ここの悪魔どもと同じ存在になるわけにはいかんだろう?」
「そうだった。悪い、助かったぜ」
正気を取り戻したダンテは嫉妬の炎をケルベロスに任せ、次の道へと進んだ。
***
歩きながら会話する。
暗いため、それくらいしか気が紛れないのだ。
でないと、持っていなくとも嫉妬に狂わされてしまいそうだった。
「我の時とは状況も違えど、似ている部分も多い。
が、今回の場合は心臓を破壊せねば出られぬようだな。リバイアサンのヤツも気が付いて悪魔をよこしたのだろう、たくさんの悪魔の気配を感じるぞ……」
「なんだと。全部相手にしてたら溶けちまう!」
「ここにいれば魂はヤツの一部となり、体はあらかた溶かされ残った肉体は嫉妬に狂わされたただの動く屍となろう」
「そんなもんになったらディーヴァに会えねぇな。急ぐぞ!」
「承知!」
結局思うは大事な彼女たるディーヴァ。
ダンテとケルベロスは走った。
「キシャアアアアアア」
そしてまたその後ろから襲いくる者があった。
……そう。
ギガピート再びである。
「また来たぞ!こいつ何匹サナダムシ飼ってやがんだよっ!」
「奴が口を大きく開いたときに飛んでかわせ!」
「んな面倒なことやってられっか!倒~すっ!!」
さきほどは逃げるために使った悪魔の力。
今度は戦うために解放すると、ダンテは赤い悪魔の姿へと変貌してギガピートと向き合った。
ダンテの悪魔としてのあふれ出る力により、ギガピートはすぐに動かなくなった。