mission 5:noisy twins ~アグニとルドラ~
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ダンテはその勢いのまま、 ディーヴァの座る場所に行くと、抱えあげて地面に降ろした。
「どうだった?オレ、かっこよかっただろ」
「はいはい、かっこよかったよ。お疲れ様」
ちゅ。
ダンテの頬に柔らかな口づけが落とされる。
ニマッと顔をだらしなくゆるませたダンテが嬉しそうに言った。
「これこれ、これが欲しかったんだ!」
「ふふふ、ダンテったらホントた〜んじゅん!」
ピンク色の空気が辺りに漂う中、背後で双剣が床に突き刺さる音が響いた。
ダンテの力の前に倒れた悪魔の体が消え去ったことで、剣は宙に舞い、投げ捨てられたのだ。
ダンテと ディーヴァは振り返りもせず、そのまま次の扉へ向かう。
そんな二人の背中に、剣の柄についた顔から声がかかった。
「待て」
「待たれい、我々は長年待っておった」
ダンテはそのまま無視をしたがったが、気になったディーヴァが振り返って双剣を見た。
大好きなディーヴァがそうするなら、オレもそうする。
ディーヴァに合わせ、渋々ではあったがダンテも振り返った。
「そう、長い間待っておった」
「我らより強きものを」
「我らを操れる者を」
ディーヴァから離れ、ダンテが近寄る。
「我が名はアグニ」
「我が名はルドラ、我らを連れて行くが良い」
「「我ら兄弟が力になろう」」
「連れてって、だってさ。ダンテ、どうするの?」
顎に手を当ててしばし思案するダンテ。
「仲間は多いほうがいいんじゃないかな?この悪魔さん達強かったし」
ディーヴァの言葉にため息一つ。
ダンテが、仕方ないからと条件を出した。
「一つだけ条件がある」
「何じゃ」
「言ってみろ」
ダンテは、二つの顔に指をさし
「喋るな」
と釘をさした。
「「良かろう、汝がそれを望むなら」」
「えー、あの漫才、意外とおもしろかったのにー。
この悪魔だらけの恐ろしい空間。そこに舞い降りた大事なコメディパートだったのにー」
「どこがだ」
つまんないの、と愚痴をこぼす ディーヴァを放り、ダンテが恒例の儀式を始める。
双剣を片方ずつ手に取ると、金打を鳴らし、上下左右にブンブンと振り回しだしたダンテ。
紅蓮の炎と、青白き風をまとったそれを、己の手足のごとく軽々と扱う。
余程の戦闘センスが確立されていなければ出来ないことを簡単にやってのけるダンテは、ある意味天才と言えよう。
……ただしどちらかといえば脳筋なので、戦いの中で開花する能力だが。
ダンテは、グルグルと周囲に双剣を回し始めた。
本日もよく回っております!
そのまま流れに従い、自身もグルグル回転する。
回転するスピードが速くなると、剣を柄の部分で繋げ、一本の剣……炎風剣とした。
炎と風が一体となり、炎をまとった竜巻が辺りに舞い上がる。
ダンテは、最後にそれを前方に飛ばすと満足そうな顔を浮かべたのだった。
……ぴらり。
飛ばした余波で、風がディーヴァの元にも届いた。
「ひゃあ!」
またまた翻るディーヴァのスカート。
この制服のスカート、さっきから少々捲れすぎである。
「……やるな」
アグニかルドラか、どちらが言ったものかはわからない。
ディーヴァのパンチラに言ったのか、それとも楽々自分達を操るダンテの戦闘センスに言ったのか……それすら定かではない。
前者だとしたら許せん。
ディーヴァのパンチラはすべてオレのものだ。
ダンテは、ガチンと大きな音を立てて柄同士を叩き合わせた。
「喋るなよ!」
しーん。
今度こそ、アグニとルドラは大人しくなった。
「それでいい」
満足そうなダンテに、後ろから声がかかる。
「頼むからあまり風を発生させないでよね」
頬をぷくーっと膨らませてスカート捲りのことを注意するディーヴァ。
「そんな薄い生地のスカート履くディーヴァが悪い。それに炎より風の方がマシだろ?」
「まあ……ね。スカート燃えて下着にされたらたまったもんじゃないし…」
それにしても、と双剣を覗き込みながらディーヴァが続ける。
「ダンテとバージルさんもこれくらい仲の良い双子だったら良かったのにねぇ……」
「オレとバージルが?冗談だろ、ただのコメディアンじゃねーか。そもそもあんな奴と仲良くするなんてゴメンだね!」
「そんなに仲悪いのかぁ……ざーんねん」
ガックリと肩を落として、ディーヴァは次の扉に向かうダンテの後を追うのだった。
●あとがき
パンツ見えすぎだよ!ワカメちゃんか!!
