mission 5:noisy twins ~アグニとルドラ~
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階段が崩れ落ちた場所に二人はやってきた。
相変わらず下には真っ暗な闇が広がり、時おり風の音のような悪魔の唸り声のような気味の悪い音が聞こえてくる。
この深い奈落の底に、また落ちたらと思うと恐ろしくてたまらない。
ディーヴァは下を覗き込みながら、ダンテのコートの端を掴んだ。
「ほ……本当に落ちないのかな……ドキドキだよ」
「はあ?今更ドキドキしたってしょうがないだろ?これ持ってりゃ落ちないって言ったのはディーヴァじゃねーか」
「そうだけどさ……」
口をとがらせるディーヴァに、ダンテは肩をすくめると単身、真っ暗な空間に足を踏み出した。
一歩、また一歩。
まるで水上歩行しているかのようだ。
歩く度に足元では水の波紋のような物が起きている。
「おい、見てみろよ。落ちねえぞ!まったくもって変な感じだな」
「……ホント?」
ディーヴァに手招きするダンテ。
おずおずといった様子でディーヴァは一歩足を踏み出した。
スカッ。
「え゛……」
その足が宙を切る。
重力にしたがって、ディーヴァの体が奈落方面へと傾いてゆく。
落ちない対象者というのは、鋼の魂を手に持っている者のみだったようだ。
「ディーヴァッ!?」
落ちるディーヴァにダンテが手を伸ばし、なんとかその場にとどまった。
そして強く抱きしめ合って見えもしない奈落の底を見つめる。
「「こ、こわ~……」」
二人の言葉が重なる。
ディーヴァは『奈落に落ちたら悪魔の餌食』という意味で、ダンテは『ディーヴァを失ったら……』という意味でお互い発した言葉だった。
「……落ちちゃ大変だからな。抱いていく」
「うん、そうしてくれると助かるよ」
ダンテはディーヴァを抱え上げると、楽に奈落を渡る。
が、悪戯好きなダンテが何もしないで渡るはずもなく……。
「おっと!」
「ひゃッ!!」
意地悪な笑みを浮かべると、ディーヴァを奈落のど真ん中で落とそうとし、抱える手を緩めた。
ディーヴァは落とされまいと、ダンテの首に思い切り抱き着く。
おかげで全身を、そして胸をダンテに思い切り押し付けることとなった。
「何するの、危ないってば!」
「積極的でいいな、なぁdarling?」
「それはダンテが落とそうとしたからで……もうっ!」
ぷりぷり怒って訴えるディーヴァと、その胸の感触を存分に味わいとても嬉しそうなダンテだった。
相変わらず下には真っ暗な闇が広がり、時おり風の音のような悪魔の唸り声のような気味の悪い音が聞こえてくる。
この深い奈落の底に、また落ちたらと思うと恐ろしくてたまらない。
ディーヴァは下を覗き込みながら、ダンテのコートの端を掴んだ。
「ほ……本当に落ちないのかな……ドキドキだよ」
「はあ?今更ドキドキしたってしょうがないだろ?これ持ってりゃ落ちないって言ったのはディーヴァじゃねーか」
「そうだけどさ……」
口をとがらせるディーヴァに、ダンテは肩をすくめると単身、真っ暗な空間に足を踏み出した。
一歩、また一歩。
まるで水上歩行しているかのようだ。
歩く度に足元では水の波紋のような物が起きている。
「おい、見てみろよ。落ちねえぞ!まったくもって変な感じだな」
「……ホント?」
ディーヴァに手招きするダンテ。
おずおずといった様子でディーヴァは一歩足を踏み出した。
スカッ。
「え゛……」
その足が宙を切る。
重力にしたがって、ディーヴァの体が奈落方面へと傾いてゆく。
落ちない対象者というのは、鋼の魂を手に持っている者のみだったようだ。
「ディーヴァッ!?」
落ちるディーヴァにダンテが手を伸ばし、なんとかその場にとどまった。
そして強く抱きしめ合って見えもしない奈落の底を見つめる。
「「こ、こわ~……」」
二人の言葉が重なる。
ディーヴァは『奈落に落ちたら悪魔の餌食』という意味で、ダンテは『ディーヴァを失ったら……』という意味でお互い発した言葉だった。
「……落ちちゃ大変だからな。抱いていく」
「うん、そうしてくれると助かるよ」
ダンテはディーヴァを抱え上げると、楽に奈落を渡る。
が、悪戯好きなダンテが何もしないで渡るはずもなく……。
「おっと!」
「ひゃッ!!」
意地悪な笑みを浮かべると、ディーヴァを奈落のど真ん中で落とそうとし、抱える手を緩めた。
ディーヴァは落とされまいと、ダンテの首に思い切り抱き着く。
おかげで全身を、そして胸をダンテに思い切り押し付けることとなった。
「何するの、危ないってば!」
「積極的でいいな、なぁdarling?」
「それはダンテが落とそうとしたからで……もうっ!」
ぷりぷり怒って訴えるディーヴァと、その胸の感触を存分に味わいとても嬉しそうなダンテだった。