mission 5:noisy twins ~アグニとルドラ~
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二人は重い扉を押し開けて中に入る。
中にも様々な武器が四方八方においてあり、散らばっていた。
目指すべき次の扉の前には、固く鎖が巻かれ、閉ざされている。
もしや、その上に鎮座している赤い悪魔と青い悪魔。
二匹の悪魔と戦わなくてはいけないのだろうか。
ディーヴァは神妙な面持ちで門番を見た。
「兄者、久方ぶりの客人達じゃ」
青い悪魔が言う。
兄弟のようだ。
大きさから推察するに、双子かもしれない。
「客人じゃな」
こちらが兄のようで、赤い悪魔が言う。
「客人はもてなさなければなるまい」
腕を組み黙って聞くダンテ。
そして赤鬼と青鬼を交互に見つめ、どう反応してよいやらわからなかったディーヴァは最後にダンテを見た。
「もてなさなければなるまいな」
「しかし……どうやって?」
「知らん、どうしてくれようか」
非常にのんびりとした話し方で話し合う二匹の悪魔。
これでは朝になってしまいそうだ。
「おもてなしと言えばお茶を出すとか……ううん、何でもない」
口をはさむディーヴァにダンテが眉間に皺をよせる。ツッコみを入れて更にタイムロスするな、ということらしい。
ディーヴァは、あわてて口をつぐんだ。
ダンテは聞いているのがいやなのか、イライラしているようだ。
その場をうろうろと歩き、「はぁ……」とため息をこぼした。
「兄者、客人がため息をついておるが」
「……タメイキ?タメイキとは?」
「タメイキというのは……」
人間界の理や常識が通用しない悪魔ゆえのボケ&ツッコミである。
まるで漫才師の掛け合いを見ているようで、ディーヴァはおもしろい悪魔だなぁ、とくすっと笑った。
だが、ダンテは違ったようだ。
相手の遅々とした話の展開に、ダンテのイライラは頂点に達した。
「もうたくさんだ!いつまで喋り続けるつもりだお前ら!」
話していた悪魔兄弟も、密やかに笑みをこぼしていたディーヴァもピタリと止まり、ダンテを見る。
「物分りが悪そうだからヒントをやるよ。この先へ進みたい奴がいるんだ」
指を悪魔に向けてダンテは「どうする?」と聞いた。
ゴゴゴゴゴゴ。
悪魔が地鳴りと共に、両者揃って立ち上がる。
自分達の役割を思い出したのだ。
「我らの務めはこの扉を守る事!」
「ここを通すわけにはいかぬ!」
戦いがまた始まる。
それを思うと怖くてたまらないが、ディーヴァの顔は違う部分に釘付けだった。
「ぶはっ!それ頭じゃなかったのぉーー!?」
体の大きさに対し、やけに小さい顔だとは思っていた。
その、顔だと思っていたのは、実は剣の柄の装飾だったようだ。
ディーヴァの笑い声がこだまする中、悪魔達はノコギリのようにギザギザしている物騒な剣を手にして、襲ってきた。
「ちょっとストップ!」
相手の双剣とダンテのリベリオンがぶつからんとする瞬間だった。
ディーヴァが戦いに水を差す。
「なんだよディーヴァ。大人しく見てられないのか?」
「それともお主も戦いたいと申すか?」
「それなら2対2にしてよかろう」
ジャキ。
悪魔が剣を構え直す。
ディーヴァは手を前につきだしてブンブン振り、断りを入れた。
「いやいやいや、それはない。あたし、非戦闘員、オッケー?
あたしは別にここを無理して通りたいわけじゃないんで!この人の連れなだけなんで!
