mission 7:reunion and duel ~VSバージル1~
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「ひと雨来そう」
空模様を眺めるディーヴァがぽつりともらす。
時間は真夜中で見えにくいが、確かに今にも空は泣き出しそうである。
「ホントだな」
ダンテは外に歩き出し、空を見つめた。
そのまま腕をおもむろに突き出す。
瞬間のことだった。
風を切り女が落ちてきた。
入り口で会ったバイクの女である。
事も無げに片手で彼女の足を掴み、ダンテは落下を止めた。
「おっと!」
ダンテの反射神経に驚きつつも、自分も外に出て歩み寄るディーヴァ。
女の登場が登場だったためか、その歩みはおっかなびっくりと言ったところか、ひどく遅い。
「ちょっ、ダンテ……!いや、ここはよくやったっていうべきだよね……。
その人は大丈夫なの?」
逆さまでぶら下がっているため、頭に血がのぼってしまうことと、そのスカートがめくれ上がるのを心配しての発言だった。
だが、全くめくれ上がったりしない。
そのスカートは形状記憶性ですか?
ディーヴァはそう聞きたかった。
それはスカートではなく、マガジンホルダーだったようだ。
太ももに一丁隠し持っているだけの自分とは違い、ずいぶん重装備だ。
そこから導き出される答えはひとつ。
そうとうの手練れ……むしろダンテの同業者と見た。
すぐ地に下ろすかと思われたダンテは、彼女を下ろさずにそのまま足を掴んでいた。
女は逆さのまま銃を構え、ダンテにその照準を合わせる。
ダンテは気にした素振りも見せず、おどけてみせた。
「カワイイ雨が降ってきたもんだな。どうりで妙な天気なわけだ」
ちらと空を仰ぎ見て、また女に向き直る。
「離せ!」
「離せ?命は粗末にするもんじゃないな」
離したら真っ逆さまに落ちていくだけだ。
ダンテは何バカなこと言ってるのかと鼻で笑った。
その間もずっと女をぶらぶらと宙釣りにしたままである。
一部始終を眺めているディーヴァが我慢できずに、叫ぶ。
例え助けが要らないほど強いとしても、相手は女の子。
そんな扱いするなんて許せないと思った。
「こらー!ダンテ!
女の子を乱暴に扱っちゃだめー!降ろしてあげなさいってばぁ!!」
そろりそろりと歩むだけだったのを、小走りに変え駆け寄ってくるディーヴァ。
その耳に銃声が轟く。
女がダンテに向けて発砲したのだ。
弾丸一発、眉間直撃!!
撃たれたダンテはのけ反って足を掴んでいた手を離した。
「ぎゃーっダっ、ダンテ!!」
重力に従い落ちていく女は、途中で壁にランチャーの刃の部分を塔の側面に突き刺すことで事なきを得たようだ。
「ダンテが死んじゃったよぉ!
ダンテがいなくなったらあたしはここからどうやって帰ればいいのー!!わーんばかばかばかー!!」
叫び駆け寄ってきたディーヴァがダンテにすがりつき、その胸をポカポカと叩きながら泣く。
ダンテはすぐにぬっとディーヴァの顔を覗いた。
「死んでないっつの!!」
「ぎゃあっゾゾゾゾンビぃ!
って、ダンテ生きて……る?」
眉間直撃。
ならば脳が多少なりとも破壊されたはず……だが、ダンテはピンピンしている。
一体どんな体の構造してるんだろう。
そう思ったが、言葉にしなかった。
ダンテとディーヴァは共に下を覗く。
女は警戒して銃を上……ダンテに向けたままだった。
「おいおい、たまげたね!助けた礼に鉛弾くれるとはな!」
ダンテが半ば面白がりながら声をかける。
そしてもう一発撃つ女。
「きゃ!」
「あぶねーな。darlingにあたったらどうすんだよ、オレと違って悪魔じゃねーんだからな!」
口で弾丸をキャッチしたダンテは今度は怒り、注意する。
そして果物の種でも出すかのように、横にプッと吐き捨てた。
「ったく、お好きにどうぞ」
恩を仇で返すような女は願い下げだ。
かかわり合いになったところでイイことなど何もない。
親密になるならディーヴァとに限る。
助けてやろうと思っていたがやめだ。
ダンテは踵を返し、屋内へ。
「えっ放っておくの!?」
「自分から下に落ちたようなヤツだ。助けなんかいらねぇだろ」
ディーヴァも仕方なしにダンテの後を追った。
「あいつも悪魔……」
女はボソリと呟く。
ならば一緒にいる少女も、人間かどうかわかったものではない。
「……どうも女運は良くないらしい」
「は?」
ダンテの言葉にどういう意味よ、と顔をしかめるディーヴァ。
まるで出会ったことが間違いだったと言っているみたいではないか。
ダンテは気がつき、あわてて訂正を入れる。
「いや、もちろんお前を除いてだ」
「あたし女扱いされてないってこと!?ひどーい!」
今度はまた違う意味に取ったらしい。
「バッカ、ちげーよ。ディーヴァはただ『女』っていう括りに入るんじゃなくて『only-one』……大事なたった一人に入るってこった」
「うんー?
