mission 7:reunion and duel ~VSバージル1~
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次の部屋もこれまたパッと見はよくわからない部屋だった。
悪魔の塔にはわけのわからない部屋が多すぎる。
昇降機らしき物はあるのだが、動力源がなく今は作動していない。
「えーと、ブレーカーってどこ?」
「……ディーヴァ、本気で言ってるのか。んなもんここにあるわけないだろ」
「あっ……そっか」
何度もいうがここは悪魔の塔。
電気?そんなものは通っているはずありません!
雷を使う悪魔がいれば話は別かもだが。
「あれっ?」
階段を上がった先にある物がディーヴァの目に止まった。
「どうした?」
「ここ、何かはめられそうじゃない。もしかしてこれかな……えいッ」
ポケットに入れていたオリハルコンの欠片がほのかに光っている。
もしかしたらこの場所と共鳴しているのかもしれない。
ディーヴァは空いた空間にはめ込んでみた。
ガコン。
思った通りだ。
辺りはオリハルコンと同じ、赤い光に包まれる。
昇降機も同じく赤く光り、ガタガタと動き出した。これが動力源だ。
「やっぱりね!」
満足そうに腰に手を当ててダンテにふんぞり返るディーヴァ。
だがダンテは、素直にほめることができないでいた。
「ディーヴァって本当察しがいいというか勘が鋭いというか……」
「頭がいいって言って欲しい」
「ハイハイ、頭いいですねー!」
***
昇降機に乗り込むと勝手に動き出す。
下へ下へとさがり、ついた場所は見覚えのある場所だった。
そう、一番最初にこの塔に入った場所、広間だ。
「ここに繋がってたんだぁ……あたしって数学もダメなんだけど、地理もダメかも。全然ここの構造が頭に浮かんでこないもん」
「こんなとこの地図なんか頭に入れてなんになる?」
「それもそっか」
うろうろと再び広間を見て回る。
行っていない場所といえば炎に包まれた扉くらいか。
「結局この扉はどうすればいいの?水をかけても消えないかな?」
「水はないだろ。ところでディーヴァ、トイレには行きたくならないか?なんならここでしていいぞ。
そしたら消えるかもしれない。これがホントの天使の聖水ってな!」
「ヘ……ヘンタイッ最悪ッ!」
真っ赤になったディーヴァがダンテに知る限りの罵声を浴びせる。
ダンテはそれすら嬉しそうにハハハ!と笑って見せた。
本当にこのダンテは……まったく。
『ディーヴァ、発言しても良いだろうか?』
ダンテのポケットから声がした。
この声はケルベロスである。
「なんでオレに聞かないん「いいよー」……ディーヴァも話を遮るなっつの!」
『助かる』
「いいじゃない、ダンテこそ黙っててよ。あ、アグニさんルドラさんも何かあるなら話していいよ?」
ダンテが許さなくてもあたしが許可する!
そう言い切ったディーヴァに、アグニとルドラがしばしの沈黙後、言葉を紡ぎ出す。
『本当か?やったぞ、兄者』
『やっと話せるな、退屈でたまらなかったぞ』
「そっか、それは良かった。で、ケルは何か言いたかったんだよね。なぁに?」
『この炎は水などかけたところで、消え去りはせぬ。憤怒を表す炎は深い悲しみを持ってしてはじめて消える』
「深い悲しみ?どういうことなの」
『わからぬ。それはこの者達の方が知っていよう』
この者達。
ダンテと漫才のかけあいになっているアグニとルドラのことだ。
ダンテ達のそれを遮り、ディーヴァが尋ねる。
「ねぇアグニさんルドラさん、この炎を消すにはどうしたらいい?深い悲しみで消えるってことらしいけど……」
『兄者、知っておるか?』
『知っておるが、何だったか……深い悲しみを表す何かがあったようなないような。やはりあるような……』
『おお。確かにあったが、ないというより、失われてしまったのを見たばかりのような違うような。
だが、やはり見た気がするような』
「失ったばかり?う~ん……どういうことだろ」
「だあああああ!イライラする!お前ら早く答えやが「しゃらっぷ!今大事なお話聞いてるからダンテは静かに!」頼むからオレの話遮らないでくれ……」
『おお!思い出したぞ!』
『セイレーンという悪魔の慟哭をぶつけると消えるのだ!』
『深い悲しみが宿っていただろう?』
『我らには金切り声にしか聞こえなかったがのう』
金切り声で思い出した。
像のところで入手した水色の結晶のことだ。
「あれってやっぱりセイレーンだったんだ。一応悪魔なんだね……って!
ダンテが割っちゃったやつじゃん!」
『確かに先ほどダンテが割ってしまったからもうないな』
「ダンテのせいで通れなくなっちゃったじゃない!ばかぁ!」
「ウッ、すまん……」
ディーヴァに強く言われてしゅん、と落ち込むダンテ。
少し可哀想にも見える。
「なんとかならないかなぁ」
『代わりの物ならここにあるだろう』
ガックリするディーヴァにケルベロスが声をかける。
続いてアグニとルドラも。
『ある、というよりいる、というかんじだがのう』
『悲しみを表現すればよかろう』
『『『天使が悲しそうな歌をここで歌え』』』
「……えっ?、えぇええーーーっ!?」
かくして、魔具達とダンテの聞く中、『ディーヴァリサイタル ON テメンニグル』が開催されたのだった。
ってなによこれぇ!!
