mission 8:distant love ~嫉妬の地獄と逃走と~
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「なんだありゃ……でけぇ!」
薄い膜の向こうに激しく動く大きな器官が見えていた。
一つ一つがダンテと同じくらいの大きさをしている。
「あれがリバイアサンの心臓、そして肺だ」
「胃、腸ときて、心臓に肺!?変な体だな……よし!」
心臓をつぶせばコイツから出られるかもしれない。
そう考えたダンテは、リベリオンを振るう。
だが膜は薄いくせに屈指の強度を誇っているようで、その剣技は軽く弾かれてしまった。
「……今は無理だ」
「ここも封印を解けってか?」
「そういうことだ」
ケルベロスの言葉にダンテはため息をつくとこの場を後にした。
***
はてさて、またもややってきました、腸洞内。
さっきのところとは違い今度は酸がたまっていない。
だが、また腸ということは先ほどが空腸回腸、今が上行結あたりということだろうか。
入るとそこは一方通行、取りあえず前に進むほかない。
ダンテは舌打ちと共に進むことにした。
ギィィィィ!!
その後ろから聞き覚えのある雄叫びが。
嫌な予感と共に振り向くダンテの前に現れたのは、皆様ご存じ……ディーヴァの大嫌いなムカデの悪魔、ギガピートだった。
この狭い通路で襲ってくるということは、十中八九その牙で噛みついてくること間違いなし。
「うわああああ!!」
「ぎゃああああ!!」
ダンテとケルベロスの叫びが重なる。
「あの虫野郎!こんなとこにいるなんてサナダムシかっつの!」
「前来た時はあのような者は存在していなかった!相手にせず逃げろ!!」
「わーってるよっ!」
三十六計逃げるに如かず。
ダンテは魔人化すると、その牙の届かない場所まで無事逃げおおせた。
これが自分でコントロールしての初めての魔人化と思うと、少しカッコ悪かったかもしれない。
狭い入口に阻まれて、ギガピートはそれ以上前に進めない。
ダンテは牙の届かぬギリギリまで寄ると、弄り倒した。
「へっここまでこれねーだろ。バーカバーカ!」
「そこまではギリギリ届くぞ」
ガブッ!!
「ぎゃー!早く言えよ!」
がんばっている人(悪魔)を馬鹿にしてはいけませんよ。
母親からのそんなお叱りが聞こえた気がした。
***
次に繋がる膜で覆われた扉を斬り払い、ダンテ達は進む。
次もまた腸洞が続いていた。
匂いがひどく空気の色もより汚いため、このまま進めば肛門かもしれない。
つまり今は場所にしてS字結腸や直腸といったところだろうか。
ああ、汚い汚い。
肛門から排泄されるのだとしたら、絶対ディーヴァに抱き着くのは無理だ。
おまけにここに来て初のエンカウント。
悪魔到来である。
「こやつらはここにしかいない特殊な悪魔だ。たいして強くないがな……」
「へえ、そうか、よっ!」
リバイアサンの腹で長年くらしているからだろうか、その服も皮膚もどろどろに溶けている、そんな悪魔だ。
「ウッ!早く脱出しねぇとオレもこんなドロドロに……」
考えるだけでぞっとする。
ケルベロスによればここは嫉妬の地獄とつながっているとのこと。
それを冠してこの、体が溶けた悪魔をヘル・エンヴィとでも呼んでおこうか。
ダンテは溶けて変な形になってしまった鎌をかわすと、エンヴィ共に鉄槌を下す。
悪魔達は砂にはならず、そのまま溶けて腸壁に吸収されていった。
薄い膜の向こうに激しく動く大きな器官が見えていた。
一つ一つがダンテと同じくらいの大きさをしている。
「あれがリバイアサンの心臓、そして肺だ」
「胃、腸ときて、心臓に肺!?変な体だな……よし!」
心臓をつぶせばコイツから出られるかもしれない。
そう考えたダンテは、リベリオンを振るう。
だが膜は薄いくせに屈指の強度を誇っているようで、その剣技は軽く弾かれてしまった。
「……今は無理だ」
「ここも封印を解けってか?」
「そういうことだ」
ケルベロスの言葉にダンテはため息をつくとこの場を後にした。
***
はてさて、またもややってきました、腸洞内。
さっきのところとは違い今度は酸がたまっていない。
だが、また腸ということは先ほどが空腸回腸、今が上行結あたりということだろうか。
入るとそこは一方通行、取りあえず前に進むほかない。
ダンテは舌打ちと共に進むことにした。
ギィィィィ!!
その後ろから聞き覚えのある雄叫びが。
嫌な予感と共に振り向くダンテの前に現れたのは、皆様ご存じ……ディーヴァの大嫌いなムカデの悪魔、ギガピートだった。
この狭い通路で襲ってくるということは、十中八九その牙で噛みついてくること間違いなし。
「うわああああ!!」
「ぎゃああああ!!」
ダンテとケルベロスの叫びが重なる。
「あの虫野郎!こんなとこにいるなんてサナダムシかっつの!」
「前来た時はあのような者は存在していなかった!相手にせず逃げろ!!」
「わーってるよっ!」
三十六計逃げるに如かず。
ダンテは魔人化すると、その牙の届かない場所まで無事逃げおおせた。
これが自分でコントロールしての初めての魔人化と思うと、少しカッコ悪かったかもしれない。
狭い入口に阻まれて、ギガピートはそれ以上前に進めない。
ダンテは牙の届かぬギリギリまで寄ると、弄り倒した。
「へっここまでこれねーだろ。バーカバーカ!」
「そこまではギリギリ届くぞ」
ガブッ!!
「ぎゃー!早く言えよ!」
がんばっている人(悪魔)を馬鹿にしてはいけませんよ。
母親からのそんなお叱りが聞こえた気がした。
***
次に繋がる膜で覆われた扉を斬り払い、ダンテ達は進む。
次もまた腸洞が続いていた。
匂いがひどく空気の色もより汚いため、このまま進めば肛門かもしれない。
つまり今は場所にしてS字結腸や直腸といったところだろうか。
ああ、汚い汚い。
肛門から排泄されるのだとしたら、絶対ディーヴァに抱き着くのは無理だ。
おまけにここに来て初のエンカウント。
悪魔到来である。
「こやつらはここにしかいない特殊な悪魔だ。たいして強くないがな……」
「へえ、そうか、よっ!」
リバイアサンの腹で長年くらしているからだろうか、その服も皮膚もどろどろに溶けている、そんな悪魔だ。
「ウッ!早く脱出しねぇとオレもこんなドロドロに……」
考えるだけでぞっとする。
ケルベロスによればここは嫉妬の地獄とつながっているとのこと。
それを冠してこの、体が溶けた悪魔をヘル・エンヴィとでも呼んでおこうか。
ダンテは溶けて変な形になってしまった鎌をかわすと、エンヴィ共に鉄槌を下す。
悪魔達は砂にはならず、そのまま溶けて腸壁に吸収されていった。