mission 5:noisy twins ~アグニとルドラ~
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ダンテの言葉に、戦いは早速始まった。
ダンテがリベリオンとケルベロスを両手に悪魔兄弟に向かっていくと同時に、敵も剣を構えて向かってきた。
赤き悪魔が斬り降ろし、青き悪魔が斬り上げる。
それを交互にダンテへと繰り出した。
その猛攻の凄まじさたるや、まさに鬼。
まるで昔、母から聞いた日本の悪魔ともいうべき、赤鬼と青鬼のように見えて、ディーヴァは身震いした。
「当たるかよっ」
だが、ダンテは軽く受け流してはどちらの攻撃も避けていく。
それどころか、リベリオンを広範囲に渡り大きくスイングさせて相手を斬りつけた。
もちろん相手も負けてはいない。
だてに長年ここの門番として務めてきたわけではないのだ。
ダンテの攻撃に怯んだ青い悪魔を庇うように、赤い悪魔がダンテの後ろを襲う。
「ダンテ後ろっ!」
「危ね。さんきゅ、ディーヴァ」
ダンテがお礼代わりに投げキッスをディーヴァによこす。
そして直後、刃と刃のぶつかり合う鋭い音が響いた。
そんな中でもファンサービスは忘れないダンテなのだった。(誰がファンなものですか!by ディーヴァ)
ダンテと赤い悪魔が刃を交えている内に、青い悪魔はダンテの剣技を警戒してガードしながら態勢を立て直す。
それを視界の端に入れたダンテは、回復などさせない逃がさないと言いたげに、リベリオンの刃を合わせたまま、もう一方の手でケルベロスを振り回した。
ギャリギャリギャリリ!!
お互い弾いて弾き返しての繰り返し。
そして隙を見てダンテに斬り込んでくるもう一匹の悪魔。
「ああ、もう!2対1なんてずるい!」
ハラハラと ディーヴァは上からダンテの戦いを見守る。
ディーヴァから見るとダンテが苦戦しているように見えるのだ。
だが、実際は違った。
ダンテは余裕たっぷりだったのだ。
弾き合戦はダンテに軍配が上がった。
青い悪魔がその剣を弾き飛ばされ、落とした。
そしてガクリと膝をつく。
その巨体はまったく動かない。
代わりに剣がグラグラと揺れて慌てている。
「もしかして剣のほうが本体……?」
ディーヴァはそこでようやく剣が悪魔の本体で、体はそれに操られた傀儡であるということに気が付いた。
剣から放たれる魔力の波動により、再び剣を手にする傀儡の体。
そして二匹は一度後退すると態勢を立て直した。
そこから悪魔による怒涛の猛攻が始まる。
ダンテにダッシュ斬りをしかけ、かわしたダンテに間髪を入れず、同時に回転斬り。
そこからの衝撃波を伴った斬撃が繰り出される。
「ちっ!」
軽く傷を受けながらも、ダンテはなんとかかわした。
やはり兄弟だったのか、その連係プレーはしっかりとタイミングもばっちりだ。
ダンテがダメージを受けているというのに、 ディーヴァは敵の攻撃に釘付けだった。
「すごーい、息ぴったり!」
ぱちぱちぱち。
思わず拍手する。
「 ディーヴァはどっちの味方なんだよっ!」
「ごっめーん」
「くっそー、もうぶっ飛ばす!ホアッ!!」
いつの間にためていたのか、ダンテがその怒りパワーを向かってきた青い悪魔に放出した。
赤い悪魔の手助けも間に合わないくらい素早く、そのままケルベロスを叩き込む。
そして上に飛び上がると、エボニー&アイボリーから発射させた弾丸の雨を降らせた。
赤い悪魔がその剣に紅蓮の炎をまとわせ突き出し突進してくるが、その前に青い悪魔は地に伏してしまった。
青い悪魔の体が消え去り、剣だけがその場に突き刺さる。
赤い悪魔はその怒りからか、唸り声を上げると再び後退した。
