mission 6:dog and artemis ~知・技・闘の試練~
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「まだディーヴァは戻ってない、か」
軽く悪魔の相手をしたダンテは『技』の試練の間を出て、次の試練……『闘』の試練へと向かった。
中は『闘』と言うだけあって、闘いには適した四角い闘技場のような空間が広がっていた。
だが、闘という名前のわりには悪魔の姿が見当たらない。
珍しく休業中なのかもしれない。
「お、もう取れんじゃん。ラクショー!」
不用心にも、簡単に取れる場所に真髄も見えている。
取ってください、と書かれているのと同じだ。
しかし、ダンテが闘技場に足を踏み入れた瞬間だった。
石壁がせり上がり、真髄を覆い隠す。
その壁には起動状態の紋章が備え付けられていた。
そして、悪魔が四方八方から湧き出て、ダンテを取り囲んだ。
「なんだよ、お馴染みのパターンかよ」
ダンテの叫びと同時に、紋章の光が落ちる。
起動状態から、制止状態へ、と。
その瞬間、悪魔からは魔力の揺らめきが立ち昇った。
早速悪魔を相手にしていたダンテは、いつもより強い悪魔に驚く。
押し負けることこそないが、何度も攻撃を弾かれてしまう上に、攻撃のスピードも速い。
「これが怒りがどーだこーだとか書いてあったやつか?めんどくせえな!」
紋章を起動すれば、悪魔の強い状態はなくなるのかもしれない。
でも起動させる暇がないほどの悪魔の猛攻に、ダンテは苦戦を強いられた。
倒せない上に、その数を増やしていく悪魔。
その内、部屋内は犇めき合う悪魔でいっぱいになった。
今まで相手してきた雑魚悪魔が一挙に総出演である。
ディーヴァを連れてこないで良かったと切に思う。
守りながらこの数を相手にするのはダンテにも無理だ。
リベリオンを振るい悪魔を蹴散らすが、中々悪魔は倒れてはくれない。
「なんだよ固いな!くそっ」
怯んだりもしないため、攻撃させないようにするので手が一杯だ。
「我々を使われよ」
「我々の力をもってすれば、一気に悪魔を殲滅出来よう」
背中に装備している赤と青の剣、アグニとルドラが使え、使えとわめきだす。
ダンテはイライラと口出しを拒否しながらも、「あ」という顔をした。
指摘を受けるまで双剣の存在を忘れていたのだ。
「わかってるから喋るなっ!」
お前絶対わかってなかったろ。
アグニとルドラはそう言いたかったが、押し黙る。
ダンテはリベリオンを背中に戻し、代わりに双剣を手に取った。
「頼むぜ!」
自身の回転を利用して周囲に群がる悪魔を一気に斬り払うと、ダンテはそのまま前進し、前方の敵を何度にも渡り斬りつける。
一堂に会した悪魔達は、そのダンテの猛攻に、まとめてふっとんだ。
「見ろ、悪魔がゴミのようだ!」
誰に言ったのか、といっても聞くのはアグニとルドラしかいないだろう。
どこかで聞いたことのあるようなセリフを口にしながら、ダンテは更に剣を振るう。
そこから双剣を合体させて振り上げると、炎を纏った風を悪魔に打ち付けた。
その回転数の多い風から、ワールウインド、とでも呼んだほうがいいだろう。
その風の威力たるや、残っていた悪魔を遠くの場外へと弾き飛ばすほどだった。
「おお、なかなかの高火力!」
残るはたった二匹のみ。
最後はリベリオンでとどめを、と考えていたダンテは、再び装備を変えた。
そして床に突き刺さる鉄の棒をポール代わりにと回り、悪魔を蹴りつけてから飛び乗った。
悪魔を乗り回してもう一匹に激突すると、リベリオンを突き刺してとどめとした。
全ての悪魔が砂と変わる。
ダンテはリベリオンを杖がわりに体を預け、一息ついた。
「やれやれ、やっとか……」
悪魔はもう出てくる気配を見せない。
ダンテの勝ちだ。
それを祝福するかのように、石壁は下がっていった。
