mission 5:noisy twins ~アグニとルドラ~
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ダンテとディーヴァが戻ると、ガーゴイルに似た装飾のついた噴水の形の置物が設置してあった。
「何、これ……?」
ディーヴァがまじまじと見ていると先ほどの道化師……ジェスターの声が、まるで塔全体に放送されているかのように響き渡った。
どこから聞こえているのか非常に気になるところだ。
ダンテとディーヴァは辺りをキョロキョロと見回した。
「さっきはドア開けるのゴクローさん!そんでもって地獄へようこそ!
オレからのプレゼントだよ!遠慮せずに受け取ってチョーダイ!だってオレ達もうトモダチじゃん?」
ハハハハハハハハ!と、耳障りな笑い声が響く。
その直後に、噴水型の天辺から穢れた紅い血が流れ出した。
血は流れ続け、ついには溢れてビシャビシャとガーゴイル像を紅く染め上げる。
「うわわ、気持ち悪い」
ガーゴイルの目に妖しく緑色の光が灯る。
穢れた血によって命を得たガーゴイルは、ただの石像から生ける悪魔となり、土台を破壊して飛び上がった。
「きゃあ!」
ガーゴイルは、金切り声を上げて二人に向かってきた。
ディーヴァが叫ぶ。
抱き締めたままダンテはリベリオンを上へ蹴りあげた。
空中を高速回転するリベリオン。
まずはそれにより、集ってきたガーゴイルを吹っ飛ばすことに成功した。
更には、背後に庇い直したディーヴァをよそに、ガーゴイルを袈裟懸けに斬る。
ガーゴイルはダンテの剣圧により、壁に勢いよく激突した。
ベチャ。
血飛沫を飛び散らせるガーゴイル。
その体は、石像だったとは思えないほど、全てが血によって液状化しているようだった。
ガーゴイルというよりは、ブラッドゴイルと呼ぶ方が好ましかろう。
ブラッドゴイルは、仲間をやられ憎いのか、ダンテの周りをぐるぐると旋回しだした。
「これがプレゼント?もうちょっとマシなのを期待してたぜ」
「マシなのって?」
「こういうの」
素早く振り向いてディーヴァの額に口づけを落とす。
いきなりで固まるディーヴァを放って、ダンテはリベリオンを担ぎ上げながら歩き出した。
ディーヴァよりも今はダンテなのか、ブラッドゴイルはそれに着いて飛んだ。
まだ息があったのか、壁に張り付いた一匹も、復活を果たした。
ダンテは、ブラッドゴイルの群れにスティンガーで突っ込んでいく。
蹴散らして次の個体を斬るが、そのすぐ後ろではブラッドゴイル達が分裂し増えていた。
ダンテは、背後を気にしていないのか、全く気がついていないようだ。
「え、ダンテ!」
ディーヴァの呼びかけにダンテが振り返る。
ダンテが見た時には、ブラッドゴイルは倍数に増えていた。
「効いてねぇ!?くそっ」
リベリオンをやたらと振り回すダンテ。
数匹だった奴らは、いつのまにか倍どころか、十数匹まで増えていく。
常に周りを飛び回るたくさんのブラッドゴイルに、ダンテの姿が隠れて見えない。
その時、ブラッドゴイルの様子が変わった。
「ダンテ、気を付けて!」
一斉に旋回しだすと、ダンテに向かって突進する。
「わかってる!」
直線的なその攻撃を薙ぎ払うと、高くジャンプしたダンテはそこから逃げた。
「チッ、めんどくせぇ敵だな!」
そしてディーヴァを抱え、扉方面に駆ける。
「ピャッ!どうするの?」
「めんどくせぇから逃げる」
追いかけてくるブラッドゴイルに、威嚇をと射撃しながら後退する。
その時、弾丸の当たった個体が、石像に戻っていくのがディーヴァの視界に映った。
抱えられていたことで、その一部始終を見ていたディーヴァの頭にある考えが浮かぶ。
……もしかして、近代的な武器に対応していないのでは?
「あっくそ!まだ封印されてやがる!!」
ダンテが悔しそうに地団駄を踏む。
「ダンテ、銃よ!銃撃であの悪魔は石化する!石化した状態なら剣も通じると思うの!」
「何だって?」
その言葉に、突進してきた一匹に振り向き様、弾丸を浴びせる。
弾丸を受けたブラッドゴイルは、甲高く鳴いて石化した。
ダンテは、そのまま続けて斬り上げる。
今度は分裂して増えもせず、ブラッドゴイルは破壊された。
「……なるほどな」
ブラッドゴイルは、穢れた血によって液状の肉体を持った悪魔。
石化させてからでないと攻撃は通らない性質を持っているのだ。
ダンテはディーヴァを床に降ろすと、言われた通りに攻撃しだした。
ダンテの攻撃の応酬に、ブラッドゴイルはすぐにただの石に変わり、そして剣の洗礼によって破壊された。
ディーヴァの元に戻ってきたダンテは、その頭を感心した面持ちで撫でてやった。
「お前、やっぱ頭いーわ」
「えへへ」
ディーヴァは、嬉しそうにその行為を受け入れた。
しかし、扉の封印は未だ解かれてはいなかった。
どうしようか考えるダンテとディーヴァの目の前に、バチバチしている魔方陣が展開した。
「……こっちが道みたいだな」
「そうだね」
ダンテはディーヴァの手を握り、そこへ共に入った。
「何、これ……?」
ディーヴァがまじまじと見ていると先ほどの道化師……ジェスターの声が、まるで塔全体に放送されているかのように響き渡った。
どこから聞こえているのか非常に気になるところだ。
ダンテとディーヴァは辺りをキョロキョロと見回した。
「さっきはドア開けるのゴクローさん!そんでもって地獄へようこそ!
