mission 6:dog and artemis ~知・技・闘の試練~
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次のフロアの中央には、変わったオブジェが安置されていた。
オブジェの上部には女神像が取り付けられている。
「悪魔の塔なのに女神像があるなんて似合わないね……変なの」
「それを言ったらディーヴァがここにいるのことも『変なの』に分類されちまうぞ」
「ダンテが連れて来たんでしょーが!あたしはこんな塔から早く出たいんですけどね!?」
そう返されると上手く返答できなくなるダンテだった。
ダンテは口笛を吹いてあさっての方向を向いた。
あさっての方向……そこに取り付けられている女神像の眼差しは、真正面の扉に向けられている。
その扉は瓦礫によって全く進めないというひどい有り様だった。
「どかすか?」
「それもいいけど、行ける場所はあるでしょ」
ディーヴァの視線が横を向く。
追った先にも扉があった。
「じゃあまずはあっち行くか」
「うん。あっちに行ってみて、なにもないならその時に考えようよ」
手を繋いで仲良く、まるでピクニックに向かうかのように二人は歩いていった。
次の部屋に入った二人を待ち受けていたのは、三つの試練だった。
最初の石碑には。
『試練を一つ統べるだけではまだまだ足りぬ、二つの試練を統べる者には新たな道を、すべての試練を統べる者には新たな力を授けよう』
と、書かれていて、三つの試練へと続く道の前にもそれぞれの試練内容が書かれた石碑が立っている。
「「めんどくさっ」」
二人の息がぴったりと合った瞬間だった。
ダンテはまず、中央の朱色に彩られた文字の石碑に着目した。
『この先は「技」の試練の間。迫りくる幾多の壁を乗り越えよ、その先へ行き着く者にのみ、未来は開かれる』
そう書かれている。
続いて目を右に移動させる。
右の石碑には緑色の文字が光っていた。
『この先は「闘」の試練の間。
全ての紋章に光を与えれば魔物の怒りは静まるであろう』
ダンテは同じく石碑の文字を辿っていたディーヴァに振り返った。
「ディーヴァ、左はなんだ?」
「えっとね……」
左の石碑は青い文字だった。
「『この先は「知」の試練の間。人が産まれし時、若き時、そして老いたる時、その足跡が正しき道へと汝を導く』って、あったの。どういうことだろうね」
「なんだそりゃ。
よしディーヴァ、まかせた!」
「えっ!あたし、危ない目に会うのは嫌だって言ったよね?悪魔に襲われたらどうするの!?」
「大丈夫だ。『知』からは悪魔の気配がしてない。オレの為に出来ることがあったら何でもしてくれるんだろ?
それに全部の試練をオレが担当したらこの塔から出るのがどんどん遅くなるぞ。
それでもいいってのか?」
イヤイヤと首を振るディーヴァだったが、ダンテはとどめの一言を放つ。
ディーヴァは押し黙り、しばらく無言でいたが最後には折れた。
「…………わかった」
「この『知』の試練だけでいいからな」
「そうね。まあダンテは『知』識、ゼロだもんねー!」
「お前なあ!」
さっきから聞いていれば、ディーヴァは完全にダンテを小馬鹿にしているようだ。
ダンテは他の試練もディーヴァに担当させてやろうか!などとふと意地悪な考えを頭に浮かべた。
「……まあいい」
が、やっぱりやめた。
この中で、ディーヴァでも出来そうな物は一つしかないだろう。
それが知の試練なのだ。
オブジェの上部には女神像が取り付けられている。
「悪魔の塔なのに女神像があるなんて似合わないね……変なの」
「それを言ったらディーヴァがここにいるのことも『変なの』に分類されちまうぞ」
「ダンテが連れて来たんでしょーが!あたしはこんな塔から早く出たいんですけどね!?」
そう返されると上手く返答できなくなるダンテだった。
ダンテは口笛を吹いてあさっての方向を向いた。
あさっての方向……そこに取り付けられている女神像の眼差しは、真正面の扉に向けられている。
その扉は瓦礫によって全く進めないというひどい有り様だった。
「どかすか?」
「それもいいけど、行ける場所はあるでしょ」
ディーヴァの視線が横を向く。
追った先にも扉があった。
「じゃあまずはあっち行くか」
「うん。あっちに行ってみて、なにもないならその時に考えようよ」
手を繋いで仲良く、まるでピクニックに向かうかのように二人は歩いていった。
次の部屋に入った二人を待ち受けていたのは、三つの試練だった。
最初の石碑には。
『試練を一つ統べるだけではまだまだ足りぬ、二つの試練を統べる者には新たな道を、すべての試練を統べる者には新たな力を授けよう』
と、書かれていて、三つの試練へと続く道の前にもそれぞれの試練内容が書かれた石碑が立っている。
「「めんどくさっ」」
二人の息がぴったりと合った瞬間だった。
ダンテはまず、中央の朱色に彩られた文字の石碑に着目した。
『この先は「技」の試練の間。迫りくる幾多の壁を乗り越えよ、その先へ行き着く者にのみ、未来は開かれる』
そう書かれている。
続いて目を右に移動させる。
右の石碑には緑色の文字が光っていた。
『この先は「闘」の試練の間。
全ての紋章に光を与えれば魔物の怒りは静まるであろう』
ダンテは同じく石碑の文字を辿っていたディーヴァに振り返った。
「ディーヴァ、左はなんだ?」
「えっとね……」
左の石碑は青い文字だった。
「『この先は「知」の試練の間。人が産まれし時、若き時、そして老いたる時、その足跡が正しき道へと汝を導く』って、あったの。どういうことだろうね」
「なんだそりゃ。
よしディーヴァ、まかせた!」
「えっ!あたし、危ない目に会うのは嫌だって言ったよね?悪魔に襲われたらどうするの!?」
「大丈夫だ。『知』からは悪魔の気配がしてない。オレの為に出来ることがあったら何でもしてくれるんだろ?
それに全部の試練をオレが担当したらこの塔から出るのがどんどん遅くなるぞ。
それでもいいってのか?」
イヤイヤと首を振るディーヴァだったが、ダンテはとどめの一言を放つ。
ディーヴァは押し黙り、しばらく無言でいたが最後には折れた。
「…………わかった」
「この『知』の試練だけでいいからな」
「そうね。まあダンテは『知』識、ゼロだもんねー!」
「お前なあ!」
さっきから聞いていれば、ディーヴァは完全にダンテを小馬鹿にしているようだ。
ダンテは他の試練もディーヴァに担当させてやろうか!などとふと意地悪な考えを頭に浮かべた。
「……まあいい」
が、やっぱりやめた。
この中で、ディーヴァでも出来そうな物は一つしかないだろう。
それが知の試練なのだ。