そしてその雄叫びで青い剣を呼び寄せて構え、本当の意味での双剣とすると、二つを繋げて一本の剣にした。
床に赤い刀身を突き立てると火走りを起こしダンテに向かって這わせる。
まさに這うもの……クロウラー。
そしてそこから更に反対側の刀身に変え、ツイスター……炎の竜巻を発生させた。
「うわっ!」
連続して襲い来る攻撃にコート端がチリチリとほんの少し焦げる。
「ひでぇ!オレの一張羅が!」
「ほんのちょっとでしょー!後で縫ってあげるから気にしないのー!」
「ああ、頼んだ……ぜっ!」
ダンテは悲痛な雄叫びを上げるも、 ディーヴァの一声で落ち着きを取り戻す。
悪魔は一本にしていた剣を解体し二刀流に戻すと、それを振るい、炎を竜巻を生み出したのち、ダンテに向けて炎の渦を走らせた。
名付けて、嵐……テムペストだ。
「んなもん、避けちまえばこっちのモンだぜ!」
素早くダッシュを繰り返し、ダンテは華麗に避けてみせた。
続けて悪魔の背後に回るとケルベロスを、まるで光が高速で明滅を繰り返すかのように素早く残像を残し叩きつける。
二撃三撃……四撃目をヒットさせ、相手をのけ反らせたダンテは、更にリベリオンを回転させて切り上げた。
プロペラを回しているかのように高速で回転するそれは、悪魔の皮膚をシュレッダーにかけるかのように切り刻んだ。
もう一撃で倒れそうだ。
ダンテはニヤリと笑うと、リベリオンを手に腰を低く落とした。
そこからは無意識のなせる業だった。
リベリオンに自らのパワーを蓄え逆手に構えると、刀身が赤く輝きだす。
「drive!」
ダンテは叫ぶと、悪魔に向かって刀身からあふれ出るパワーを衝撃波として飛ばした。
直撃した悪魔の体が吹き飛び、剣を残して消えていく。
「さっすがダンテ!すごーい!」
ディーヴァがまたも拍手してダンテを褒めちぎった。
ダンテはその嬉しい言葉を無視し、自分の手のひらをまじまじと見つめた。
……なんだ今の。
初めてできたぞ。
この塔に来たことで、悪魔の力が高まってきている気がする。
あまり悪魔寄りの体になることで心まで悪魔化しないかちょっぴり不安だ。
「ま、いいか」
自分の ディーヴァへの気持ちにはなにも変化はない。
悪魔になりきり、彼女を襲うなんてことは考えられないだろう。
ダンテはそう考え、楽観視した。
ダンテがリベリオンとケルベロスを両手に悪魔兄弟に向かっていくと同時に、敵も剣を構えて向かってきた。
赤き悪魔が斬り降ろし、青き悪魔が斬り上げる。
それを交互にダンテへと繰り出した。
その猛攻の凄まじさたるや、まさに鬼。
まるで昔、母から聞いた日本の悪魔ともいうべき、赤鬼と青鬼のように見えて、ディーヴァは身震いした。
「当たるかよっ」
だが、ダンテは軽く受け流してはどちらの攻撃も避けていく。
それどころか、リベリオンを広範囲に渡り大きくスイングさせて相手を斬りつけた。
もちろん相手も負けてはいない。
だてに長年ここの門番として務めてきたわけではないのだ。
ダンテの攻撃に怯んだ青い悪魔を庇うように、赤い悪魔がダンテの後ろを襲う。
「ダンテ後ろっ!」
「危ね。さんきゅ、ディーヴァ」
ダンテがお礼代わりに投げキッスをディーヴァによこす。
そして直後、刃と刃のぶつかり合う鋭い音が響いた。
そんな中でもファンサービスは忘れないダンテなのだった。(誰がファンなものですか!by ディーヴァ)
ダンテと赤い悪魔が刃を交えている内に、青い悪魔はダンテの剣技を警戒してガードしながら態勢を立て直す。
それを視界の端に入れたダンテは、回復などさせない逃がさないと言いたげに、リベリオンの刃を合わせたまま、もう一方の手でケルベロスを振り回した。
ギャリギャリギャリリ!!