オレからのプレゼントだよ!遠慮せずに受け取ってチョーダイ!だってオレ達もうトモダチじゃん?」
ハハハハハハハハ!と、耳障りな笑い声が響く。
その直後に、噴水型の天辺から穢れた紅い血が流れ出した。
血は流れ続け、ついには溢れてビシャビシャとガーゴイル像を紅く染め上げる。
「うわわ、気持ち悪い」
ガーゴイルの目に妖しく緑色の光が灯る。
穢れた血によって命を得たガーゴイルは、ただの石像から生ける悪魔となり、土台を破壊して飛び上がった。
「きゃあ!」
ガーゴイルは、金切り声を上げて二人に向かってきた。
ディーヴァが叫ぶ。
抱き締めたままダンテはリベリオンを上へ蹴りあげた。
空中を高速回転するリベリオン。
まずはそれにより、集ってきたガーゴイルを吹っ飛ばすことに成功した。
更には、背後に庇い直したディーヴァをよそに、ガーゴイルを袈裟懸けに斬る。
ガーゴイルはダンテの剣圧により、壁に勢いよく激突した。
ベチャ。
血飛沫を飛び散らせるガーゴイル。
その体は、石像だったとは思えないほど、全てが血によって液状化しているようだった。
ガーゴイルというよりは、ブラッドゴイルと呼ぶ方が好ましかろう。
ブラッドゴイルは、仲間をやられ憎いのか、ダンテの周りをぐるぐると旋回しだした。
「これがプレゼント?もうちょっとマシなのを期待してたぜ」
「マシなのって?」
「こういうの」
素早く振り向いてディーヴァの額に口づけを落とす。
いきなりで固まるディーヴァを放って、ダンテはリベリオンを担ぎ上げながら歩き出した。
ディーヴァよりも今はダンテなのか、ブラッドゴイルはそれに着いて飛んだ。
まだ息があったのか、壁に張り付いた一匹も、復活を果たした。
ダンテは、ブラッドゴイルの群れにスティンガーで突っ込んでいく。
蹴散らして次の個体を斬るが、そのすぐ後ろではブラッドゴイル達が分裂し増えていた。
ダンテは、背後を気にしていないのか、全く気がついていないようだ。
「え、ダンテ!」
ディーヴァの呼びかけにダンテが振り返る。
ダンテが見た時には、ブラッドゴイルは倍数に増えていた。
「効いてねぇ!?くそっ」
リベリオンをやたらと振り回すダンテ。
数匹だった奴らは、いつのまにか倍どころか、十数匹まで増えていく。
常に周りを飛び回るたくさんのブラッドゴイルに、ダンテの姿が隠れて見えない。
その時、ブラッドゴイルの様子が変わった。
「ダンテ、気を付けて!」
一斉に旋回しだすと、ダンテに向かって突進する。
「わかってる!」
直線的なその攻撃を薙ぎ払うと、高くジャンプしたダンテはそこから逃げた。
「チッ、めんどくせぇ敵だな!」
そしてディーヴァを抱え、扉方面に駆ける。
「ピャッ!どうするの?」
「めんどくせぇから逃げる」
追いかけてくるブラッドゴイルに、威嚇をと射撃しながら後退する。
その時、弾丸の当たった個体が、石像に戻っていくのがディーヴァの視界に映った。
抱えられていたことで、その一部始終を見ていたディーヴァの頭にある考えが浮かぶ。
……もしかして、近代的な武器に対応していないのでは?
「あっくそ!まだ封印されてやがる!!」
ダンテが悔しそうに地団駄を踏む。
「ダンテ、銃よ!銃撃であの悪魔は石化する!石化した状態なら剣も通じると思うの!」
「何だって?」
その言葉に、突進してきた一匹に振り向き様、弾丸を浴びせる。
弾丸を受けたブラッドゴイルは、甲高く鳴いて石化した。
ダンテは、そのまま続けて斬り上げる。
今度は分裂して増えもせず、ブラッドゴイルは破壊された。
「……なるほどな」
ブラッドゴイルは、穢れた血によって液状の肉体を持った悪魔。
石化させてからでないと攻撃は通らない性質を持っているのだ。
ダンテはディーヴァを床に降ろすと、言われた通りに攻撃しだした。
ダンテの攻撃の応酬に、ブラッドゴイルはすぐにただの石に変わり、そして剣の洗礼によって破壊された。
ディーヴァの元に戻ってきたダンテは、その頭を感心した面持ちで撫でてやった。
「お前、やっぱ頭いーわ」
「えへへ」
ディーヴァは、嬉しそうにその行為を受け入れた。
しかし、扉の封印は未だ解かれてはいなかった。
どうしようか考えるダンテとディーヴァの目の前に、バチバチしている魔方陣が展開した。
「……こっちが道みたいだな」
「そうだね」
ダンテはディーヴァの手を握り、そこへ共に入った。