なんか納得いくようないかないような……まあ、いいけど」
進みながらダンテは眉間の血をぬぐい、壁に押し付けた。
空模様を眺めるディーヴァがぽつりともらす。
時間は真夜中で見えにくいが、確かに今にも空は泣き出しそうである。
「ホントだな」
ダンテは外に歩き出し、空を見つめた。
そのまま腕をおもむろに突き出す。
瞬間のことだった。
風を切り女が落ちてきた。
入り口で会ったバイクの女である。
事も無げに片手で彼女の足を掴み、ダンテは落下を止めた。
「おっと!」
ダンテの反射神経に驚きつつも、自分も外に出て歩み寄るディーヴァ。
女の登場が登場だったためか、その歩みはおっかなびっくりと言ったところか、ひどく遅い。
「ちょっ、ダンテ……!いや、ここはよくやったっていうべきだよね……。
その人は大丈夫なの?」
逆さまでぶら下がっているため、頭に血がのぼってしまうことと、そのスカートがめくれ上がるのを心配しての発言だった。
だが、全くめくれ上がったりしない。
そのスカートは形状記憶性ですか?
ディーヴァはそう聞きたかった。
それはスカートではなく、マガジンホルダーだったようだ。
太ももに一丁隠し持っているだけの自分とは違い、ずいぶん重装備だ。
そこから導き出される答えはひとつ。
そうとうの手練れ……むしろダンテの同業者と見た。
すぐ地に下ろすかと思われたダンテは、彼女を下ろさずにそのまま足を掴んでいた。
女は逆さのまま銃を構え、ダンテにその照準を合わせる。
ダンテは気にした素振りも見せず、おどけてみせた。
「カワイイ雨が降ってきたもんだな。どうりで妙な天気なわけだ」
ちらと空を仰ぎ見て、また女に向き直る。
「離せ!」
「離せ?命は粗末にするもんじゃないな」
離したら真っ逆さまに落ちていくだけだ。
ダンテは何バカなこと言ってるのかと鼻で笑った。
その間もずっと女をぶらぶらと宙釣りにしたままである。
一部始終を眺めているディーヴァが我慢できずに、叫ぶ。
例え助けが要らないほど強いとしても、相手は女の子。
そんな扱いするなんて許せないと思った。
「こらー!ダンテ!
女の子を乱暴に扱っちゃだめー!降ろしてあげなさいってばぁ!!」
そろりそろりと歩むだけだったのを、小走りに変え駆け寄ってくるディーヴァ。
その耳に銃声が轟く。
女がダンテに向けて発砲したのだ。
弾丸一発、眉間直撃!!
撃たれたダンテはのけ反って足を掴んでいた手を離した。
「ぎゃーっダっ、ダンテ!!」
重力に従い落ちていく女は、途中で壁にランチャーの刃の部分を塔の側面に突き刺すことで事なきを得たようだ。
「ダンテが死んじゃったよぉ!
ダンテがいなくなったらあたしはここからどうやって帰ればいいのー!!わーんばかばかばかー!!」
叫び駆け寄ってきたディーヴァがダンテにすがりつき、その胸をポカポカと叩きながら泣く。
ダンテはすぐにぬっとディーヴァの顔を覗いた。
「死んでないっつの!!」
「ぎゃあっゾゾゾゾンビぃ!
って、ダンテ生きて……る?」
眉間直撃。
ならば脳が多少なりとも破壊されたはず……だが、ダンテはピンピンしている。
一体どんな体の構造してるんだろう。
そう思ったが、言葉にしなかった。
ダンテとディーヴァは共に下を覗く。
女は警戒して銃を上……ダンテに向けたままだった。
「おいおい、たまげたね!助けた礼に鉛弾くれるとはな!」
ダンテが半ば面白がりながら声をかける。
そしてもう一発撃つ女。
「きゃ!」
「あぶねーな。darlingにあたったらどうすんだよ、オレと違って悪魔じゃねーんだからな!」
口で弾丸をキャッチしたダンテは今度は怒り、注意する。
そして果物の種でも出すかのように、横にプッと吐き捨てた。
「ったく、お好きにどうぞ」
恩を仇で返すような女は願い下げだ。
かかわり合いになったところでイイことなど何もない。
親密になるならディーヴァとに限る。
助けてやろうと思っていたがやめだ。
ダンテは踵を返し、屋内へ。
「えっ放っておくの!?」
「自分から下に落ちたようなヤツだ。助けなんかいらねぇだろ」
ディーヴァも仕方なしにダンテの後を追った。
「あいつも悪魔……」
女はボソリと呟く。
ならば一緒にいる少女も、人間かどうかわかったものではない。
「……どうも女運は良くないらしい」
「は?」
ダンテの言葉にどういう意味よ、と顔をしかめるディーヴァ。
まるで出会ったことが間違いだったと言っているみたいではないか。
ダンテは気がつき、あわてて訂正を入れる。
「いや、もちろんお前を除いてだ」
「あたし女扱いされてないってこと!?ひどーい!」
今度はまた違う意味に取ったらしい。
「バッカ、ちげーよ。ディーヴァはただ『女』っていう括りに入るんじゃなくて『only-one』……大事なたった一人に入るってこった」
「うんー?
なんか納得いくようないかないような……まあ、いいけど」
進みながらダンテは眉間の血をぬぐい、壁に押し付けた。