mission 7:reunion and duel ~VSバージル1~
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扉を開けると目の前には飛翔盤があり、上下に高く長い場所になっていた。
飛翔盤でここを上がったり下がったり?うそでしょ。
「こんなの途中で落ちたら死んじゃう……ね、ねえダンテ、もしかして……ここを飛ぶの?」
「そういやディーヴァはこのトランポリンもどき、お初だったか。
もちろん飛ぶぜ、まずは下な」
「ちょ、ちょっと待って心の準っ!」
言うが早いか、ダンテはディーヴァの腰を引き寄せると虚空へと身を踊らせた。
重力により、フルスピードで落下する二人。
ダンテはそんなディーヴァの唇を自らのキスで塞ぎ、舌を噛ませぬようにした。
ディーヴァの叫びはキスにより口外へ出ることなく飲み込まれる。
「~~~ッ!!」
ぺろり。
最後に、目尻にたまる涙を舐めとってやり、ダンテはニヤと笑った。
「ついたぜ?」
「バ、バカー!心臓が止まるかと思ったじゃない」
ポカポカとダンテの頭を叩く。
ぷんすか!というような擬音が聞こえてきそうだ。
そんなディーヴァにダンテはしれっと言った。
「止まったらオレの魔力を与えて動かしてやるよ。お前がオレに力を与えてくれるようにな」
「冗談ぽいぽいだよ!もう!!」
「でも帰りは飛翔盤乗るんだぜ?諦めろ」
「……はぁ」
深ーくため息を吐くディーヴァだった。
***
赤い扉に入ると、そこにはたくさんの本がところ狭しと並んでいた。
まるで小さな図書館だ。
余談だが、ディーヴァは読書が嫌いではない。
高校ではどちらかと言うと文化系に力を入れているくらいだ。
「すごい本の数……」
いにしえより続く悪魔の塔ゆえ、古く珍しい書籍が数多く残されている。
ディーヴァのお眼鏡に叶った物も多いようだ。
キラキラとした目で見つめるディーヴァ。
「ねぇダンテ。あたししばらくここにいていい?きっとここはダンテと行動してるより安全だか「だめだ」でーすーよーねー」
一刀両断。
がっくりしながらダンテの後に続くディーヴァ。
その背後でまたも悪魔の封印が為された。
「また封印、か……」
でも何をしたらいいのかわからない。
ダンテとディーヴァはキョロキョロと何かめぼしい物がないか探し出す。
「なんもな……ダンテ避けて!」
ダンテが寄りかかる彫像に魔の気配が灯る。
チェスのコマの形をしたそれは、ガタガタと動きだし手にした剣を振るった。
安全だと思っていたのに、まさか悪魔が出てくるとは。
この塔に安全な場所はないのか。
「おわっ!」
ダンテはサイドロールで上手くかわすと、そのままディーヴァの傍に来た。
「前にダンテがチェスのコマの像をいっぱい壊しちゃったから襲ってきたんじゃ…」
「なワケあるか」
激しいツッコミを入れる。
言っている間にも、部屋内に設置された像のほとんどが動きだし、二人に向かってきた。
その多さ、チェスのポーンと言ったところ。
緩慢な動きゆえ全く驚異にならないポーンを、ダンテはめんどくさそうにリベリオンで破壊する。
「あれっ?」
ポーンのいたあたりに何か落ちているのに気がつくディーヴァ。
拾い上げたそれは、ダンテのアミュレットのような赤い欠片のような代物。
小さな欠片だというのに膨大な力が詰まっているように感じる。
拾い上げた瞬間に封印が解かれたところを見るに、これがキーアイテムで合っているようだ。
「なんだそりゃ」
「んー。みっちりと力が詰まってるみたいだし、オリハルコンみたいな物かも」
「オリハルコン?」
オリハルコンとは、その昔アトランティス大陸で動力として使われていたとされる金属の一種である。
ただしこれは、魔にさらされ過ぎたためか、やけに禍々しく感じられた。