「どうだった?オレ、かっこよかっただろ」
「はいはい、かっこよかったよ。お疲れ様」
ちゅ。
ダンテの頬に柔らかな口づけが落とされる。
ニマッと顔をだらしなくゆるませたダンテが嬉しそうに言った。
「これこれ、これが欲しかったんだ!」
「ふふふ、ダンテったらホントた〜んじゅん!」
ピンク色の空気が辺りに漂う中、背後で双剣が床に突き刺さる音が響いた。
ダンテの力の前に倒れた悪魔の体が消え去ったことで、剣は宙に舞い、投げ捨てられたのだ。
ダンテと ディーヴァは振り返りもせず、そのまま次の扉へ向かう。
そんな二人の背中に、剣の柄についた顔から声がかかった。
「待て」
「待たれい、我々は長年待っておった」
ダンテはそのまま無視をしたがったが、気になったディーヴァが振り返って双剣を見た。
大好きなディーヴァがそうするなら、オレもそうする。
ディーヴァに合わせ、渋々ではあったがダンテも振り返った。
「そう、長い間待っておった」
「我らより強きものを」
「我らを操れる者を」
ディーヴァから離れ、ダンテが近寄る。
「我が名はアグニ」
「我が名はルドラ、我らを連れて行くが良い」
「「我ら兄弟が力になろう」」
「連れてって、だってさ。ダンテ、どうするの?」
顎に手を当ててしばし思案するダンテ。
「仲間は多いほうがいいんじゃないかな?この悪魔さん達強かったし」
ディーヴァの言葉にため息一つ。
ダンテが、仕方ないからと条件を出した。
「一つだけ条件がある」
「何じゃ」
「言ってみろ」
ダンテは、二つの顔に指をさし
「喋るな」
と釘をさした。
「「良かろう、汝がそれを望むなら」」
「えー、あの漫才、意外とおもしろかったのにー。
この悪魔だらけの恐ろしい空間。そこに舞い降りた大事なコメディパートだったのにー」
「どこがだ」
つまんないの、と愚痴をこぼす ディーヴァを放り、ダンテが恒例の儀式を始める。
双剣を片方ずつ手に取ると、金打を鳴らし、上下左右にブンブンと振り回しだしたダンテ。
紅蓮の炎と、青白き風をまとったそれを、己の手足のごとく軽々と扱う。
余程の戦闘センスが確立されていなければ出来ないことを簡単にやってのけるダンテは、ある意味天才と言えよう。
……ただしどちらかといえば脳筋なので、戦いの中で開花する能力だが。
ダンテは、グルグルと周囲に双剣を回し始めた。
本日もよく回っております!
そのまま流れに従い、自身もグルグル回転する。
回転するスピードが速くなると、剣を柄の部分で繋げ、一本の剣……炎風剣とした。
炎と風が一体となり、炎をまとった竜巻が辺りに舞い上がる。
ダンテは、最後にそれを前方に飛ばすと満足そうな顔を浮かべたのだった。
……ぴらり。
飛ばした余波で、風がディーヴァの元にも届いた。
「ひゃあ!」
またまた翻るディーヴァのスカート。
この制服のスカート、さっきから少々捲れすぎである。
「……やるな」
アグニかルドラか、どちらが言ったものかはわからない。
ディーヴァのパンチラに言ったのか、それとも楽々自分達を操るダンテの戦闘センスに言ったのか……それすら定かではない。
前者だとしたら許せん。
ディーヴァのパンチラはすべてオレのものだ。
ダンテは、ガチンと大きな音を立てて柄同士を叩き合わせた。
「喋るなよ!」
しーん。
今度こそ、アグニとルドラは大人しくなった。
「それでいい」
満足そうなダンテに、後ろから声がかかる。
「頼むからあまり風を発生させないでよね」
頬をぷくーっと膨らませてスカート捲りのことを注意するディーヴァ。
「そんな薄い生地のスカート履くディーヴァが悪い。それに炎より風の方がマシだろ?」
「まあ……ね。スカート燃えて下着にされたらたまったもんじゃないし…」
それにしても、と双剣を覗き込みながらディーヴァが続ける。
「ダンテとバージルさんもこれくらい仲の良い双子だったら良かったのにねぇ……」
「オレとバージルが?冗談だろ、ただのコメディアンじゃねーか。そもそもあんな奴と仲良くするなんてゴメンだね!」
「そんなに仲悪いのかぁ……ざーんねん」
ガックリと肩を落として、ディーヴァは次の扉に向かうダンテの後を追うのだった。
●あとがき
パンツ見えすぎだよ!ワカメちゃんか!!