mission 7:reunion and duel ~VSバージル1~
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ディーヴァの腰を抱き、その場を後にしようとダンテに背を向けるバージル。
その背後でダンテの指がぴくりと動き、立ち上がろうとした。
「かえ……せ……オレの……」
バージルは傍に刺さるリベリオンを手にとると、ダンテお得意の技……スティンガーを繰り出しその腹に突き立て串刺しにした。
今度こそダンテは動かない。
「ダンテッ!!いや……いやぁぁぁ!!!」
咽び泣くディーヴァ。
その涙は止まることを知らない。
そんな二人の背後に、声がかかる。
あの時の黒衣の男だった。
「手に入れたかね」
「ああ……これでスパーダの封印は解ける」
バージルはディーヴァの腰をさらに引き寄せ、しばし迷ってから俵担ぎにすると歩き出す。
黒衣の男は倒れたダンテを淀んだヘテクロミアに映してからバージルに続いた。
数歩、足を進めた時だった。
ダンテの血を吸いとったリベリオンが、赤く瞳を光らせ口を大きく開けて覚醒する。
本来の姿へと変貌を遂げる。
同時にダンテを中心として、大きく力の波動が吹き荒れた。
その大きな波動に、リベリオンも弾き飛ばされ再び宙を舞う。
その中から飛び出したダンテは、大きく拳を突き出しバージルに襲い掛かかった。
バージルは驚くことなく、それが当たり前とでもいうように閻魔刀で受け止める。
その握られた拳に刀を深く食いこませたまま、ダンテは尚もバージルを殴ろうとする。
拳を動かすたび血がブシュブシュと噴き出してかなり痛そうだが、ダンテは痛みすら感じないほど我を忘れ怒り狂っているようだった。
獣のように呼吸を荒くしている。
ダンテは怒りだけでなく、色濃い魔の気配をその身にまとわせている。
まるで前に初めて見た、満月の日のダンテだ。いや、それ以上の恐ろしさ。
悪魔としてのダンテの禍々しい気配にディーヴァも臆して後ずさった。
「ダ……ンテ……?」
「お前の中の悪魔も目覚めたようだな」
食い込ませた手を動かし、刀身をつかんだダンテ。
これ以上切り裂かれようがお構い無しである。
「ひっ!!」
ディーヴァは今や、口を手で覆っては、恐怖で動けない状態でダンテを見ている。
このままでは危ない。自分だけではなく、ディーヴァもだ。
バージルは避けるため飛び上がり着地すると、刀をダンテに向けて構えなおした。
「待て、ここは退くべきだ。既に目的は果たしている」
黒衣の男がバージルを止めた。
その間もダンテは、ゆらゆらと魔のオーラを立ち上らせこちらへ歩いてくる。
その瞳にはバージルへの憎しみと、天使の力への強い渇望が滲んでいた。
「きゃっ、何するのバージルさ……」
「今のアイツと共にいたらどうなるかわかったものじゃない。行くぞ」
「でもあたしはダンテが……いやあ!ダンテ、ダンテーーーー!!」
それを目に入れたバージルは、ディーヴァを再び担ぐと、階下へと飛び降りる。
続いて、男も。
一人残されたダンテはというと、手に入れられなかった天使への悔しさという悪魔の気持ちか、はたまたその身にあふれる悪魔の力を発散させるためか、大きく叫んだ。
「ああああああ!!」
力を最大限放出したダンテは、そのまま倒れこむ。
その体は一瞬であったが、爬虫類のような、翼のついた赤い姿へと変貌した。
初の魔人化である。
●あとがき
始まるバージルとの取り合……戦い!!
ここまでくるのが長かった。
その背後でダンテの指がぴくりと動き、立ち上がろうとした。
「かえ……せ……オレの……」
バージルは傍に刺さるリベリオンを手にとると、ダンテお得意の技……スティンガーを繰り出しその腹に突き立て串刺しにした。
今度こそダンテは動かない。
「ダンテッ!!いや……いやぁぁぁ!!!」
咽び泣くディーヴァ。
その涙は止まることを知らない。
そんな二人の背後に、声がかかる。
あの時の黒衣の男だった。
「手に入れたかね」
「ああ……これでスパーダの封印は解ける」
バージルはディーヴァの腰をさらに引き寄せ、しばし迷ってから俵担ぎにすると歩き出す。
黒衣の男は倒れたダンテを淀んだヘテクロミアに映してからバージルに続いた。
数歩、足を進めた時だった。
ダンテの血を吸いとったリベリオンが、赤く瞳を光らせ口を大きく開けて覚醒する。
本来の姿へと変貌を遂げる。
同時にダンテを中心として、大きく力の波動が吹き荒れた。
その大きな波動に、リベリオンも弾き飛ばされ再び宙を舞う。
その中から飛び出したダンテは、大きく拳を突き出しバージルに襲い掛かかった。
バージルは驚くことなく、それが当たり前とでもいうように閻魔刀で受け止める。
その握られた拳に刀を深く食いこませたまま、ダンテは尚もバージルを殴ろうとする。
拳を動かすたび血がブシュブシュと噴き出してかなり痛そうだが、ダンテは痛みすら感じないほど我を忘れ怒り狂っているようだった。
獣のように呼吸を荒くしている。
ダンテは怒りだけでなく、色濃い魔の気配をその身にまとわせている。
まるで前に初めて見た、満月の日のダンテだ。いや、それ以上の恐ろしさ。
悪魔としてのダンテの禍々しい気配にディーヴァも臆して後ずさった。
「ダ……ンテ……?」
「お前の中の悪魔も目覚めたようだな」
食い込ませた手を動かし、刀身をつかんだダンテ。
これ以上切り裂かれようがお構い無しである。
「ひっ!!」
ディーヴァは今や、口を手で覆っては、恐怖で動けない状態でダンテを見ている。
このままでは危ない。自分だけではなく、ディーヴァもだ。
バージルは避けるため飛び上がり着地すると、刀をダンテに向けて構えなおした。
「待て、ここは退くべきだ。既に目的は果たしている」
黒衣の男がバージルを止めた。
その間もダンテは、ゆらゆらと魔のオーラを立ち上らせこちらへ歩いてくる。
その瞳にはバージルへの憎しみと、天使の力への強い渇望が滲んでいた。
「きゃっ、何するのバージルさ……」
「今のアイツと共にいたらどうなるかわかったものじゃない。行くぞ」
「でもあたしはダンテが……いやあ!ダンテ、ダンテーーーー!!」
それを目に入れたバージルは、ディーヴァを再び担ぐと、階下へと飛び降りる。
続いて、男も。
一人残されたダンテはというと、手に入れられなかった天使への悔しさという悪魔の気持ちか、はたまたその身にあふれる悪魔の力を発散させるためか、大きく叫んだ。
「ああああああ!!」
力を最大限放出したダンテは、そのまま倒れこむ。
その体は一瞬であったが、爬虫類のような、翼のついた赤い姿へと変貌した。
初の魔人化である。
●あとがき
始まるバージルとの取り合……戦い!!
ここまでくるのが長かった。