mission 6:dog and artemis ~知・技・闘の試練~
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こちらは、知の試練の間へと入ってきたディーヴァとケルベロスである。
その目線の先には、左右正面に三つの進むべき道が示されていた。
その入り口の上部には髑髏の装飾が施されており、赤い光が灯っている。
「ほう、こうなっていたのか……」
ケルベロスがキョロキョロと周りを見渡しながら感嘆の声を漏らし、それを聞いたディーヴァは目を丸くした。
「え、この塔の構造は全部知ってるんじゃないの!?」
「我は、門番ぞ。門より先は少ししか知らぬ」
「そうなんだぁ……ちょっぴり残念ね」
これから先の道を先導してもらおうと考えていたディーヴァにとって、ケルベロスの答えは落ち込むには十分な物だ。
この分だと、アグニとルドラも同じだろうと推測する。
ディーヴァは仕方ないと、気持ちを切り替えた。
まずは目の前の三つの入り口に着目する。
どれが本物だろう。
どの道が正解なのだろう。
お手上げだ、とディーヴァはケルベロスに向き直った。
「ケルベロスさん……わかんない~」
「ケルベロスでいい。悪魔にさん付けなど必要ないからな。
よし、ヒントをやろう、『スフィンクスの問いかけ』だ」
「スフィンクスの、問いかけ……」
スフィンクス。
ライオンの体と人間の顔を持つ等とされている魔物であり、旅人に問いかけをし、間違えるとその者を頭からバリバリむしゃむしゃ食べるといわれている。
「その答えと、光の数が対応しているぞ」
「それ以上のヒントはくれないの?」
ディーヴァが更なるヒントを求めるも、ケルベロスはニヤリと意地悪く笑う。
「我はこれでも悪魔なのでな。これ以上教えてしまっては優しい悪魔になってしまう」
「あはは、そうかもね……。えっとぉ、光の、数……ね」
ディーヴァは乾いた笑みをこぼし、髑髏周りの赤い光を数える。
数えてみれば、入り口によって数が違うのに気が付いた。
「入ってきたのがこのひとつだけ灯ってるところで……あとはふたつ、みっつ、よっつ」
部屋の中を歩きながら考える。
そんなディーヴァの姿を目で追うケルベロスは、自身がスフィンクスであるかのように上から目線だった。
「ふっ、存分に悩むがいい。
どうせダンテの奴は二つの試練を相手にするのだ。まだまだ時間はかかろうぞ」
「ちなみに間違えるとどうなるの」
ここに実際のスフィンクスの姿は見えない。
ならば間違えても食べられる心配はないかとたかをくくる。
「部屋の入り口に封印が施され、悪魔とともに閉じ込められるだろう。どちらかが倒れるまでは出られないはずだ」
あら残念、食べられるのとそう変わらない答えが返ってきた。
ディーヴァの顔が青ざめる。
ケルベロスは、その前足をディーヴァの足にぽん、と乗せて慰めるように言った。
「大丈夫だ。襲われるようなことがあれば我が相手をしてやる」
「でも、間違えないようにする……」
「それがよかろう」
ケルベロスはうんうんと頷いた。
その目線の先には、左右正面に三つの進むべき道が示されていた。
その入り口の上部には髑髏の装飾が施されており、赤い光が灯っている。
「ほう、こうなっていたのか……」
ケルベロスがキョロキョロと周りを見渡しながら感嘆の声を漏らし、それを聞いたディーヴァは目を丸くした。
「え、この塔の構造は全部知ってるんじゃないの!?」
「我は、門番ぞ。門より先は少ししか知らぬ」
「そうなんだぁ……ちょっぴり残念ね」
これから先の道を先導してもらおうと考えていたディーヴァにとって、ケルベロスの答えは落ち込むには十分な物だ。
この分だと、アグニとルドラも同じだろうと推測する。
ディーヴァは仕方ないと、気持ちを切り替えた。
まずは目の前の三つの入り口に着目する。
どれが本物だろう。
どの道が正解なのだろう。
お手上げだ、とディーヴァはケルベロスに向き直った。
「ケルベロスさん……わかんない~」
「ケルベロスでいい。悪魔にさん付けなど必要ないからな。
よし、ヒントをやろう、『スフィンクスの問いかけ』だ」
「スフィンクスの、問いかけ……」
スフィンクス。
ライオンの体と人間の顔を持つ等とされている魔物であり、旅人に問いかけをし、間違えるとその者を頭からバリバリむしゃむしゃ食べるといわれている。
「その答えと、光の数が対応しているぞ」
「それ以上のヒントはくれないの?」
ディーヴァが更なるヒントを求めるも、ケルベロスはニヤリと意地悪く笑う。
「我はこれでも悪魔なのでな。これ以上教えてしまっては優しい悪魔になってしまう」
「あはは、そうかもね……。えっとぉ、光の、数……ね」
ディーヴァは乾いた笑みをこぼし、髑髏周りの赤い光を数える。
数えてみれば、入り口によって数が違うのに気が付いた。
「入ってきたのがこのひとつだけ灯ってるところで……あとはふたつ、みっつ、よっつ」
部屋の中を歩きながら考える。
そんなディーヴァの姿を目で追うケルベロスは、自身がスフィンクスであるかのように上から目線だった。
「ふっ、存分に悩むがいい。
どうせダンテの奴は二つの試練を相手にするのだ。まだまだ時間はかかろうぞ」
「ちなみに間違えるとどうなるの」
ここに実際のスフィンクスの姿は見えない。
ならば間違えても食べられる心配はないかとたかをくくる。
「部屋の入り口に封印が施され、悪魔とともに閉じ込められるだろう。どちらかが倒れるまでは出られないはずだ」
あら残念、食べられるのとそう変わらない答えが返ってきた。
ディーヴァの顔が青ざめる。
ケルベロスは、その前足をディーヴァの足にぽん、と乗せて慰めるように言った。
「大丈夫だ。襲われるようなことがあれば我が相手をしてやる」
「でも、間違えないようにする……」
「それがよかろう」
ケルベロスはうんうんと頷いた。