緑色に光る闘争の真髄を手に、ダンテは「早くディーヴァに会って充電したい」とぼやき、来た道を戻った。
軽く悪魔の相手をしたダンテは『技』の試練の間を出て、次の試練……『闘』の試練へと向かった。
中は『闘』と言うだけあって、闘いには適した四角い闘技場のような空間が広がっていた。
だが、闘という名前のわりには悪魔の姿が見当たらない。
珍しく休業中なのかもしれない。
「お、もう取れんじゃん。ラクショー!」
不用心にも、簡単に取れる場所に真髄も見えている。
取ってください、と書かれているのと同じだ。
しかし、ダンテが闘技場に足を踏み入れた瞬間だった。
石壁がせり上がり、真髄を覆い隠す。
その壁には起動状態の紋章が備え付けられていた。
そして、悪魔が四方八方から湧き出て、ダンテを取り囲んだ。
「なんだよ、お馴染みのパターンかよ」
ダンテの叫びと同時に、紋章の光が落ちる。
起動状態から、制止状態へ、と。
その瞬間、悪魔からは魔力の揺らめきが立ち昇った。
早速悪魔を相手にしていたダンテは、いつもより強い悪魔に驚く。
押し負けることこそないが、何度も攻撃を弾かれてしまう上に、攻撃のスピードも速い。
「これが怒りがどーだこーだとか書いてあったやつか?めんどくせえな!」
紋章を起動すれば、悪魔の強い状態はなくなるのかもしれない。
でも起動させる暇がないほどの悪魔の猛攻に、ダンテは苦戦を強いられた。
倒せない上に、その数を増やしていく悪魔。
その内、部屋内は犇めき合う悪魔でいっぱいになった。
今まで相手してきた雑魚悪魔が一挙に総出演である。
ディーヴァを連れてこないで良かったと切に思う。
守りながらこの数を相手にするのはダンテにも無理だ。
リベリオンを振るい悪魔を蹴散らすが、中々悪魔は倒れてはくれない。
「なんだよ固いな!くそっ」
怯んだりもしないため、攻撃させないようにするので手が一杯だ。
「我々を使われよ」
「我々の力をもってすれば、一気に悪魔を殲滅出来よう」
背中に装備している赤と青の剣、アグニとルドラが使え、使えとわめきだす。
ダンテはイライラと口出しを拒否しながらも、「あ」という顔をした。
指摘を受けるまで双剣の存在を忘れていたのだ。
「わかってるから喋るなっ!」
お前絶対わかってなかったろ。
アグニとルドラはそう言いたかったが、押し黙る。
ダンテはリベリオンを背中に戻し、代わりに双剣を手に取った。
「頼むぜ!」
自身の回転を利用して周囲に群がる悪魔を一気に斬り払うと、ダンテはそのまま前進し、前方の敵を何度にも渡り斬りつける。
一堂に会した悪魔達は、そのダンテの猛攻に、まとめてふっとんだ。
「見ろ、悪魔がゴミのようだ!」
誰に言ったのか、といっても聞くのはアグニとルドラしかいないだろう。
どこかで聞いたことのあるようなセリフを口にしながら、ダンテは更に剣を振るう。
そこから双剣を合体させて振り上げると、炎を纏った風を悪魔に打ち付けた。
その回転数の多い風から、ワールウインド、とでも呼んだほうがいいだろう。
その風の威力たるや、残っていた悪魔を遠くの場外へと弾き飛ばすほどだった。
「おお、なかなかの高火力!」
残るはたった二匹のみ。
最後はリベリオンでとどめを、と考えていたダンテは、再び装備を変えた。
そして床に突き刺さる鉄の棒をポール代わりにと回り、悪魔を蹴りつけてから飛び乗った。
悪魔を乗り回してもう一匹に激突すると、リベリオンを突き刺してとどめとした。
全ての悪魔が砂と変わる。
ダンテはリベリオンを杖がわりに体を預け、一息ついた。
「やれやれ、やっとか……」
悪魔はもう出てくる気配を見せない。
ダンテの勝ちだ。
それを祝福するかのように、石壁は下がっていった。
緑色に光る闘争の真髄を手に、ダンテは「早くディーヴァに会って充電したい」とぼやき、来た道を戻った。