ディーヴァはその禍々しさを気にかけつつ、制服のポケットに大事そうに入れる。
「つぎは上、だね……」
「ああ」
飛翔盤でここを上がったり下がったり?うそでしょ。
「こんなの途中で落ちたら死んじゃう……ね、ねえダンテ、もしかして……ここを飛ぶの?」
「そういやディーヴァはこのトランポリンもどき、お初だったか。
もちろん飛ぶぜ、まずは下な」
「ちょ、ちょっと待って心の準っ!」
言うが早いか、ダンテはディーヴァの腰を引き寄せると虚空へと身を踊らせた。
重力により、フルスピードで落下する二人。
ダンテはそんなディーヴァの唇を自らのキスで塞ぎ、舌を噛ませぬようにした。
ディーヴァの叫びはキスにより口外へ出ることなく飲み込まれる。
「~~~ッ!!」
ぺろり。
最後に、目尻にたまる涙を舐めとってやり、ダンテはニヤと笑った。
「ついたぜ?」
「バ、バカー!心臓が止まるかと思ったじゃない」
ポカポカとダンテの頭を叩く。
ぷんすか!というような擬音が聞こえてきそうだ。
そんなディーヴァにダンテはしれっと言った。
「止まったらオレの魔力を与えて動かしてやるよ。お前がオレに力を与えてくれるようにな」
「冗談ぽいぽいだよ!もう!!」
「でも帰りは飛翔盤乗るんだぜ?諦めろ」
「……はぁ」
深ーくため息を吐くディーヴァだった。
***
赤い扉に入ると、そこにはたくさんの本がところ狭しと並んでいた。
まるで小さな図書館だ。
余談だが、ディーヴァは読書が嫌いではない。
高校ではどちらかと言うと文化系に力を入れているくらいだ。
「すごい本の数……」
いにしえより続く悪魔の塔ゆえ、古く珍しい書籍が数多く残されている。
ディーヴァのお眼鏡に叶った物も多いようだ。
キラキラとした目で見つめるディーヴァ。
「ねぇダンテ。あたししばらくここにいていい?きっとここはダンテと行動してるより安全だか「だめだ」でーすーよーねー」
一刀両断。
がっくりしながらダンテの後に続くディーヴァ。
その背後でまたも悪魔の封印が為された。
「また封印、か……」
でも何をしたらいいのかわからない。
ダンテとディーヴァはキョロキョロと何かめぼしい物がないか探し出す。
「なんもな……ダンテ避けて!」
ダンテが寄りかかる彫像に魔の気配が灯る。
チェスのコマの形をしたそれは、ガタガタと動きだし手にした剣を振るった。
安全だと思っていたのに、まさか悪魔が出てくるとは。
この塔に安全な場所はないのか。
「おわっ!」
ダンテはサイドロールで上手くかわすと、そのままディーヴァの傍に来た。
「前にダンテがチェスのコマの像をいっぱい壊しちゃったから襲ってきたんじゃ…」
「なワケあるか」
激しいツッコミを入れる。
言っている間にも、部屋内に設置された像のほとんどが動きだし、二人に向かってきた。
その多さ、チェスのポーンと言ったところ。
緩慢な動きゆえ全く驚異にならないポーンを、ダンテはめんどくさそうにリベリオンで破壊する。
「あれっ?」
ポーンのいたあたりに何か落ちているのに気がつくディーヴァ。
拾い上げたそれは、ダンテのアミュレットのような赤い欠片のような代物。
小さな欠片だというのに膨大な力が詰まっているように感じる。
拾い上げた瞬間に封印が解かれたところを見るに、これがキーアイテムで合っているようだ。
「なんだそりゃ」
「んー。みっちりと力が詰まってるみたいだし、オリハルコンみたいな物かも」
「オリハルコン?」
オリハルコンとは、その昔アトランティス大陸で動力として使われていたとされる金属の一種である。
ただしこれは、魔にさらされ過ぎたためか、やけに禍々しく感じられた。
ディーヴァはその禍々しさを気にかけつつ、制服のポケットに大事そうに入れる。
「つぎは上、だね……」
「ああ」