ただの観客ですから!……ダンテ!」
前で振っていた手を、今度はダンテに向かって伸ばし、そして上を見る。
何をさせたいのかわかったダンテは、ため息まじりに抱えあげた。
「連れなだけって……。
はあ……わかったよ」
そして、ダンテに自分を移動させたディーヴァが今いるところは、彼らが乗っていた場所である。
そこにゆるりと腰かけたディーヴァは「フレーフレー、ダ・ン・テ!」と応援した。
それをどこかほほえましくも思いながら、ダンテは目前の悪魔に向き直った。
「悪かったな。じゃあ、観客もお待ちのようだし始めようぜ」
中にも様々な武器が四方八方においてあり、散らばっていた。
目指すべき次の扉の前には、固く鎖が巻かれ、閉ざされている。
もしや、その上に鎮座している赤い悪魔と青い悪魔。
二匹の悪魔と戦わなくてはいけないのだろうか。
ディーヴァは神妙な面持ちで門番を見た。
「兄者、久方ぶりの客人達じゃ」
青い悪魔が言う。
兄弟のようだ。
大きさから推察するに、双子かもしれない。
「客人じゃな」
こちらが兄のようで、赤い悪魔が言う。
「客人はもてなさなければなるまい」
腕を組み黙って聞くダンテ。
そして赤鬼と青鬼を交互に見つめ、どう反応してよいやらわからなかったディーヴァは最後にダンテを見た。
「もてなさなければなるまいな」
「しかし……どうやって?」
「知らん、どうしてくれようか」
非常にのんびりとした話し方で話し合う二匹の悪魔。
これでは朝になってしまいそうだ。
「おもてなしと言えばお茶を出すとか……ううん、何でもない」
口をはさむディーヴァにダンテが眉間に皺をよせる。ツッコみを入れて更にタイムロスするな、ということらしい。
ディーヴァは、あわてて口をつぐんだ。
ダンテは聞いているのがいやなのか、イライラしているようだ。
その場をうろうろと歩き、「はぁ……」とため息をこぼした。
「兄者、客人がため息をついておるが」
「……タメイキ?タメイキとは?」
「タメイキというのは……」
人間界の理や常識が通用しない悪魔ゆえのボケ&ツッコミである。
まるで漫才師の掛け合いを見ているようで、ディーヴァはおもしろい悪魔だなぁ、とくすっと笑った。
だが、ダンテは違ったようだ。
相手の遅々とした話の展開に、ダンテのイライラは頂点に達した。
「もうたくさんだ!いつまで喋り続けるつもりだお前ら!」
話していた悪魔兄弟も、密やかに笑みをこぼしていたディーヴァもピタリと止まり、ダンテを見る。
「物分りが悪そうだからヒントをやるよ。この先へ進みたい奴がいるんだ」
指を悪魔に向けてダンテは「どうする?」と聞いた。
ゴゴゴゴゴゴ。
悪魔が地鳴りと共に、両者揃って立ち上がる。
自分達の役割を思い出したのだ。
「我らの務めはこの扉を守る事!」
「ここを通すわけにはいかぬ!」
戦いがまた始まる。
それを思うと怖くてたまらないが、ディーヴァの顔は違う部分に釘付けだった。
「ぶはっ!それ頭じゃなかったのぉーー!?」
体の大きさに対し、やけに小さい顔だとは思っていた。
その、顔だと思っていたのは、実は剣の柄の装飾だったようだ。
ディーヴァの笑い声がこだまする中、悪魔達はノコギリのようにギザギザしている物騒な剣を手にして、襲ってきた。
「ちょっとストップ!」
相手の双剣とダンテのリベリオンがぶつからんとする瞬間だった。
ディーヴァが戦いに水を差す。
「なんだよディーヴァ。大人しく見てられないのか?」
「それともお主も戦いたいと申すか?」
「それなら2対2にしてよかろう」
ジャキ。
悪魔が剣を構え直す。
ディーヴァは手を前につきだしてブンブン振り、断りを入れた。
「いやいやいや、それはない。あたし、非戦闘員、オッケー?
あたしは別にここを無理して通りたいわけじゃないんで!この人の連れなだけなんで!
ただの観客ですから!……ダンテ!」
前で振っていた手を、今度はダンテに向かって伸ばし、そして上を見る。
何をさせたいのかわかったダンテは、ため息まじりに抱えあげた。
「連れなだけって……。
はあ……わかったよ」
そして、ダンテに自分を移動させたディーヴァが今いるところは、彼らが乗っていた場所である。
そこにゆるりと腰かけたディーヴァは「フレーフレー、ダ・ン・テ!」と応援した。
それをどこかほほえましくも思いながら、ダンテは目前の悪魔に向き直った。
「悪かったな。じゃあ、観客もお待ちのようだし始めようぜ」