悪魔の塔にはわけのわからない部屋が多すぎる。
昇降機らしき物はあるのだが、動力源がなく今は作動していない。
「えーと、ブレーカーってどこ?」
「……ディーヴァ、本気で言ってるのか。んなもんここにあるわけないだろ」
「あっ……そっか」
何度もいうがここは悪魔の塔。
電気?そんなものは通っているはずありません!
雷を使う悪魔がいれば話は別かもだが。
「あれっ?」
階段を上がった先にある物がディーヴァの目に止まった。
「どうした?」
「ここ、何かはめられそうじゃない。もしかしてこれかな……えいッ」
ポケットに入れていたオリハルコンの欠片がほのかに光っている。
もしかしたらこの場所と共鳴しているのかもしれない。
ディーヴァは空いた空間にはめ込んでみた。
ガコン。
思った通りだ。
辺りはオリハルコンと同じ、赤い光に包まれる。
昇降機も同じく赤く光り、ガタガタと動き出した。これが動力源だ。
「やっぱりね!」
満足そうに腰に手を当ててダンテにふんぞり返るディーヴァ。
だがダンテは、素直にほめることができないでいた。
「ディーヴァって本当察しがいいというか勘が鋭いというか……」
「頭がいいって言って欲しい」
「ハイハイ、頭いいですねー!」
***
昇降機に乗り込むと勝手に動き出す。
下へ下へとさがり、ついた場所は見覚えのある場所だった。
そう、一番最初にこの塔に入った場所、広間だ。
「ここに繋がってたんだぁ……あたしって数学もダメなんだけど、地理もダメかも。全然ここの構造が頭に浮かんでこないもん」
「こんなとこの地図なんか頭に入れてなんになる?」
「それもそっか」
うろうろと再び広間を見て回る。
行っていない場所といえば炎に包まれた扉くらいか。
「結局この扉はどうすればいいの?水をかけても消えないかな?」
「水はないだろ。ところでディーヴァ、トイレには行きたくならないか?なんならここでしていいぞ。
そしたら消えるかもしれない。これがホントの天使の聖水ってな!」
「ヘ……ヘンタイッ最悪ッ!」
真っ赤になったディーヴァがダンテに知る限りの罵声を浴びせる。
ダンテはそれすら嬉しそうにハハハ!と笑って見せた。
本当にこのダンテは……まったく。
『ディーヴァ、発言しても良いだろうか?』
ダンテのポケットから声がした。
この声はケルベロスである。
「なんでオレに聞かないん「いいよー」……ディーヴァも話を遮るなっつの!」
『助かる』
「いいじゃない、ダンテこそ黙っててよ。あ、アグニさんルドラさんも何かあるなら話していいよ?」
ダンテが許さなくてもあたしが許可する!
そう言い切ったディーヴァに、アグニとルドラがしばしの沈黙後、言葉を紡ぎ出す。
『本当か?やったぞ、兄者』
『やっと話せるな、退屈でたまらなかったぞ』
「そっか、それは良かった。で、ケルは何か言いたかったんだよね。なぁに?」
『この炎は水などかけたところで、消え去りはせぬ。憤怒を表す炎は深い悲しみを持ってしてはじめて消える』
「深い悲しみ?どういうことなの」
『わからぬ。それはこの者達の方が知っていよう』
この者達。
ダンテと漫才のかけあいになっているアグニとルドラのことだ。
ダンテ達のそれを遮り、ディーヴァが尋ねる。
「ねぇアグニさんルドラさん、この炎を消すにはどうしたらいい?深い悲しみで消えるってことらしいけど……」
『兄者、知っておるか?』
『知っておるが、何だったか……深い悲しみを表す何かがあったようなないような。やはりあるような……』
『おお。確かにあったが、ないというより、失われてしまったのを見たばかりのような違うような。
だが、やはり見た気がするような』
「失ったばかり?う~ん……どういうことだろ」
「だあああああ!イライラする!お前ら早く答えやが「しゃらっぷ!今大事なお話聞いてるからダンテは静かに!」頼むからオレの話遮らないでくれ……」
『おお!思い出したぞ!』
『セイレーンという悪魔の慟哭をぶつけると消えるのだ!』
『深い悲しみが宿っていただろう?』
『我らには金切り声にしか聞こえなかったがのう』
金切り声で思い出した。
像のところで入手した水色の結晶のことだ。
「あれってやっぱりセイレーンだったんだ。一応悪魔なんだね……って!
ダンテが割っちゃったやつじゃん!」
『確かに先ほどダンテが割ってしまったからもうないな』
「ダンテのせいで通れなくなっちゃったじゃない!ばかぁ!」
「ウッ、すまん……」
ディーヴァに強く言われてしゅん、と落ち込むダンテ。
少し可哀想にも見える。
「なんとかならないかなぁ」
『代わりの物ならここにあるだろう』
ガックリするディーヴァにケルベロスが声をかける。
続いてアグニとルドラも。
『ある、というよりいる、というかんじだがのう』
『悲しみを表現すればよかろう』
『『『天使が悲しそうな歌をここで歌え』』』
「……えっ?、えぇええーーーっ!?」
かくして、魔具達とダンテの聞く中、『ディーヴァリサイタル ON テメンニグル』が開催されたのだった。
ってなによこれぇ!!