mission 8:distant love ~嫉妬の地獄と逃走と~
名前変換
雨は止んだ。
しばらくしてゆっくりと立ち上がったダンテ。
血みどろで破けに破けた右の袖をビリビリと引き千切って捨てると、バージル達の落ちていった先を見下ろす。
呼吸を整えながらのその足取りはひどく重い。
リベリオンをしっかりと担ぎ直し見下ろしたそこには、ただひどく小さく見えたスラムが広がるのみ。
バージル達は影も形もなかった。
初めて負けた。
しかも、双子の兄……力は拮抗していたはずの兄弟に負けてしまった。
挙句には大事なディーヴァまでバージルに連れ去られた始末。
ディーヴァを守り切れなかった自分自身に腹が立つ。
天使の力を奪おうと、ディーヴァを食らおうと一瞬でも思った悪魔の自分にも……。
悔しい。
「くそっ!!」
拳を強く……強く握りしめ、ダンテは傍らの像を殴りつけた。
大きなヒビが入り、爆発するような音と共に像が粉々に砕け散る。
ギョッとした。そこまで強くしたか?
いくら怒りに任せて殴りつけたとはいえ、未だかつてここまでの力が出たことがあったろうか?
覚醒した悪魔の力ってすげぇ。
自分にこんな力が眠っていたとはな……。
ダンテは自らの手をじっと見つめた。
この力さえあればディーヴァを取り戻し、守ることなど造作もないかもしれない。
ディーヴァはバージルに渡さない。
悪魔の自分にも、だれにも。
ダンテはためらうことなく下へ飛び降りる。
痛いほどの冷たい空気が、ダンテの肌を容赦なく刺した。
体で空を裂き、ダンテは下へ下へとまっすぐ落ちていく。
そんなダンテに向かって、ブラッドゴイルの大群が下より襲い掛かった。
愛銃を撃ちながら壁を駆け下りてゆくダンテ。
そのスピードたるや、重力によって落ちるスピードよりも遥かに早い。
「フッフー!!」
ダンテは次第に楽しくなってきたのか、余裕綽々で雄叫びを上げ撃ち続ける。
体の底からあふれ出る新たなる力に陶酔しているかのよう。
そのまま高速回転しながら、真下へと連射するダンテ。
まるで弾丸の雨嵐……レインストーム。
右へ左へ四方八方へと弾丸を撃つダンテは、向かってきたブラッドゴイルに飛び乗り蹴り飛ばし、それを踏み台としてさらに高く飛び上がった。
そこに追撃と、ブラッドゴイル共が群がっていく。
だが、ダンテはそれすら歯牙にかけぬような素振りで、愛銃を放ちながらリベリオンを振り回して一気に倒す。
そのままリベリオンを真下に振り投げると、リベリオンは大きく回転しながら一直線にブラッドゴイルを切り裂いていった。
リベリオンの柄の部分目掛け、一つの弾丸を放つダンテ。
その狙いはたがわず、リベリオンが敵を切り裂いていくスピードを上げた。
ブラッドゴイルはもういない。
リベリオンのスピードはいまや音速すら超えそうな勢い。
その速さに刀身が赤く光り、隕石が大気圏へと突入してくる時のように、発火して燃えてしまいそうだ。
そこまでの距離があるほど高い塔だったことの方が驚きである。
ダンテはそのスピードに追いつくように自身もスピードを上げる。
追いついてリベリオンを手にしたダンテは、そこから垂直に、横へと飛んだ。
リベリオンの刀身がキラリと光り、ダンテの姿を映す。
見よ、このオレのあふれるパワー!
……ディーヴァに見せてやりたかったぜ。
さすがオレだ。カッチョイイ。
陶酔してばかりのダンテに迫る巨体がある。
塔の周りを飛んでいた大きな魔鯨だ。
奴はその大きな口を開けると、ダンテをぱくりと飲み込んでしまった。
しばらくしてゆっくりと立ち上がったダンテ。
血みどろで破けに破けた右の袖をビリビリと引き千切って捨てると、バージル達の落ちていった先を見下ろす。
呼吸を整えながらのその足取りはひどく重い。
リベリオンをしっかりと担ぎ直し見下ろしたそこには、ただひどく小さく見えたスラムが広がるのみ。
バージル達は影も形もなかった。
初めて負けた。
しかも、双子の兄……力は拮抗していたはずの兄弟に負けてしまった。
挙句には大事なディーヴァまでバージルに連れ去られた始末。
ディーヴァを守り切れなかった自分自身に腹が立つ。
天使の力を奪おうと、ディーヴァを食らおうと一瞬でも思った悪魔の自分にも……。
悔しい。
「くそっ!!」
拳を強く……強く握りしめ、ダンテは傍らの像を殴りつけた。
大きなヒビが入り、爆発するような音と共に像が粉々に砕け散る。
ギョッとした。そこまで強くしたか?
いくら怒りに任せて殴りつけたとはいえ、未だかつてここまでの力が出たことがあったろうか?
覚醒した悪魔の力ってすげぇ。
自分にこんな力が眠っていたとはな……。
ダンテは自らの手をじっと見つめた。
この力さえあればディーヴァを取り戻し、守ることなど造作もないかもしれない。
ディーヴァはバージルに渡さない。
悪魔の自分にも、だれにも。
ダンテはためらうことなく下へ飛び降りる。
痛いほどの冷たい空気が、ダンテの肌を容赦なく刺した。
体で空を裂き、ダンテは下へ下へとまっすぐ落ちていく。
そんなダンテに向かって、ブラッドゴイルの大群が下より襲い掛かった。
愛銃を撃ちながら壁を駆け下りてゆくダンテ。
そのスピードたるや、重力によって落ちるスピードよりも遥かに早い。
「フッフー!!」
ダンテは次第に楽しくなってきたのか、余裕綽々で雄叫びを上げ撃ち続ける。
体の底からあふれ出る新たなる力に陶酔しているかのよう。
そのまま高速回転しながら、真下へと連射するダンテ。
まるで弾丸の雨嵐……レインストーム。
右へ左へ四方八方へと弾丸を撃つダンテは、向かってきたブラッドゴイルに飛び乗り蹴り飛ばし、それを踏み台としてさらに高く飛び上がった。
そこに追撃と、ブラッドゴイル共が群がっていく。
だが、ダンテはそれすら歯牙にかけぬような素振りで、愛銃を放ちながらリベリオンを振り回して一気に倒す。
そのままリベリオンを真下に振り投げると、リベリオンは大きく回転しながら一直線にブラッドゴイルを切り裂いていった。
リベリオンの柄の部分目掛け、一つの弾丸を放つダンテ。
その狙いはたがわず、リベリオンが敵を切り裂いていくスピードを上げた。
ブラッドゴイルはもういない。
リベリオンのスピードはいまや音速すら超えそうな勢い。
その速さに刀身が赤く光り、隕石が大気圏へと突入してくる時のように、発火して燃えてしまいそうだ。
そこまでの距離があるほど高い塔だったことの方が驚きである。
ダンテはそのスピードに追いつくように自身もスピードを上げる。
追いついてリベリオンを手にしたダンテは、そこから垂直に、横へと飛んだ。
リベリオンの刀身がキラリと光り、ダンテの姿を映す。
見よ、このオレのあふれるパワー!
……ディーヴァに見せてやりたかったぜ。
さすがオレだ。カッチョイイ。
陶酔してばかりのダンテに迫る巨体がある。
塔の周りを飛んでいた大きな魔鯨だ。
奴はその大きな口を開けると、ダンテをぱくりと飲み込んでしまった。