お互い弾いて弾き返しての繰り返し。
そして隙を見てダンテに斬り込んでくるもう一匹の悪魔。
「ああ、もう!2対1なんてずるい!」
ハラハラと ディーヴァは上からダンテの戦いを見守る。
ディーヴァから見るとダンテが苦戦しているように見えるのだ。
だが、実際は違った。
ダンテは余裕たっぷりだったのだ。
弾き合戦はダンテに軍配が上がった。
青い悪魔がその剣を弾き飛ばされ、落とした。
そしてガクリと膝をつく。
その巨体はまったく動かない。
代わりに剣がグラグラと揺れて慌てている。
「もしかして剣のほうが本体……?」
ディーヴァはそこでようやく剣が悪魔の本体で、体はそれに操られた傀儡であるということに気が付いた。
剣から放たれる魔力の波動により、再び剣を手にする傀儡の体。
そして二匹は一度後退すると態勢を立て直した。
そこから悪魔による怒涛の猛攻が始まる。
ダンテにダッシュ斬りをしかけ、かわしたダンテに間髪を入れず、同時に回転斬り。
そこからの衝撃波を伴った斬撃が繰り出される。
「ちっ!」
軽く傷を受けながらも、ダンテはなんとかかわした。
やはり兄弟だったのか、その連係プレーはしっかりとタイミングもばっちりだ。
ダンテがダメージを受けているというのに、 ディーヴァは敵の攻撃に釘付けだった。
「すごーい、息ぴったり!」
ぱちぱちぱち。
思わず拍手する。
「 ディーヴァはどっちの味方なんだよっ!」
「ごっめーん」
「くっそー、もうぶっ飛ばす!ホアッ!!」
いつの間にためていたのか、ダンテがその怒りパワーを向かってきた青い悪魔に放出した。
赤い悪魔の手助けも間に合わないくらい素早く、そのままケルベロスを叩き込む。
そして上に飛び上がると、エボニー&アイボリーから発射させた弾丸の雨を降らせた。
赤い悪魔がその剣に紅蓮の炎をまとわせ突き出し突進してくるが、その前に青い悪魔は地に伏してしまった。
青い悪魔の体が消え去り、剣だけがその場に突き刺さる。
赤い悪魔はその怒りからか、唸り声を上げると再び後退した。
そしてその雄叫びで青い剣を呼び寄せて構え、本当の意味での双剣とすると、二つを繋げて一本の剣にした。
床に赤い刀身を突き立てると火走りを起こしダンテに向かって這わせる。
まさに這うもの……クロウラー。
そしてそこから更に反対側の刀身に変え、ツイスター……炎の竜巻を発生させた。
「うわっ!」
連続して襲い来る攻撃にコート端がチリチリとほんの少し焦げる。
「ひでぇ!オレの一張羅が!」
「ほんのちょっとでしょー!後で縫ってあげるから気にしないのー!」
「ああ、頼んだ……ぜっ!」
ダンテは悲痛な雄叫びを上げるも、 ディーヴァの一声で落ち着きを取り戻す。
悪魔は一本にしていた剣を解体し二刀流に戻すと、それを振るい、炎を竜巻を生み出したのち、ダンテに向けて炎の渦を走らせた。
名付けて、嵐……テムペストだ。
「んなもん、避けちまえばこっちのモンだぜ!」
素早くダッシュを繰り返し、ダンテは華麗に避けてみせた。
続けて悪魔の背後に回るとケルベロスを、まるで光が高速で明滅を繰り返すかのように素早く残像を残し叩きつける。
二撃三撃……四撃目をヒットさせ、相手をのけ反らせたダンテは、更にリベリオンを回転させて切り上げた。
プロペラを回しているかのように高速で回転するそれは、悪魔の皮膚をシュレッダーにかけるかのように切り刻んだ。
もう一撃で倒れそうだ。
ダンテはニヤリと笑うと、リベリオンを手に腰を低く落とした。
そこからは無意識のなせる業だった。
リベリオンに自らのパワーを蓄え逆手に構えると、刀身が赤く輝きだす。
「drive!」
ダンテは叫ぶと、悪魔に向かって刀身からあふれ出るパワーを衝撃波として飛ばした。
直撃した悪魔の体が吹き飛び、剣を残して消えていく。
「さっすがダンテ!すごーい!」
ディーヴァがまたも拍手してダンテを褒めちぎった。
ダンテはその嬉しい言葉を無視し、自分の手のひらをまじまじと見つめた。
……なんだ今の。
初めてできたぞ。
この塔に来たことで、悪魔の力が高まってきている気がする。
あまり悪魔寄りの体になることで心まで悪魔化しないかちょっぴり不安だ。
「ま、いいか」
自分の ディーヴァへの気持ちにはなにも変化はない。
悪魔になりきり、彼女を襲うなんてことは考えられないだろう。
ダンテはそう考え、楽観視した。